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「ワイン投資に興味があるけどやり方が分からない」「ワイン投資はおすすめなの?」といった疑問を持っていませんか?
ワイン投資はリーマンショック以降注目されている投資方法の一つです。とはいえ、どうやって始めるのか、利回りは良いか気になる人もいるでしょう。
本記事では、ワイン投資のメリット・デメリット、やり方について詳しく解説します。ワイン投資で失敗したくない人は、ぜひ参考にしてください。
ワイン投資とは、高級ワインを資産として購入し、その価値の上昇を見込んで利益を得る投資方法です。特に希少価値の高いワインに焦点を当てており、ワイン自体が実物資産であるため、富裕層の間で人気が高まっています。
ワイン投資は400年以上あり、ヨーロッパ、特にフランスを中心に400年以上にわたって行われてきた歴史があります。中でも、フランスのファインワインは、古くから投資の対象とされています。
また、古代ローマ時代にはすでにワインのオークションが行われていた記録もあり、いずれにしてもワイン投資は非常に古い歴史を持っていることがわかります。
近年では、リーマンショックやコロナショックなどの金融危機により、現金や株式などの金融資産に対する信頼が揺らぐ中、実物資産としてのワインが再評価されています。特に希少価値のあるワインは需要が高く、価格も上昇しやすい傾向があります。
順に詳しく説明します。
1.インフレが進行すると価値が上昇する
ワイン投資は、インフレが進行すると価値が上昇する傾向があります。
その理由は、インフレが進行する際に通貨の価値が下落し、物の価格が上昇するため、希少価値のあるワインについては、より高い評価を受ける傾向があるためです。
インフレ時に価値が下がる現金とは対照的なことから、富裕層はインフレが進むと現金からワインなどの実物資産への投資にシフトする人が増加します。
さらに、ワイン市場は世界的に規模が大きく、特定の国の経済や情勢に依存しないことから、インフレに強い資産として評価されています。
ほかの金融商品よりも価格変動が少なく、安定したリターンを期待できることから、特にインフレ環境下で有望な投資先とされています。
2.ワイン投資の年間利回りが約13%と高い
2つ目は、ワイン投資の年間利回りが約13%と高いことです。
在英国ワイン取引所であるLiv-exの資料によると、ファインワインの過去30年の利回りは年率約13%と発表されています。
この年利はアメリカの株価指数であるS&P500の年平均利回り約8%と比べても高い数字です。
仮に100万円で投資を始めて20年間運用し続けた場合、両者の差はワイン投資のほうが約686万円も多いことになります。
▼20年間ワイン投資した場合の資産額のシミュレーション
▼S&P500に20年間投資した場合のシミュレーション
出典:Mufgの一括投資シミュレーション
3.投資以上の価値を感じることができる
ワイン投資は、単なる投資以上の価値を感じることができます。なぜなら、ワインは芸術品や文化財のように歴史や伝統を感じさせる存在だからです。
特に高級ワインは、長い年月をかけて熟成され、その味わいや香りが徐々に進化していくため、時間の経過と共に五感での楽しみが増します。
また、ワインは嗜好品であるため、投資をしながら自分で飲む楽しみもあります。
購入したワインをコレクションしたり、特別な日に開けたりと、投資以上の価値を感じることができるでしょう。
4.長期的に価値が上昇することがある
4つ目は、長期的に価値が上昇することがあることです。
ヴィンテージワインは主に特定の年に収穫されたブドウから作られており、時間が経過すると、同じ年のブドウは存在しません。そのため、同じワインを再生産することは不可能です。
こういった特性から、古いヴィンテージワインは、時間と共に在庫が減少すると、さらに希少性が高まっていきます。
また、ワインは熟成することで風味や香りが変化することで品質が向上します。
こういったことから、ワインは長期的には価値が上昇する可能性があります。
5.税制上有利になることがある
5つ目は、税制上有利になることがあることです。
ワインを売却した際の利益は、譲渡所得として扱われ、総合課税の対象となります。
ただし、日本では、年間50万円の基礎控除が適用されるため、年間の売却益が50万円以下であれば、課税されることはありません。
一度にではなく、少しずつワインを売却することで、税負担を軽減することが可能です。
また、所有期間が5年を超える場合、譲渡所得の金額の半分のみが総合課税の対象となります。つまり、長期保有した上で売却をする場合、すぐに売却するよりも支払う税金を抑えることが可能です。
