投資家におすすめの金融映画16選！あらすじやポイントを解説 

「金融映画に興味がある」「おすすめの金融映画を知りたい」
と考えている人もいるのではないでしょうか？

邦画・洋画問わず投資家はもちろん、投資をしたい人にも人気がある金融映画もあります。

また、金融の知識があまりなくてもおもしろい映画を探している人もいるでしょう。

本記事では、株やFXといった投資だけでなく、経済や金融、ビジネスなどがテーマのおすすめの映画を紹介します。

投資や金融についてなんとなくでも理解しておきたい人やトレードで疲れて一休みしたい人は、ぜひ参考にしてください。

※なお、紹介している映画の動画配信サービスでの配信状況は、2024年11月時点での情報です。

投資初心者も視聴しやすいおすすめの金融映画は、以下の3作品です。

1. 殿、利息でござる！
2. 近江商人、走る！
3. マネーボール

金融や投資についての知識があまりない人は、これから紹介する金融映画から視聴しましょう。

1.殿、利息でござる！
「殿、利息でござる！」は、江戸時代中期の実話をもとにした日本映画です。

宮城県仙台藩領内の貧しい宿場町である吉岡宿を舞台に、重税に苦しむ村人たちが、町を救うために、金貸し業を営んで利息を得て村に資金を蓄えるという奇策を考案し、奔走するストーリーです。

主人公・穀田屋十三郎（阿部サダヲ）はじめ、町民たちは命をかけて百両もの大金を集め、藩に貸し付けることで利息を得ようと奮闘しますが、厳しい時代背景と藩の疑念により、計画は困難を極めます。村人たちは一致団結し、次第に町の未来を自分たちの手で変える意志を固めていきます。

江戸時代は、身分制社会ではあったものの、貨幣経済が発達していました。金融知識をつけることで、生活苦を乗り越えていく様子が描かれていることからわかるように金融知識を身につける大切さを実感できるでしょう。

「殿、利息でござる！」は、以下の動画配信サービスで観ることができます。

2.近江商人、走る！
映画「近江商人、走る！」は、江戸時代に活躍した「近江商人」を描いた物語です。

まだ経験が浅いものの商売の才能を持っている商人である主人公の銀次（上村侑）は、近江商人の「三方よし」（自分も相手も世の中も満足する）の考え方を学びながら、自分なりの方法で商売に挑戦します。

人々のために組合の設立や茶屋の再生など多くの活動を行い、人望を集めていきますが、

大津奉行が賄賂を受け取り伊左衛門を罠にかけ、大善屋は大借金を負ってしまいました。ここから、銀次はどうやってこの苦境を乗り越えていくのでしょうか？

この映画のみどころは、主人公が利益を追うだけでなく、周りの人々を大切にしながら持続可能な商売をすることの大切さを学んでいく過程です。

映画を観ることで、商売の世界での努力や人との絆の大切さを実感できるでしょう。

「近江商人、走る！」は、以下の動画配信サービスで観ることができます。

3.マネーボール

「マネーボール」は、実在するアメリカメジャーリーグの球団オークランド・アスレチックスのGMビリー・ビーン（ブラッド・ピット）が、限られた予算で弱小球団を再建しようとする実話に基づく物語です。

アスレチックスは資金不足から優秀な選手を引き留められずにいました。そこで、ビーンは若い経済学者のピーター・ブランド（ジョナ・ヒル）と共に、従来のスカウティングに代わり選手のデータ解析を導入し、低コストで価値のある選手を集める「マネーボール理論」を採用しました

その結果、予算に頼らない戦略でメジャーリーグの連勝記録を打ち立て、球界に革命を起こします。

データの分析の重要さだけでなく、リスクを取る意味や新しい視点を持つことの大切さがわかるため、投資家にとってもインスピレーションを得ることができる映画でしょう。

「マネーボール」は、以下の動画配信サービスで観ることができます。

この章では株式投資家なら必ず視聴したい投資銀行を扱った金融映画を取り上げます。

1. ダム・マネー　ウォール街を狙え
2. ウルフ・オブ・ウォールストリート
3. ウォール街
4. DEVILS 金融の悪魔

機関投資家に興味のある人は、ぜひ視聴してみてください。
1.ダム・マネー　ウォール街を狙え
「ダム・マネー ウォール街を狙え」は、個人投資家たちが団結して金融マーケットを席巻し、社会現象を巻き起こした「ゲームストップ株騒動」の実話を映画化した作品です。

