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先週末の為替市場は、ドル円が157円台後半から158円台前半の狭いレンジにとどまり、方向感の定まらない動きとなりました。ウォーシュFRB議長の発言が早期利上げへの期待を後退させる一方、原油高が円を押し下げる構図が続いています。
まずは、直近の相場環境から振り返ります。
16日の東京外国為替市場午後のドル円相場はFRBのウォーシュ議長がIMFのゲオルギエワ専務理事との対談で物価安定を実現すると強調したものの、追加利上げに踏み込んだ発言はなかったとの受け止めから157.8円前後に軟化し、終盤にかけては買い戻しが優勢となって158円台前半へ切り返しました。

日銀の植田和男総裁が全国信用組合大会のあいさつで、経済・物価・金融情勢に応じて引き続き政策金利を引き上げると述べましたが、新味はなく反応は限られました。
売買に決め手を欠くうえ、週末で投資家の見送りムードも強まったようです。
ロンドン時間は157.9円台で始まり、時間外取引での米長期金利の動きなどを見ながら小動きとなりました。
前日の米ハイテク株の下落を受けたリスク回避のムードは和らいだものの、新たな材料に乏しく方向感は出ていません。
市場では、リスク回避の雰囲気が強いという感じはないとの声が邦銀筋から聞かれました。
ニューヨーク外国為替市場では、米10年債利回りが5.06%台まで低下すると円買いが先行し、23時30分過ぎには一時157.7円と安値をつけました。
ウォーシュ議長が早期の金融引き締めの必要性に言及しなかったことで10月の利上げ予想確率が10%台に低下したほか、ナスダック総合株価指数が2%を超えて下落したことも円を支えたようです。
ただ、前日の安値が目先のサポートとして意識されると買い戻しが優勢となり、米10年債利回りが5.12%台まで上昇すると2時前には一時158.3円台と高値を更新。
中東情勢の悪化などからWTIの期近物が一時1バレル101ドル台後半に上昇したことも、円の重荷となりました。
19日午前の東京外国為替市場では、10時時点で157.9円前後で推移しています。
日経平均株価が軟調に始まると一時157.7円まで下押ししましたが、仲値の値決めにかけてはドル買いの意欲が強く下値は支えられ、その後は158円台前半まで上値を伸ばしました。
米国株安を背景とした米長期金利の低下やウォーシュ議長の発言がドルの上値を抑える一方、原油高が円売りを促す可能性も意識されています。
参議院予算委員会で植田総裁が、基調物価は徐々に高まり足元で2%にかなり近づいていると答弁したほか、高市首相も強い経済で円の信認を高めていくと述べましたが、市場の反応は鈍いままでした。
ドル円は十字線が出現したことで、ますます方向感のない相場となりつつあります。

サポートラインやレジスタンスを突破するまでは、待つことも一つのアプローチです。
本日の注目銘柄はWTI原油です。WTI原油はチャネルに沿って動いており、上値の目処は3月に付けた高値でもある108ドル台が考えられます。

一方で下値の目処は90ドル前後であり、この水準を割れない限りは上昇方向への動きが続く可能性があります。
本日は重要な経済指標の発表がないため、大きく動かない可能性があります。
なお、明日の午後3時には英国の8月分ILO失業率の発表があるためポンドドルやポンド円といった通貨ペアが大きく動くかもしれません。
本記事は市場動向の解説を目的としたものであり、特定の取引を推奨する投資助言ではありません。レバレッジを伴う取引は、高い収益の可能性がある反面、元本を上回る損失のリスクを伴います。最終的な投資判断は、ご自身の責任において行っていただけますようお願いいたします。過去の分析結果は将来の運用成果を確約するものではありません。