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オセアニア時間がいつの時間帯を指すのか、FXトレードに向いている時間か気になる人もいるのではないでしょうか? オセアニア時間は東京時間やニューヨーク時間と特徴が異なるため注意が必要です。
本記事では、オセアニア時間の特徴や取引するメリット・デメリットを解説します。
オセアニア時間とは、ニュージーランドのウェリントンとオーストラリアのシドニーの2つの市場が開いている時間のことです。
市場 | 夏時間 (サマータイム) |
冬時間 |
ウェリントン市場 | 4時〜13時 | 5時〜14時 |
シドニー市場 | 6時〜14時 | 7時から15時 |
日本時間では、概ね午前4時から15時までのことをオセアニア時間と呼びます。
なお、一般的にFX取引では、オセアニア市場以外の市場が開いていない午前7時〜9時(サマータイムは午前6時〜9時)をオセアニア時間と呼ぶことがあります。
オセアニア時間の相場には以下のような特徴があります。
それぞれの特徴について順番に見ていきましょう。
1.流動性が低い
オセアニア時間は、ニュージーランドのウェリントン市場とオーストラリアのシドニー市場が開いている時間帯ですが、他の主要市場(東京、ロンドン、ニューヨーク)が閉じているため、市場参加者が少なくなります。
また、一般的にオセアニア市場の規模は東京・ニューヨーク・ロンドン市場と比べると小規模なため、取引量が少ない傾向があります。
実際、国際決済銀行(BIS)が3年に一度発表する「2022年4月の店頭外国為替取引高」によると、豪ドルやNZDドルの取引料は米ドルやユーロ、円などと比較して少ないです。
通貨 | 割合 |
ドル | 88.5% |
ユーロ | 30.5% |
円 | 16.7% |
豪ドル | 6.4% |
NZDドル | 1.7% |
出典:国際決済銀行(BIS)のデータから一部引用
そのため、東京市場が開場するまでは、流動性が低くなります。
2.普段の値動きは小さい
オセアニア市場は、市場参加者が少ないため、全体的な取引量も多くありません。したがって、大きな事件やニュースがない限りは、値動きが比較的小さい傾向があります。
なお、例外として、豪ドルやNZドルの関連銘柄はについては、経済指標の結果などを受けて大きく動くことがあるので注意が必要です。
3.週明けに大きく動くことがある
週末に大きなニュースがあった場合、オセアニア市場が開く月曜日の早朝に金曜日の終値から価格が離れてスタートすることが珍しくありません。
週が明けて一番最初に開く市場のため、為替レートに反映されるからです。
したがって、週末に大きなニュースがあった場合、オセアニア時間の開場から取引を始めるトレーダーもいます。
4.豪ドルは中国の影響を受けやすい
オセアニアの通貨の一つである豪ドルは、中国経済の影響を強く受けます。
なぜなら、オーストラリアは中国へ鉄鉱石や石炭、天然ガスなどを多く輸出するなど経済関係が強いからです。
中国の経済指標の結果や金融政策・貿易施策などの政策変更次第で、豪ドルの為替レートも大きく変動します。豪ドルを中心に取引する人は、中国の経済動向に注目しておきましょう。
オセアニア時間にFXの取引をするメリットは、主に3つあります。
それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
1.週明けの相場変動にすぐ対応できる
オセアニア時間は週明けの最初の市場として開くため、大きな相場変動があった場合にすぐ対応できます。
東京時間から参入するトレーダーやロンドン時間から参入するトレーダーよりも速く取引を始めることで、大きな利益を狙えるかもしれません。
2.窓埋めトレードで大きな利益を狙える
平日24時間絶え間なくいずれかの国の市場が開いている中で、月曜日のオセアニア時間は、唯一窓が開く可能性がある時間帯です。
窓とは、月曜日の始値が金曜日の終値と離れた状態を指します。
相場の世界では、窓が開くと、ほとんどの確率で窓を埋めるような動きをする傾向があります。
例えば、金曜日の終値よりも安い価格で始まった場合、その日のうちに金曜日の終値まで上昇することが珍しくありません。
そこで、オセアニア時間に価格の窓が開いた場合、その逆方向のポジションを取ることで、窓埋めによる利益を狙うことができます。
ただし、窓開けや窓埋めを狙って大きなリスクを取るトレードを禁止しているFX業者もあるため、注意しましょう。
3.テクニカル分析をしやすい
オセアニア時間は、テクニカル分析をしやすい時間帯です。
なぜなら、市場参加者が少ないため、急激な価格変動が起こりにくいので、落ち着いて相場分析ができるからです。加えて、日本時間朝7時頃(サマータイムは6時頃)に日足の終値が確定するため、スイングトレードの相場分析もしやすいでしょう。
したがって、オセアニア時間はテクニカル分析をするのに適した時間です。
