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今週の暗号資産は、火曜日から下落に転じています。FOMCの金利は予想通りだったもののドットチャートで利上げが示唆されたことで暗号資産は下落しました。
まずはビットコインやイーサリアムの値動きからご紹介します。
先週の暗号資産市場は、地政学リスクと金融政策をめぐる思惑に振り回される一週間となりました。
ビットコイン(BTC)は6万ドルを割り込んだ後、米国とイランの和平交渉への期待感を手がかりに買い戻しが広がりましたが、FOMCの結果を受けて再び失速するなど、上下に揺れる展開が続きました。

6月11日には、前日夜に6万1000ドルを割り込んでいたBTCに買い戻しが先行し、翌12日早朝にかけて6万3000ドル台半ばまで値を戻しました。
同日、米国のビットコイン現物ETF(上場投資信託)に8600万ドル近い純流入が記録され、資金流出に歯止めがかかったとの見方が広がったことも背景にあるようです。
週明けには、仲介役のパキスタン首相が米イラン和平覚書の合意と19日の署名予定を発表し、トランプ大統領とイラン当局もこれを認めたことで、BTCは節目の6万5000ドルを上抜け、6万7000ドル台まで値を伸ばす展開。
ヴァンス副大統領も覚書の電子署名完了を確認したと伝わり、リスクオンの買いが強まったものの、その後は慎重姿勢が台頭しました。
BTCのETFフローが回復の遅れを見せたほか、ロイターが「バイナンスの欧州暗号資産規制(MiCA)ライセンス申請が却下される見通し」と報じたことが原因です。
さらにトランプ大統領が核合意に法的拘束力がないと指摘し、イラン側が爆撃再開を示唆するなど、和平への楽観姿勢が揺らぎ始めたこともあります。
18日のFOMCでは予想通り金利は据え置かれたが、参加者の金利予想を示すドットチャートで2026年末の中央値が前回の「1回利下げ」から「利上げ」に転じたことが嫌気されました。
ウォーシュ新FRB議長の会見もタカ派寄りと受け止められ、BTCは一時6万4000ドルを割り込み、イーサリアムも売られる場面もありました。

その後、米イラン双方が合意文書への電子署名を認めたと報じられると6万4000ドル台半ばへ値を戻しています。
一方、機関投資家の暗号資産への関与を示す動きも続いています。
米ストラテジーが1500BTC超を追加取得したほか、米ビットマインも7万ETH超のイーサリアムを追加取得。
リップル社はアフリカの決済インフラ企業フラッターウェーブへの戦略投資を発表し、暗号資産の実需拡大への期待感をつなぎとめています。
続いてテクニカル分析からビットコイン(BTCUSD)とイーサリアム(ETHUSD)の値動きをみていきましょう。
ビットコインは、15日に付けた67,000ドルを超えられるかに注目です。200日移動平均線が下向きであり反発力も小さいことからいまだ底値を打ったとはいえません。

今週になって下落していますが、59,000ドルを割れることなく反転するか注視しましょう。
イーサリアムが下落に転じた1,800ドル台は、6月前半に割れるまではサポートラインとして機能していた水準です。

その水準でぴったり下落に転じたことから、上昇方向の勢いは強くなく、むしろさらなる下落を警戒すべきです。
1,500ドルを割れた場合、2025年4月に付けた1,400ドル前後で下落が止まるか注視する必要があります。
人気NFTコレクション「Pudgy Penguins(パジーペンギンズ)」をテーマにしたモバイルバトルロイヤルゲーム「Pudgy Party(パジーパーティ)」が、2026年6月12日をもってサービスを終了しました。
iOS・Android両プラットフォームでのダウンロードも停止されており、開発チームは今後のリソースをブラウザベースゲーム「Pudgy World(パジーワールド)」への集中に切り替えると発表しています。
Pudgy Partyは、「FIFA Rivals」や「NFL Rivals」を手がけるブロックチェーンゲーム開発企業Mythical Games(ミシカルゲームズ)との共同開発により2025年8月29日にグローバルリリースされたNFTゲーム。
プレイヤーはパジーペンギンズのキャラクターを操作しながら対戦やミニゲームを楽しめる構成で、ゲーム内アイテムをNFTとして発行・取引できる点が特徴でした。
リリース後にはApp Storeダウンロードランキングで1位を獲得し、累計ダウンロード数は100万件を突破。タイムズスクエアでのプロモーションイベントも開催されるなど、初期は好調な滑り出しを見せていました。
しかし、サービス終了発表後にNFT保有者向けに開催された会合でCEOのルカ・ネッツ氏は、ゲームが同社に数百万ドルの損失をもたらしたことを明かし、継続すればさらに250万ドル(約4億円)の損失が発生すると説明しています。
また、数カ月間は人気を博したものの、その後プレイヤー数は200〜300人程度にまで急減していたことも明らかにされました。
移行先として位置付けられるPudgy Worldは、2026年3月にリリースされた無料のブラウザベースゲームで、12の街、クエスト、ミニゲームを備えた交流空間です。
ゲーム内アイテムはイーサリアムのレイヤー2ネットワーク「Abstract」上でNFTとしてトークン化されている。Pudgy PartyがMythical Gamesとの共同開発だったのに対し、Pudgy Worldは完全な自社開発であるため、製品ロードマップや収益モデルにおける主導権を持てる点も移行の背景にあるとみられます。
Pudgy Partyの終了は、2025年から2026年にかけてサービスを終了したブロックチェーンゲームが相次ぐなかでの出来事です。
DeadropやNyan Heroes、MetalCoreなども同様にサービスを終えており、多くの開発者がプレイヤーの関心低下や追加資金調達の困難を理由に挙げています。
ベンチャー資金の流入が細るなか、各プロジェクトが持続可能な事業モデルを見いだせるかどうかが引き続き問われる状況が続いています。
NFTとゲームを組み合わせたビジネスモデルは、ユーザーにゲーム内資産の所有権と取引機会を提供するという点で独自性を持つ一方、収益化の継続性やプレイヤーの長期的な定着において課題が残されていることが、今回の事例でも示されました。
ビットコインは60,000ドル、イーサリアムは1,500ドルを再び割れるか警戒する必要があります。
いまだ投資家は弱気でありテクニカル分析の観点から見ても底値を打ったかどうかは定かではありません。
安易に買いを決断するのではなく慎重に見極めるようにしましょう。
本記事は市場動向の解説を目的としたものであり、特定の取引を推奨する投資助言ではありません。レバレッジを伴う取引は、高い収益の可能性がある反面、元本を上回る損失のリスクを伴います。最終的な投資判断は、ご自身の責任において行っていただけますようお願いいたします。過去の分析結果は将来の運用成果を確約するものではありません。