インフレや為替相場といった経済状況は、私たちの生活に大きな影響を与えています。また、インフレや為替相場は互いに密接な関係にあります。
以下では、これらの関係性について解説していきます。
インフレとは「インフレーション」を略した言葉で、全体的な物価水準が持続的に上昇する状態を指します。インフレでは、ある商品を購入するためにより多くのお金が必要となるため、「商品の価値」が上がり「お金の価値」が下がる状態となります。
反対に「デフレ(デフレーション)」は、全体的な物価水準が持続的に下落する状態を指しています。
インフレは一般的に需要が供給を上回る、あるいは賃金や原材料費が高騰するなどの原因により起こるとされています。景気回復にともなって消費活動が活発化し、モノがよく売れることから企業の生産活動が活発となり従業員の給与も上がるというように、社会の好況下での物価上昇は経済の成長を促します。
しかし、物価上昇にともないお金の価値が下がる一方で、すべての財・サービスが同じように価格上昇するわけではありません。そのため、給与の上昇が物価の上昇に追いつかず、購買力の低下を促すことにもなります。
例えば日本円と米ドル、日本円とユーロといったように、異なる通貨間で行われる交換取引のことを「外国為替取引」、異なる通貨を交換する場を「外国為替市場」といいます。
この外国為替市場において通貨が交換される際の交換比率を「為替相場」と呼びます。
為替相場は需要と供給の関係で決まり、常に変動していることで「円高」や「円安」という現象が発生します。
そもそも、為替相場はなぜ動くのでしょうか?
通貨は、その通貨の国の信用力によって価値が変動します。
国の信用力とは、GDPや貿易収支、消費者物価指数(CPI)、失業率、小売売上高、住宅着工戸数、鉱工業生産指数等といったさまざまな要素により影響が与えられます。
一概には言えませんが、為替相場とインフレ・デフレは相互に影響し合う複雑な関係があります。
為替相場がインフレを引き起こすケース:
為替相場が大幅に変動し、通貨の価値が急激に下落することでインフレを引き起こす場合があります。
インフレが為替相場の変動を引き起こすケース:
インフレが進行することで通貨の価値が下がり、為替相場での相対的な価値も下落する可能性があります。
どちらが原因で、どちらが結果となるかは、具体的な経済状況や要因によって異なります。また、経済の複雑さと多様性を考慮すると、一方が単純にもう一方を引き起こすとは限りません。
このように、インフレと為替相場には深い関係性があり、互いに影響し合っています。大切な資産を守るためにも、仕組みを理解してリスク管理をおこないましょう。
経済状況を把握し、FXGT.comで口座開設をして、トレードを始めてみましょう。