オセアニア時間にFXの取引をする際、以下のような注意点もあります。
オセアニア時間に取引をしたい人は、これらの注意点について知っておきましょう。
1.スプレッドが拡大しやすく短期トレードは困難
オセアニア時間は、スプレッドが拡大しやすいので、短期トレードで利益を出すのは困難です。
スプレッドが拡大しやすい理由は、市場参加者が少なく流動性が低いためです。
その結果、ドル円やユーロドルといったメジャー通貨ペアであっても、普段の3〜5倍にスプレッドが拡大することがあります。
スプレッドの狭さをウリにしているFX業者であっても、例外ではありません。
オセアニア時間にスキャルピングやデイトレードで利益を得るのは、難しいでしょう。
2.スリッページや約定拒否が起きやすい
オセアニア時間は他の時間帯と比べて、約定拒否やスリッページが起きやすい傾向があります。
通常、取引所では買いたい人(買い注文)と売りたい人(売り注文)の注文をマッチングさせて取引が成立しますが、市場参加者の少ないオセアニア時間はマッチング相手がなかなか見つかりません。
その結果、注文した価格と、実際に取引が成立する価格に差が生じやすくなるのです。
同様の理由により、マッチングさせる相手が見つからずに約定拒否されることもあります。
3.普段は値動きが穏やかなため、大きな利益を狙いにくい
オセアニア時間は、ほかの主要な取引所が開いていないため、普段は値動きがほとんどありません。
オセアニア時間には、主要な経済指標の発表が少なく、明確なトレンドや重要な価格レベルを突破することも少ないので、大きなトレンドは発生しにくいでしょう。
したがって、オセアニア時間で多くの利益を狙うのは簡単ではありません。
オセアニア時間に取引する際、オーストラリアやニュージーランドの経済指標が発表されると、相場が大きく動くことがあります。
ここからは、豪ドル・NZドルの為替レートに影響を与える重要な経済指標を紹介します。
1.豪ドルの為替レートに影響を与える重要な経済指標
豪ドルの為替レートに影響を与える重要な経済指標をまとめると、以下の通りです。
※いずれも日本時間最も重要な経済指標は、オーストラリア準備銀行が発表する金融政策決定会合です。金利など金融政策を決める重要な会合のため、豪ドルを取引する人は注目して確認しましょう。消費者物価指数(CPI)や四半期国内総生産(GDP)も重要な経済指標です。いずれも東京時間と被る時間に発表されます。2.NZDドルの為替レートに影響を与える重要な経済指標NZDドルの為替レートに影響を与える重要な経済指標をまとめると、以下の通りです。
重要な経済指標 | 発表時期および発表時間 |
RBA(オーストラリア準備銀行)金融政策決定会合 | 毎月第1火曜日(1月を除く)
13:30(サマータイムは12:30) |
消費者物価指数(CPI) | 四半期ごと(1月、4月、7月、10月)
10:30(サマータイムは9:30) |
四半期国内総生産(GDP) | 四半期ごと(3月、6月、9月、12月)
10:30(サマータイムは9:30) |
※いずれも日本時間
最も重要な経済指標は、オーストラリア準備銀行が発表する金融政策決定会合です。金利など金融政策を決める重要な会合のため、豪ドルを取引する人は注目して確認しましょう。
消費者物価指数(CPI)や四半期国内総生産(GDP)も重要な経済指標です。いずれも東京時間と被る時間に発表されます。
2.NZDドルの為替レートに影響を与える重要な経済指標
NZDドルの為替レートに影響を与える重要な経済指標をまとめると、以下の通りです。
重要な経済指標 | 発表時期および発表時間 |
RBNZ(ニュージーランド準備銀行)金融政策決定 | 年8回(2月、4月、5月、7月、8月、10月、11月、12月)
11:00(サマータイム中は10:00) |
消費者物価指数(CPI) | 四半期ごと(1月、4月、7月、10月)の10:45(サマータイムは9:45) |
四半期国内総生産(GDP) | 四半期ごと(3月、6月、9月、12月)の10:45(サマータイムは9:45) |
※いずれも日本時間
NZDドルについても中央銀行の金融政策決定会合が最も重要な経済指標です。NZDドルにおいても消費者物価指数(CPI)や四半期国内総生産(GDP)などは重要な経済指標となります。
オセアニア時間はあまりFXの取引に向いていない時間帯です。スプレッドが広がりやすく、週末に経済的な事件があると、値動きが不安定になります。特にスキャルピングやデイトレードで利益を出すのは難しいでしょう。
窓明けや窓埋めを狙って大きな利益を狙うこともできますが、一部のFX業者では、過度に窓明けや窓埋めを狙ってハイレバレッジで取引をすると口座凍結の原因になります。ただし、普段は値動きが穏やかなので、相場分析をするにはおすすめの時間帯です。
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