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FXには相関・逆相関の関係にある通貨ペアもあります。とはいえ、どの通貨ペアとどの通貨ペアにそのような関係があるか、具体的なトレードでの活用方法が分からない人もいるのではないでしょうか?
本記事では、相関係数一覧や相関・逆相関をトレードに活用する方法を解説します。エントリーや決済のタイミングにも使えるので、ぜひ参考にしてください。
FXの通貨ペアにおける相関とは、ある通貨ペアがほかの通貨ペアからどのような影響を受けるかを示すものです。
例えば、ドル円が上昇する場合、ドルの価値が上がる一方で、円の価値は下がることを意味します。
このとき、ドルはほかの通貨に対しても上昇している可能性があります。また、円についてもほかの通貨に対して下落している可能性があるでしょう。
通貨ペアの相関について理解しておくことで、トレード分析がしやすくなります。
正の相関と負の相関
相関関係には正の相関と負の相関の2種類があります。正の相関とは、2つの通貨ペアが同じ方向に動いていることを指します。
一方で、負の相関は、2つの通貨ペアが逆方向に動く関係のことで、逆相関とも呼びます。
例えば、ユーロドルが上昇している場合、正の相関の通貨ペアと負の相関の通貨ペアでは違う動きを見せます。
ユーロドルと同じく上昇する場合は正の相関、逆に下落している場合は、負の相関です。
相関係数による数値も重要
FXの通貨ペアの相関係数とは、2つの通貨ペアを比較した際に、値動きがどのくらい似ているかを数値化したものです。
相関係数は1〜-1のいずれかの数値で常に変動していて、1に近づくほど2つの通貨ペアが似た動きをしていることを示唆します。
一方で、相関係数が-1に近づいている場合は2つの通貨ペア逆方向に動いていることを示します。
なお、0に近い場合は、相関・逆相関のどちらでもないことになるので、併せて覚えておきましょう。
ここからは、FXの相関係数一覧を表示します。なお、相関係数は計測日時、計測期間によって大きく変動することがあるので注意が必要です。
また、いずれのデータも2024年8月16日13時時点のものです。
ドル円の相関係数
ドル円の相関係数は以下の通りでした。
通貨ペア | 5分足 | 1時間足 | 日足 |
正の相関 | カナダ円(0.99)
ドルスイス(0.99) 豪ドル円(0.99)
|
ポンド円(0.97)
カナダ円(0.96) ドルスイス(0.95) |
カナダ円(0.95)
ユーロ円(0.94) ポンド円(0.90) |
負の相関 | ユーロドル(-0.96)
ユーロポンド(-0.93) ユーロ豪ドル(-0.83) |
ユーロポンド(-0.81)
ユーロカナダ(-0.72) ユーロ豪ドル(-0.72) |
ユーロポンド(-0.50)
ユーロドル(-0.49) ユーロ豪ドル(-0.39) |
※2024年8月16日13時時点のデータです
※相場環境により変動することがあります。
ドル円と相関関係がある通貨ペアは、カナダ円やポンド円といったクロス円です。多くのクロス円は0.9を超えていました。
一方で、逆相関にある通貨ペアは、ユーロドルやユーロポンドなどユーロ絡みの通貨ペアでした。
ユーロドルの相関係数
次にユーロドルの相関係数を見ていきましょう。
通貨ペア | 5分足 | 1時間足 | 日足 |
正の相関 | ユーロカナダ(0.87)
ユーロポンド(0.86) ユーロ豪ドル(0.78) |
ドルトルコリラ(0.80)
ドルインドルピー(0.78) ユーロポンド(0.77) |
ポンドドル(0.84)
豪ドルドル(0.76) NZドルドル(0.70)
|
負の相関 | ドルデンマーク(-1.00)
ドルスイス(-0.97) ドルシンガポールドル(-0.97) |
ドルデンマーク(-1.00)
ドルシンガポールドル(-0.95) ドルスウェーデンクローナ(-0.89) |
ドルデンマーク(-1.00)