マサチューセッツ州の会社員キース・ギル（ポール・ダノ）は、インターネット掲示板「Reddit」の投資コミュニティ「WallStreetBets」で時代遅れで倒産間近と囁かれていたゲームストップの株が過小評価されていると訴えました。

大勢の個人投資家は、彼の主張に共感しゲームストップ株の株価は大暴騰しますが、大手ヘッジファンドは同社株の空売りを狙っていました。

しかし、個人投資家たちが集団で株を買い支える「ショートスクイーズ」を実行した結果、ゲームストップ株は急騰し、ヘッジファンドに巨額の損失を与えたのです。

この映画は、金融業界の格差や不平等を浮き彫りにした映画です。

「ダム・マネー ウォール街を狙え」は、以下の動画配信サービスで観ることができます。

2.ウルフ・オブ・ウォールストリート

「ウルフ・オブ・ウォールストリート」は、実在した株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォート（レオナルド・ディカプリオ）の波乱に満ちた成功と転落を描いた映画です。

1980年代、野心にあふれるジョーダンはウォール街に足を踏み入れ、学歴もコネも経験もない中、わずかな元手から斬新な発想と巧みな話術で、証券会社「ストラットン・オークモント」を立ち上げるまでなりあがります。

しかし、ドラッグやパーティ、享楽的な生活に溺れる彼は次第に自己破滅的な道をたどり、人生が崩壊していくのです。

この映画は欲望と権力に支配された金融業界の暗部をリアルに描き、野心が行き過ぎた果てに待つものを問いかけます。

「ウルフ・オブ・ウォールストリート」は、以下の動画配信サービスで観ることができます。

3.ウォール街

「ウォール街」は、1980年代のニューヨーク証券取引所を舞台に、野心と欲望が交錯する金融業界の裏側を描いた映画です。

主人公のバド・フォックス（チャーリー・シーン）は、ウォール街の若き証券マン。ウォール街での成功を夢見て、大物投資家で冷酷な企業買収家ゴードン・ゲッコー（マイケル・ダグラス）に近づきます。

ゲッコーの教えで違法なインサイダー取引を通じて莫大な利益を得たバドは、贅沢な生活を手にしますが、次第に非情なビジネスの世界に飲み込まれ、自らの信念や家族との関係を失っていきます。

やがてバドはゲッコーの過激な手法に疑問を抱き、自分が何を犠牲にしてきたのかに気付き始めるというストーリーです。

映画は「貪欲は善である」というゲッコーの名言を通じて、資本主義社会におけるモラルと欲望の葛藤を鋭く問いかける作品となっています。

「ウォール街」は、以下の動画配信サービスで観ることができます。

4.DEVILS 金融の悪魔

「DEVILS 金融の悪魔」は、国際的な金融の闇を舞台に、権力と陰謀が交錯する世界を描いたサスペンスドラマです。物語は、ニューヨーク・ロンドン銀行（NYL）の副頭取であるイタリア人エリート投資家マッシモ・ルッジェロ（アレッサンドロ・ボルギ）を中心に展開されます。

マッシモは野心的な人物であり、上司のドミニク・モーガン（パトリック・デンプシー）の信頼を得て出世を目指しますが、突然の裏切りにより地位と名誉を失います。ドミニクの背後にある巨大な陰謀を知ったマッシモは、同僚たちと共に真相を暴こうと決意。

彼は権力と欲望が渦巻く金融業界の中で、自らの信念を貫こうと奮闘しますが、次第に裏社会や政治とも深く結びついた黒幕たちとの対立が明らかになります。

この作品は、スリリングな展開と共に金融の現実を生々しく描き、投資家が金融業界の複雑さやリスク管理、倫理観について学ぶきっかけになるでしょう。

「DEVILS 金融の悪魔」は、以下の動画配信サービスで観ることができます。

ここからは、リーマンショックなど金融危機を扱ったおすすめの金融映画作品を5つ紹介します。

1. マネー・ショート 華麗なる大逆転
2. インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実
3. キャピタリズム〜マネーは踊る
4. マージン・コール
5. 国家が破産する日

