2024年6月13日 | FXGT.com
PPIの低下と失業保険申請件数の増加は、FRBの長期安定スタンスを覆す
- 米5月生産者物価指数(PPI)年率2.2%上昇:米労働統計局が発表した5月の米生産者物価指数(PPI)の最終需要は前年同月比2.2%上昇した。これは市場予想の2.5%を下回り、4月の改定値2.3%からわずかに低下した。
- コアPPI実績:5月の年間コアPPI(食品・エネルギー価格を除く)は2.3%上昇し、市場予想の2.4%を下回った。月次ベースでは、PPIは0.2%低下し、コアPPIは横ばいとなった。
- 新規失業保険申請件数増加:6月8日に終わる週の新規失業保険申請件数は242,000件と、前週の229,000件から増加し、当初予想の225,000件を上回った。これは2023年8月以来の高水準である。
- 継続失業保険申請件数増加:6月1日に終わる週の継続失業保険申請件数は3万件増の182万件となり、2021年11月以来の高水準となった。継続失業保険申請件数の4週間移動平均は、先週の1,788,000件から1,797,000件に増加した。
- 米国データの影響:予想より軟調なPPIと失業保険申請件数の増加は、FRBの長期安定スタンスと矛盾している。非農業部門雇用者数は力強さを示しているが、失業保険申請件数の増加は労働市場の根本的な弱さを示唆している。PPIが軟調に推移したことで、インフレの冷え込みへの期待が高まり、米ドル指数が一段と軟化する可能性がある。FRB先物市場は現在、年内に2回の利下げを織り込んでいる。
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