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ブルベア型ファンドは、損失のリスクが高く、手数料も高いため、初心者にはおすすめできない投資先です。とはいえ、どのような仕組みなのか、買ってはいけない理由について詳しく知りたい人もいるでしょう。本記事では、ブルベア型ファンドを買ってはいけない理由や買うメリットを詳しく解説します。
ブルベア型ファンドは、特定の株式指数(例えば日経平均株価)に連動し、あらかじめ設定されたレバレッジ倍率での値動きを目指す投資信託のことです。
ブルベア型ファンドには、ブル型ファンドとベア型ファンドの2つがあるため、基本的に投資家はどちらかを選んで購入しましょう。
ブル型ファンド | 上昇の場合に利益が得られる |
ベア型ファンド | 下落の場合に利益が得られる |
ここからはそれぞれのファンドの値動きについて詳しく解説します。
ブル型ファンドの値動き
ブル型ファンドは、基準指数が上昇した場合に価格が上昇するファンドのことです。
例えば、2倍のレバレッジを持つブル型ファンドの場合、基準指数が10%上昇すると、ファンドの基準価額は約20%上昇します。
2日目以降のブル型ファンドの利益率については、以下のように計算するので注意が必要です。
最初に株式指数の増加率を計算する | 120%÷110%=9.1%(1.0909) |
1日目のブル型ファンドに株式指数の増加率×レバレッジを計算する | 120%×(9.1%×2)=141.8% |
単純に10%の2倍である20%ずつ増えていくわけではないので注意しましょう。
一方で、基準指数が10%下落した場合は、ファンドの基準価額は約20%下落するので注意しましょう。
ベア型ファンドの値動き
ベア型ファンドは、基準指数が下落した場合に価格が上昇するファンドのことです。
2倍のレバレッジを持つベア型ファンドの場合、基準指数が10%下落すると、ファンドの基準価額は約20%上昇することを目指します。
2日目以降のベア型ファンドの利益率については、以下のように計算するので注意が必要です。
最初に株式指数の増加率を計算する | 80%÷90%=11.2%(0.888) |
1日目のブル型ファンドに株式指数の増加率×レバレッジを計算する | 120%×(11.2%×2)=146.8% |
単純に10%の2倍である20%ずつ増えていくわけではないので注意しましょう。
一方で、基準指数が10%上昇した場合は、ファンドの基準価額は約20%下落するので注意しましょう。
ブルベア型ファンドが買ってはいけないと言われる理由は、主に4つあります。
それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
1.初心者には仕組みが複雑でわかりにくい
1つ目の理由は、初心者には仕組みが複雑でわかりにくいからです。
ブルベア型ファンドは、基準指数の倍以上の値動きを目指すため、レバレッジがどのような仕組みか理解する必要があります。
一般的な投資信託と比べると、利益を増やせる可能性がある一方で、逆に大きな損失を被るリスクがあることは重要です。
また、ブルベア型ファンドでは、基準価格の計算がしにくいです。ブルベア型ファンドは日々の市場の値動きに対して一定の倍率で変動することを目指しています。しかし、実際にはさまざまな要因が影響し、必ずしも倍率通りの動きにならないことが珍しくありません。
例えば、ファンドの約定価格と終値の差や、信託報酬や手数料などのコストが影響を及ぼします。また、2日以上離れた期間で価格を比較すると、変化率が倍率どおりにならないことが多く、思ったように利益を得られないことがあります。
2.信託報酬手数料が高い
2つ目の理由は、信託報酬手数料が高いからです。
ブル・ベア型ファンドの信託報酬手数料が高い理由は、2つあります。1つ目は、高いレバレッジを利用して数倍の変動を目指して運用するために、先物取引やオプション取引を活用するからです。
先物取引やオプション取引には専門的な知識や経験が必要なため、運用会社が専門性の高い人材を雇用した際のコストが信託報酬に反映されるのです。
2つ目の理由として、短期間での売買が多いため、その都度取引手数料や関連費用などの取引コストが増加する点です。
一般的に信託報酬手数料が高いファンドは信託報酬手数料が低いファンドよりも、多くの手数料を差し引かれるので、手元に残る利益が少なくなります。
3.長期投資に向かない
3つ目の理由は、長期投資に向かないことです。
ブルベア型ファンドは、倍率が「1日単位」で比較されるため、長期的な保有においては期待通りのパフォーマンスを発揮しない可能性が高いです。
日々の価格変動によって基準価額が不利になる傾向があります。例えば、相場が上下に乱高下する場合、時間の経過とともに基準価格が押し下げられる傾向があるため、ファンドの基準価額は必ずしも元の価格に戻りません。