金融危機の裏側や投資家の判断について興味のある人は、ぜひ視聴しましょう。

1.マネーショート・華麗なる大逆転

「マネー・ショート 華麗なる大逆転」は、2008年のリーマンショックによる金融危機を予見し、逆に巨額の利益を得た実在の投資家たちを描いた実話ベースの映画です。

2004年から2006年にかけて、アメリカ合衆国では住宅価格が上昇し、住宅ローンの債権が高利回りの金融商品として注目されていた中、ヘッジファンドマネージャーのマイケル・バーリ（クリスチャン・ベール）は住宅市場に潜む危険なサブプライムローンの実態を見抜き、近い将来の崩壊を確信します。

誰もが住宅バブルに疑念を抱かない中で彼らは巨大な賭けに出ますが、その過程で金融業界の腐敗と倫理なき構造を目の当たりにします。

この作品は、金融の仕組みやリスク、倫理について深く考えさせられるだけでなく、投資家としての視野を広げることができおすすめです。

「マネー・ショート 華麗なる大逆転」は、以下の動画配信サービスで観ることができます。

2.インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実

「インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実」は、2008年のリーマンショックを引き起こした世界金融危機の背景にある原因や責任について迫った本格的な経済ドキュメンタリー映画です。

監督のチャールズ・ファーガソンは、アメリカの金融制度に深く根付く腐敗と倫理の欠如を暴露し、銀行、規制機関、政治家、学者などがどのように結託し、危機を招いたのかを明らかにしています。

映画はインタビューやデータを通じて、サブプライムローンの仕組みや金融機関のリスク管理の欠如、巨額のボーナス制度といった問題を掘り下げ、金融危機が回避不可能だった理由を解説しています。

このドキュメンタリーを観ることで、金融市場の複雑さやリスク、倫理について深く考えさせられるでしょう。

「インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実」は、以下の動画配信サービスで観ることができます。

3.キャピタリズム～マネーは踊る

「キャピタリズム〜マネーは踊る」は、マイケル・ムーア監督が資本主義の実態を批判的に描いたドキュメンタリー映画です。

映画は2008年に起こったリーマンショックを引き金に「100年に一度」と呼ばれる不況に陥った後のアメリカを舞台に、経済的不平等や金融業界の腐敗、労働者の搾取といった問題を取り上げ、資本主義が庶民に与える影響を浮き彫りにします。

笑いと皮肉を交えながら、資本主義社会が抱える矛盾を批判し、観客に本来の社会正義や倫理について問いかけます。

この映画は資本主義の仕組みやその影響、投資家としての倫理観や社会的責任を学ぶための優れた作品となっており、経済が苦手な人でも見やすいエンターテイメント作品です。

なお、「キャピタリズム〜マネーは踊る」は、AmazonプライムやNetflixなど主要な動画配信サービスでは配信されていません。

4.マージン・コール

「マージン・コール」は、金融危機直前の24時間を描いたサスペンス映画です。

2008年、ニューヨーク。ある夜、ウォール街大手投資銀行のアナリストであるエリック（スタンリー・トゥッチ）は、リストラされる直前に同社の抱える致命的なリスクを同僚のピーター（ザカリー・クイント）に警告してUSBを残します。

残されたUSBから会社倒産をも招く危機的事態であることを理解したピーターは、上司のサム（ケビン・スペイシー ）に報告し急遽、緊急会議が行われます。

彼らは莫大な損失が翌日の市場に波及する恐れがあることを知り、資産売却を強行することで危機を乗り切ろうとしますが、その決断には業界全体を巻き込むリスクと道義的な問題が伴っていたのです。

8兆ドルもの資産の命運を左右しかねない状況の24時間という短い時間軸の中で、経済的・道徳的に崖っぷちに立たされた登場人物たちの欲望や葛藤が描かれています。

「マージン・コール」は、以下の動画配信サービスで観ることができます。

5.国家が破産する日

「国家が破産する日」は、1997年にアジア通貨危機で韓国が実際に直面した国家的な経済破綻の危機を描いた社会派の韓国映画です。

物語は、韓国政府がIMF（国際通貨基金）からの緊急支援を受けるまでの7日間を、異なる立場の人々の視点から展開。

韓国銀行の通貨政策チーム長ハン・シヒョン（キム・ヘス）は、経済の破綻が迫っていることを察知しますが、政府は事態を隠蔽し、支援交渉を水面下で進めようとします。

一方、金融市場の危機を予見した実業家ユン・ジョンハク（ユ・アイン）は、大きな利益を得るために果敢な投資を決意。さらに、通貨危機に翻弄される中小企業の社長ガプス（ホ・ジュノ）とその家族の苦悩も描かれ、経済崩壊が庶民に与える影響が浮き彫りにされます。

