2024年4月11日 | FXGT.com
消費者物価指数(CPI)報告が米国株式市場下落の引き金に
- 米国のインフレ率は予想を上回る:3月の消費者物価指数(CPI)は、前月比0.4%上昇と予想を上回った。この上昇により、年間インフレ率は3.5%となり、2月の数値から0.3%上昇した。
- コアインフレ率も上昇:変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアCPIは前月比0.4%上昇し、年間インフレ率は3.8%となった。この動向は、インフレ圧力が持続する可能性に対する懸念を浮き彫りにしている。
- 株式市場はネガティブに反応:予想を上回るインフレ率が明らかになったことで、米国の主要株価指数は下落し、ダウ平均、S&P500、ナスダック100はすべて安値引けとなった。
- 米国債利回り上昇:米国債利回りは急上昇し、10年債利回りは11月中旬以来の水準に達し、市場のインフレ期待に対する調整を示している。
- 金利予想の変化:最新のインフレデータは、連邦準備制度理事会(FRB)の金利政策に関する市場の予想を著しく変化させた。6月からの利下げ観測は後退し、9月に最初の利下げが実施されると市場は予測している。さらに、年内に予想される利下げ回数は2回に調整され、金融緩和に対する慎重な見通しが示された。
- FRBの利下げ期待は低下:米連邦準備制度理事会(FRB)が6月に利下げを実施する可能性は、前回の57%から約17%へと大幅に低下。7月の利下げ期待も約42%に調整された。
- FRBの政策方針の見通し:インフレ率が予想を上回る水準で持続していることは、連邦準備制度理事会(FRB)に難題を突き付けており、物価安定のための戦略の見直しの必要性を示唆する。今後数か月は、インフレ動向とFRBの対応、特に今後の会合や政策発表の動向を見極める上で極めて重要である。
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