したがって、長期保有する場合は、時間の経過により押し下げられる値幅を超える価格変動が必要です。
また、相場自体常に変動しており、一方的な上昇トレンドや下降トレンドが長期間続くことはほとんどありません。
なるべくトレンド相場の初期段階でポジションを持ち、トレンドが衰えたらすぐに利確する必要があります。
4.ハイリスク・ハイリターンである
4つ目の理由は、ハイリスク・ハイリターンであることです。
ブルベアファンドではレバレッジの仕組みにより、基準指数の何倍ものリターンを狙います。その一方で、想定方向と逆に動いた場合は、数倍の損失が発生することがあるので注意しましょう。
例えば、レバレッジが4.3倍のブルファンド(日経平均株価に連動する)に投資した場合、日経平均株価が10%上昇したらブルファンドの価格は43%も上昇します。
しかし、逆に日経平均株価が10%下落したらブルファンドの価格は43%下落します。一般的なファンドと比べると、かなりリスク性の高い商品といえるでしょう。
ブルベアファンドを買うメリットももちろんあります。
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
1.上昇相場ならブル型ファンドで利益を狙える
1つ目のメリットは、上昇相場ならブル型ファンドで利益を狙えることです。
ブル型ファンドは、基準指数が上昇すると、ブル型ファンドの価額も上昇する仕組みです。
例えば、基準指数が1日に100円上昇した場合、2倍のレバレッジを持つブル型ファンドなら200円の上昇を期待できます。
特に相場が上昇トレンドの場合、短期間で多くの利益を狙える可能性があります。
2.下落相場ではベア型ファンドで利益を狙える
2つ目のメリットは、下落相場ではベア型ファンドで利益を狙えることです。
ベア型ファンドは、基準指数が下落すると、ベア型ファンドの価額は逆に上昇する仕組みです。
例えば、基準指数が1日に100円下落した場合、3倍のレバレッジを持つベア型ファンドなら300円の上昇を期待できます。
特に相場が下落トレンドの場合、短期間で多くの利益を狙える可能性があります。
3.リスクヘッジの効果がある
3つ目のメリットは、リスクヘッジの効果があることです。
リスクヘッジとは、将来起こりうるリスクを予測して、その影響を抑えるための対策を講じることです。
例えば、保有している株式が下落しそうな場合は、リスクヘッジとして下落時に利益を得られるベア型ファンドを利用します。
予測通り株が下落すると株の価値は減少するものの、ベア型ファンドの上昇分で株の損失を相殺できます。
4.追証のリスクがない
4つ目のメリットは、追証のリスクがないことです。追証とは、信用取引やFXにおいて、保有しているポジションが損失を出した際に、証券会社から追加で資金を要求されることです。
ブルベア型ファンドでは、信用取引やFXと同様にレバレッジを活用するものの運用は投資元本の範囲内で行われるので、投資元本以上の損失が発生しないように設計されています。
よって、ブルベア型ファンドに投資をして追証を支払えない場合に借金を負うリスクはありません。
ブルベア型ファンドを取引する際のポイントは以下の通りです。
それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
1.短期投資で利益を狙う
1つ目のポイントは、短期投資で利益を狙うことです。なぜなら、ブルベア型ファンドでは、時間が経過するほど価値が減少する傾向があるため、長期間もみ合い相場が続くと利益を得にくくなるからです。
したがって、トレンド相場を予測した上で、数日から長くても数週間ほどポジションを保有すれば、多くの利益を得られる可能性があります。
また、保有期間が短くてもトレンドに衰えが出た場合は、ポジションの決済を検討しましょう。
2.トレンド転換を狙う
2つ目のポイントは、トレンド転換を狙うことです。
相場は、トレンド転換をきっかけに大きく価格が動くことがあります。例えば、長期間の上昇トレンドが転換したタイミングでベア型ファンドの売りポジションを持った場合、その後の下降トレンドで利益を得られる可能性があります。
特に下落のスピードは上昇よりも速い傾向があるため、上昇トレンドからの転換時にベア型ファンドを購入するのがおすすめです。
ブルベアファンドは、大きなリターンを狙える一方でリスクが高い金融商品です。さらに、ブルベアファンドの価格変動率の計算は複雑で、特にもみあい相場では期待できるほどのリターンを得られないこともあります。
レバレッジをかけて大きな利益を狙いたいのであれば、ブルベアファンドよりもFXがおすすめです。特に海外FXならレバレッジが高く少額からできるのに加えて追証もありません。借金を負うリスクがないので安心して取引ができるでしょう。
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