ワインはヴィンテージのものほど価値が高くなる可能性があるため、長く保有することで価値も高まり、税制上有利にもなりえるのです。
ワイン投資のデメリットは、以下の5つです。
それぞれ順番に説明します。
1.売却に時間がかかる
1つ目は、売却に時間がかかることです。
その理由は、需要が限られており取引量が少ないため、買い手を見つけるのが難しいからです。
ワインを売却するのにかかる期間は、一般的に数ヶ月から半年程度と言われているので、市場で自由に売買でき、すぐに売却可能な株式市場や債券市場とは大きく異なります。
急遽お金が必要になって売りたくてもすぐに売却できない点には注意しましょう。
2.保管の手間や費用がかかる
2つ目は、保管の手間や費用がかかることです。
ワインはデリケートな商品であり、適切な温度や湿度で保管する必要があります。
自宅で保管する場合はワインセラーを準備するなど、破損や劣化のリスクに備えて注意しましょう。
専門のセラーに預ける場合、ワイン1本あたり100円〜300円前後の手数料がかかります。
ただし、保管先の会社やワインの容量によって変わるため、事前に確認が必要です。
3.短期間に大きなリターンを狙えない
3つ目は、短期間に大きなリターンを狙えないことです。
なぜなら、ワインは長期間保有して価値が上がる傾向があるため、株やFXのように短期間に多くのリターンを得るのは難しいからです。
また、流動性が低いので、そもそも一度購入すると売却するまでに時間がかかることがほとんどです。
株やFXとは異なり、何度も取引を繰り返して利益を積み重ねて、資産を増やすことはできません。
ワイン投資をする場合は、長期目線で考える必要があります。
4.ワインについて勉強する必要がある
4つ目は、ワインについて勉強する必要があることです。
ワイン投資で利益を出すためには、購入時よりも高値で売れるワインを選ぶことが重要です。
ワインの価値は、産地、銘柄、生産者、ビンテージ(生産年)、需要と供給によって決まります。
専門的な知識がないままワインを購入した場合、何年寝かせても価格が上昇しない可能性があります。
さらに、ワイン市場は流動性が低いので、需要がなければそもそも売却することさえ困難になるかもしれません。
5.一般的な投資方法よりも初期費用がかかる
ワイン投資は株やFXよりも初期費用がかかります。
というのも、人気のある銘柄の場合、一般的に1本あたり数万円から数十万円が必要だからです。
特にロマネ・コンティのような高級なワインの場合、1本だけで100万円以上と、かなりの初期費用がかかります。
加えて、ワインを保管するワインセラーの購入費用が数万円〜数十万円ほどかかります。
そして、ワインファンドに投資する場合であっても、最低200万から300万円程度の出資が必要です。
数万円あれば簡単に銘柄を売買できる株や投資信託、レバレッジをきかせれば100円から始められる海外FXと比べると多くの資金を用意しなければなりません。
実際にワイン投資を始めたい場合、どうしたらよいのでしょうか。
ワインの現物を保有して値上がりを待つ方法と、ワインファンドへ投資する方法があります。
1.ワインの現物を購入する
一つ目は実際にワインを購入し、保管して価値が上がった時に売却する方法です。
高級ワインを選ぶことが一般的で、特にフランスのボルドー地方の「5大シャトー」のワインが人気です。
一般的には、インポーターから購入するか、オークションで入手する方法の2つです。
インポーターから購入する場合
まず、インポーターと契約をし、希望するワインを選びます。
そして保管方法を決定しましょう。
多くのインポーターは専用の倉庫で顧客のワインを保管するサービスを提供しており、温度や湿度が管理された専用の保管庫でワインを熟成させることができます。
オークションで購入する場合
オークションで購入する場合は、国際的なオークションから、国内のシンワアートオークションに会員登録をします。
実際にオークションが始まったら、希望するワインに入札します。
希望のワインが落札できた場合は、支払いと配送手続きを行いましょう。
オークションで購入したワインは自宅で保管するか、セラーをご自身で選定し、保管を依頼する必要があります。
2.ワインファンドへ投資する
投資信託のように、専門家が選んだワインに投資する方法です。手間が少なく、プロによる運用が期待できます。
ワインファンドはワイン投資ではあるものの、実際にご自身でワインを取り扱うことはなく、プロのファンドマネージャーが選定したワインを集めて運用する金融商品です。
投資家は、ファンドに資金を提供し、ファンドが保有するワインの価値上昇から利益を得ることを目指します。
特に、ヨーロッパでは富裕層をターゲットとしたワインファンドが多く存在し、安定したリターンが期待されています。