映画は、経済危機の裏で繰り広げられる政府と個人の葛藤を通じ、国と市民の関係を問う重厚なドラマとなっています。

「国家が破産する日」は、以下の動画配信サービスで観ることができます。

この章では、今では世界的に有名な起業家が登場する金融映画を紹介します。

1. ソーシャル・ネットワーク
2. ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ
3. スタンドUPスタート
4. トリリオンゲーム

起業家の人生について気になる人は、視聴をおすすめします。

1.ソーシャル・ネットワーク
「ソーシャル・ネットワーク」は、Facebook創設者マーク・ザッカーバーグ（ジェシー・アイゼンバーグ）の成功と友情の崩壊を描いた映画です。

2003年、ハーバード大学の学生であったザッカーバーグは失恋をきっかけに、学内の学生情報を使ったサイトを開発し注目を集めます。その後、友人のエドゥアルド・サベリン（アンドリュー・ガーフィールド）と共に新しいSNS「The Facebook」を立ち上げ、瞬く間に拡大を遂げますが、成功の裏で彼らの友情は崩壊していきます。さらに、Facebookのアイデアを盗まれたと主張するウィンクルボス兄弟や、ビジネスパートナーのショーン・パーカー（ジャスティン・ティンバーレイク）との衝突が加わり、複雑な法廷闘争へと発展していきます。

『ソーシャル・ネットワーク』は起業家精神やテクノロジーの影響、競争戦略、人間関係の重要性、倫理的判断についてストーリー仕立てで学ぶことができる映画です。

「ソーシャル・ネットワーク」は、以下の動画配信サービスで観ることができます。

2.ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ

「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」は、マクドナルド帝国の拡大を果たしたレイ・クロック（マイケル・キートン）の半生を描く伝記映画です。

1950年代、セールスマンとして苦戦していたクロックは、カリフォルニアの小さなハンバーガー店を営むマクドナルド兄弟に出会います。兄弟が開発した効率的な調理システムに感銘を受けたクロックは、店のフランチャイズ展開を提案し、自ら拡大を進めていくのです。

やがて彼は強引な手法で事業を拡大し、マクドナルドを全米ブランドへと成長させる一方、兄弟との対立が深まり、友情や信念を犠牲にしていきます。

ビジネスの成功の裏にある独占欲や権力への渇望、そして大企業化の過程で失われていく価値観を浮き彫りにし、アメリカンドリームの光と影を描いている映画です。

「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」は、以下の動画配信サービスで観ることができます。

3.スタンドUPスタート

「スタンドUPスタート」は、ビジネスの再生をテーマに、困難な状況に置かれた人々が再び立ち上がる姿を描いた物語です。

主人公は、経営者の起業支援や再生を専門とする三星大陽（竜星涼）。彼は「人は何度でもやり直せる」という信念を持ち、自称「人間投資家」として、リストラ経験者や倒産危機のある企業、自己喪失を抱えるビジネスマンなど、さまざまな背景を持つ人々を積極的に支援します。

再出発を通じて人々が成長し、新たな人生のステージに踏み出していく姿を描き、希望と勇気を与えるヒューマンドラマです。

「スタンドUPスタート」は、以下の動画配信サービスで観ることができます。

4.トリリオンゲーム

「トリリオンゲーム」は、正反対の性格を持つ二人の若者が協力し、世界一の大富豪を目指して巨大企業を築き上げるまでのサクセスストーリーです。

大胆で自由奔放な天才的な交渉力を持つ野心家のハル（目黒蓮）は、高校時代からの友人であるエンジニアのガク（野勇斗）とIT企業を設立します。

2人が新たなビジネスモデルを次々に展開し、競争の激しい業界で次第に頭角を現していく姿を描いた作品です。

映画では最新のビジネストレンドに焦点をあてているため、注目されているビジネスモデルや新しいテクノロジーの影響を理解することができるでしょう。

「トリリオンゲーム」は、以下の動画配信サービスで観ることができます。

金融映画は、投資を知らない人向けに製作されているので、投資の知識があまりない人でも気軽に経済の概念や業界の仕組みを知ることができます。

また、投資を始めてから視聴してもさまざまな気づきを得られるでしょう。

専門書のように文字だけで学習するよりも映像のほうが頭に入ってきやすくなります。

ぜひ、興味のある金融映画から視聴してはいかがでしょうか。

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