ドルシンガポールドル(-0.87) ドルスイス(-0.71) |
※2024年8月16日13時時点のデータです
※相場環境により変動することがあります。
ユーロドルと相関関係がある通貨ペアは、ユーロポンドやユーロ豪ドルなどがありました。ただ、相関関係がある通貨ペアは、時間足によって大きく異なっています。
一方、逆相関の通貨ペアは、ドルデンマークやドルシンガポールドルなどがありました。特にドルシンガポールドルは、どの時間足でも0.9以上の数値です。
ポンドドルの相関係数
最後にポンドドルの相関係数を見ていきましょう。
※2024年8月16日13時時点のデータです※相場環境により変動することがあります。ポンドドルと相関関係がある通貨ペアは、ポンドカナダやユーロスイスなどでした。一方、逆相関の通貨ペアは、ドルイスラエルシェケルやユーロポンドでした。このように、FXの相関関係は、時間足や相場状況により大きく変わります。
通貨ペア | 5分足 | 1時間足 | 日足 |
正の相関 | ポンドカナダ(0.80)
豪ドルカナダ(0.71) ドルトルコリラ(0.57) |
ユーロスイス(0.73)
ポンドスイス(0.72) ポンドカナダ(0.64) |
ユーロドル(0.84)
豪ドルドル(0.79) ポンドカナダ(0.70) |
負の相関 | ユーロポンド(-0.57)
ドルインドルピー(-0.55) ドルイスラエルシェケル(-0.54) |
ドルイスラエルシェケル(-0.74)
ドルブラジルレアル(-0.69) ユーロポンド(-0.48) |
ドルデンマーク(-0.84)
ドルイスラエルシェケル(-0.77) ドルシンガポールドル(-0.74)
|
FXの相関関係を調べる方法は、主に3つあります。
それぞれの調べ方について見ていきましょう。
1.FX業者のサイト
1つ目はFX業者のサイトです。FX業者によっては、公式サイト上で相関関係を確認できます。FX業者の公式サイトを使うメリットは、2つあります。
FX業者の公式サイト上の相関係数は、口座を持っていない人でも確認可能です。また、取扱銘柄の全ての通貨ペアとの相関係数を一度に確認できるので、初心者でも簡単に理解できるでしょう。
一方で、特定の時間足の相関係数しか表示できないFX業者もあるので注意が必要です。加えて、該当するFX業者の取扱銘柄が少ない場合、マイナー通貨の相関係数を確認できません。
2.経済関連サイト
Investing.comのような経済関連サイトでもFXの相関関係を公開していることがあります。メジャー通貨だけでなくマイナー通貨の相関係数が表示されるサイトもあります。
一方で選べる時間足が少ない点や最低限の情報しか分からないといったデメリットもあるので注意が必要です。
3.インジケーター
MT4やMT5といった取引プラットフォームを使っている場合は、チャート上に相関係数を表示してくれるインジケーターをダウンロードして確認できます。
相関係数が分かるインジケーターの例を挙げると、Correlation、Currency Correlation B Correlation Statisticsなどがあります。
FX業者が取り扱っている全ての銘柄、MT4・MT5に表示できる全ての時間足の相関係数を表示可能です。
一方で、インジケーターをダウンロードするのに手間と時間がかかるかもしれません。
特にITツールの操作に慣れていない人には、この方法を利用しにくいでしょう。
FXで相関・逆相関を活用して取引する方法は、主に4つあります。
それぞれの取引方法を見ていきましょう。
1.リスクを分散する
複数の通貨ペアを取引する場合、リスク分散が重要です。
仮に3つの通貨ペアがどれも相関関係にある場合、どれか1つの通貨ペアが大きく上昇すると、他の通貨ペアも大きく上昇しやすくなります。
上昇方向のポジションを持っていれば、大きな利益を得られますが、反対に下落方向のポジションを持っていた場合は含み損が大きくなるので注意が必要です。