ワインファンドを申し込む時は以下の流れで申し込みましょう。
ワインファンドに投資するには、まず信頼できるファンドを選び、その運営会社に申し込みを行います。
契約書には、出資金の使途や分配方法、リスクについて明記されているので、しっかりと確認をします。
契約が成立したら、指定された方法で出資金を支払いましょう。出資後は、運営会社からの定期的な報告を受け取ります。
ワイン投資で利益を得るためにはいくつかポイントがあります。
それぞれのポイントについて順番に見ていきましょう。
1.市場調査を綿密に行う
まずは市場調査を綿密に行うことが重要です。市場調査を行わなければ将来的に価値が上がるワインを見極めるのは難しいでしょう。
具体的には以下の点をリサーチします。
希少性の把握 | ・希少性が高いほど、将来的な価値上昇が機体できる
・限定生産や特定のヴィンテージが希少性が高い ・過去の取引実績や市場での評価を調査する |
生産量の確認 | ・生産量が少ないワインは、需要が高まると価格が上昇する傾向がある
・ボルドー地方の「5大シャトー」は、生産量が限られているため、人気がある |
過去の価格推移の確認 | ・現在の価格が割高・割安かを判断しやすくなる
・売却のタイミングを計る際にも重要 ・オークションで購入する際は、過去の取引価格や市場での評価は特に重要 |
評論家や専門家の評価の確認 | 高評価を受けているワインは、将来的な価値上昇が期待できる
|
2.適切な保管環境を整える
ワインは温度や湿度に非常に敏感なため、保管に適した温度で管理することが必須です。
ワインの保管において、理想的な温度は赤ワインは13~18℃、白ワインが7〜13℃、スパークリングワインが6〜10℃とされています。これらの温度範囲を維持することで、ワインの風味や品質を最大限に引き出すことができるでしょう。
また、温度だけでなく湿度の管理も大切です。
ワインの保管に適した湿度である65~80%を維持することで、コルクが乾燥せずワインの酸化を防止することができます。
湿度が低すぎるとコルクが乾燥してしまい、湿度が高すぎるとカビが生えてしまうことがあるので注意しましょう。
ただし、ワインの温度・湿度管理を個人で管理することは簡単ではありません。専門のワインセラーや保管サービスを利用しましょう。
3.異なる地域や品種のワインに投資する
異なる地域や品種のワインに投資することも大切です。
その理由は、投資先を分散させることで一部のワインが値下がりしても他のワインの値上がりにより損失を軽減できる可能性があるためです。
また、複数のワインに投資することで、多くのワインから利益を得られるかもしれません。
投資先を分散する場合、基本的には以下の5銘柄をおすすめします。
ボルドーワイン | ・「5大シャトー」と呼ばれる高級ワインが有名
・シャトー・ラフィット・ロスチャイルドやシャトー・マルゴーなど人気が高い |
ブルゴーニュワイン | ・ピノ・ノワールやシャルドネがメインの品種
・小規模なドメーヌが生産するワインは、評価が高い |
ニューヨークワイン | ・近年注目されている地域
・フィンガー・レイクス地域のリースリングやカベルネ・フランが評価されている |
オーストラリア・シラーズ | ・オーストラリア産では、シラーズが人気
・バロッサ・バレー産のシラーズは高い評価を受けている ・国際市場でも需要が高い傾向にある |
チリ・カベルネ・ソーヴィニヨン | ・カベルネ・ソーヴィニヨンが主力品種
・高品質なワインが手頃な価格で入手できる ・セントラル・バレー産のカベルネがおすすめ |
4.日本だけで人気の高いワインへの投資は避ける
日本で人気があるからと言って、世界でも人気があるとは限りません。
そのため、日本で人気が出ているという理由で、そのワインに投資しないようにしましょう。
例えば、2000年代初頭に日本のワイン雑誌で華々しく紹介されたメッソリオやラ・リコルマといったイタリア・トスカーナ州のメルローなどは、当時の店頭価格の半額程度まで価格が落ち込んでいます。
一方で、同じトスカーナ州のメルローでありながら、すでに評価の確立していたマッセートは、当時の5倍以上に価格が上昇しています。
日本で人気が高いワインが海外でも同等に評価されているとは限らないので注意しましょう。
ワイン投資は、リーマンショックのような事件が起きても、株やFXのように資産が減らなかったため、近年注目されている投資方法です。
しかし、ワインの購入費用に加えて、ワインセラーの管理費用もかかるため、簡単に始められる投資方法ではありません。
したがって、十分な資金を用意できない場合は、ワインファンドへ投資するほうが良いでしょう。
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