そこで、相関係数を確認して、相関・逆相関の傾向がない通貨ペアのみを選べば為替変動リスクを軽減できます。
相関・逆相関の傾向がない通貨ペアを探すためには、取引する通貨ペアとの相関係数が0に近い通貨ペアを探しましょう。
例えば、2024年8月16日19時に1時間足でユーロドルを取引する場合、スイス円(0.13)、カナダ円(ユーロドルとの相関が-0.22、スイス円との相関が0.13)とは相関・逆相関があまりありません。
したがって、それぞれの通貨ペアを保有した場合、どれか1つの通貨ペアが大きく動いても、含み損が急拡大する可能性は低いでしょう。
2.エントリーや決済のタイミングを計る
2つの通貨ペア間に相関・逆相関があることが分かっていれば、エントリーや決済のタイミングを計ることができます。
なぜなら、FXでは相場状況に応じて先行して動く通貨ペアと遅れて動く通貨ペアがあるからです。
例えば、ドル円を取引する前に相関関係があるカナダ円のチャートも見ましょう。
仮にカナダ円がレンジ相場から上昇方向にブレイクアウトした場合、ドル円も遅れて上昇する可能性があります。
どちらの通貨が先行しているかを見極めることで、より精度の高いエントリーができるようになるでしょう。
3.スワップポイント狙いの取引
逆相関の2つの通貨ペアを保有してスワップポイントを狙う取引方法もあります。例えば、一般的にドル円とユーロドルは逆相関の関係にある通貨ペアです。
仮にドル円のロングとユーロドルのショートを保有した場合、両方の通貨ペアの値動きは逆行するので為替損益はほとんど発生しません。
しかし、両方のポジションから毎日スワップポイントを受け取ることができます。ただし、ずっと綺麗な逆相関が続くとは限りません。
相関係数が相関方向に動くと、為替差損が発生する可能性があります。
4.ヘッジ取引
ヘッジ取引は、FXの逆相関を活用した取引方法です。
ヘッジ取引をする場合、正の相関関係にある通貨ペアと負の相関関係にある通貨ペアを同時に保有します。
例えば、ドル円のロングとユーロドルのロング、ポンド円のロングとユーロポンドのロングなどがあります。
2つの通貨ペアは逆方向に動く可能性が高いため、為替相場が大きく変動しても損失を抑えることができるでしょう。
FXで相関・逆相関を見る際は、以下のポイントも踏まえてトレードしましょう。
貴金属や原油の値動きも見る
売買方向は固定する
それぞれ詳しく解説します。
1.貴金属や原油の値動きも見る
FXの取引をする際に、ゴールドやシルバーと言った貴金属、原油などの値動きも見ると精度の高いトレードができる可能性があります。
なぜなら、FXだけでなく商品との値動きにも相関・逆相関の関係があるためです。
例えば、一般的にドル円はゴールドやシルバーとは逆相関の関係です。
したがって、ゴールドやシルバーで「直近高値を超える」「レンジ相場をブレイクした」といった大きな動きが発生すると、ドル円は逆方向に動く可能性があります。
また、原油と資源国通貨は結びつきが強いため、原油が上昇すると豪ドルやカナダドルは下落しやすくなります。
原油で大きな動きがあった際に、豪ドルやカナダドルで逆方向のポジションを持っても良いでしょう。
2.売買方向は固定する
相関・逆相関を見てトレードする場合は、売買方向を買いか売りのどちらかに固定したほうが良いでしょう。
特に初心者は買いも売りもいっぺんにやろうとすると、混乱する恐れがあります。
一度売買方向を決めたら、同じ方向でのみエントリーするようにしましょう。
FXの取引では、どの通貨ペアとどの通貨ペアが相関や逆相関の関係にあるかを理解しておけば、分析がしやすくなります。
また、金属や原油などのCFD商品と相関・逆相関の関係がある通貨ペアもあります。まずは、普段ご自身が取引している通貨ペアと相関・逆相関の関係にある通貨ペアを探してみましょう。
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