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移動平均線は代表的なテクニカル指標ですが、それだけで勝てるか興味がある人もいるのではないでしょうか? また、使い方についてよく分からない人もいるでしょう。
本記事では、FXは移動平均線だけで勝てるか、移動平均線だけで勝つための手法を詳しく解説します。移動平均線でのトレードをしたい人は、ぜひ参考にしてください。
FXの移動平均線とは、株やFXなどのチャート分析で広く使われるテクニカル指標の1つで、一定期間の価格の平均を計算してライン化したものです。
移動平均線には主に以下の種類があります。
単純移動平均線とは、指定期間の価格を単純に平均した移動平均線のことです。中長期トレンドを把握する目的で良く利用されます。
指数平滑移動平均線は、直近の価格データに大きな重みを付けた移動平均線のことです。単純移動平均線よりも値動きに反応しやすいことから、短期のトレンド把握に使いやすい一方で、だましに遭うことも珍しくありません。
最後に加重移動平均線とは、新しいデータほど大きな重みを付けた移動平均線のことです。
例えば、当日の価格に5倍、1日前に4倍、2日前に3倍というように重みを付けます。
相場が緩やかに動いている局面やトレンドの転換を早く捉えたい場合に使用されることが多い移動平均線です。
FXでは移動平均線だけで勝てる場合もあります。とはいえ、どんな相場局面でも移動平均線だけで勝つのは難しいでしょう。
なぜなら、以下のような理由があるからです。
それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
1.移動平均線は相場の転換を捉えるのが遅れやすい
移動平均線は相場の転換を捉えるのが遅れやすい傾向があるため注意が必要です。
移動平均線はあくまでも過去の価格を平均化したものに過ぎません。したがって、ゴールデンクロスやデッドクロスといった移動平均線の売買シグナルが出る頃には、既に天井や大底から大きく離れていることがよくあります。
ある程度トレンド転換が明確になってからでないと、エントリーができないため、得られる利益が減る可能性があります。
また、トレンドに乗ってから決済する際もタイミングを見極めるのに苦労するかもしれません。大底や天井からある程度転換した場合や時間が経過した後でなければ、含み益を大きく減らしてしまいます。
2.レンジ相場では力を発揮できない
移動平均線はレンジ相場では力を発揮できないことがほとんどです。なぜなら、レンジ相場では価格が一定の範囲内で上下動を繰り返すため、短期と長期の移動平均線についても頻繁にクロスします。
したがって、ゴールデンクロスやデッドクロスでのエントリーをする場合、頻繁に騙しが発生するため、エントリーと損切りを繰り返すことになるでしょう。
3.短期の移動平均線では騙しが多い
短期の移動平均線(5日や10日など)では騙しが多く発生するため、使用する際は充分に注意が必要です。
なぜなら、短期の移動平均線は少しの値動きで上下するため、売買シグナルの精度は高くないからです。
さらに、経済指標の発表や要人発言、突発的な価格変動が発生すれば、移動平均線の売買シグナルは無意味になることがあります。
したがって、スキャルピングやデイトレードで移動平均線のみを使って取引をする場合、勝率は大きく下がりやすいでしょう。
ここからは、移動平均線だけで勝つための手法をいくつか紹介します。
トレンド発生時に押し目買いや戻り売りに使う
ゴールデンクロスとデッドクロス
パーフェクトオーダー
移動平均線と価格の乖離率を見て反転を狙う
これから移動平均線を使ってトレードしたい人は、ぜひ参考にしてください。
1.トレンド発生時に押し目買いや戻り売りに使う
1つ目の手法は、トレンド発生時に押し目買いや戻り売りに使う手法です。
明確なトレンドが発生している相場では、移動平均線がサポートラインやレジスタンスラインとして機能することがあります。
例えば、上昇トレンド中に高値からの下落が移動平均線の周辺で止まり、再び上昇することは珍しくありません。
そこで、移動平均線の周辺まで下落してきた際に買い注文をすれば、その後の上昇に乗ることができる可能性があります。
一方、下落トレンド中の相場においては、安値からの上昇が移動平均線の周辺で止まり、再び下落することはあります。
よって、移動平均線の周辺まで上昇してきたタイミングで売り注文をすれば、その後の下落に乗ることができるかもしれません。
2.ゴールデンクロスとデッドクロス
短期と長期の移動平均線のクロスを売買シグナルとして利用する方法もあります。
ゴールデンクロスとは、短期移動平均線が長期移動平均線を下から上へ抜けることです。ゴールデンクロスが出現すると、上昇しやすくなります。
一方、デッドクロスとは、短期移動平均線が長期移動平均線を下から上へ抜けることです。デッドクロスが出現した場合は、相場が下落しやすくなります。
ゴールデンクロスとデッドクロスは、エントリーだけでなく、保有中のポジションの決済の判断としても利用できます。
なお、短期移動平均線は5日、10日、25日、長期移動平均線は25日、50日、200日の設定が使われることが多いです。
3.パーフェクトオーダー
パーフェクトオーダーとは、短期・中期・長期の移動平均線をチャートに表示した際にトレンド方向に沿って順番に並んでいる状態を表します。
上昇トレンドの場合、下から長期・中期・短期の順番で移動平均線が並んだら買いでエントリーします。
一方下降トレンドの場合は、下から短期・中期・長期の順番で移動平均線が並んだら売りでエントリーします。
パーフェクトオーダーはトレンドが強い相場でしか出現しないため、売買シグナルとして有効な手法です。
4.移動平均線と価格の乖離率を見て反転を狙う
移動平均線と価格の乖離率を見て反転を狙う方法もあります。
この手法が有効といわれている理由は、相場では平均回帰の原理と呼ばれる習性があるからです。
つまり、大きな上昇や下落などにより価格が移動平均線から離れすぎた場合は平均に戻ろうとする力が働く傾向があります。
価格と移動平均線が大きく乖離したタイミングでトレンドとは反対方向のポジションを持てば、利益を得られるかもしれません。
一般的には、25日移動平均線を使う場合、乖離率が5〜6%を超えると売りのシグナル、乖離率が-8%前後になると買いのシグナルといわれています。
移動平均線を使う際に少しでも精度を上げたい人もいるでしょう。ここからは、移動平均線を使って勝つためのポイントを紹介します。
複数の移動平均線を使う
エントリー回数を増やしすぎない
ほかのテクニカル指標も併用する
トレードスタイルで移動平均線の期間を使い分ける
それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
1.複数の移動平均線を使う
分析をする際は、複数の移動平均線を使いましょう。
1本の移動平均線を表示するだけでは、現在の価格が過去の相場と比べてどうなのか、トレンドに勢いがあるかしか分かりません。
2本の移動平均線でゴールデンクロスやデッドクロスの出現や3本の移動平均線を表示してパーフェクトオーダーの出現を確認したほうが、トレンドの状況を正確に把握できる可能性があります。
2.エントリー回数を増やしすぎない
移動平均線でトレードをする際は、エントリー回数を増やしすぎないようにしましょう。
なぜなら、エントリー回数の増加は、利益を出せる確率の低い状況でのエントリーにつながる恐れがあるからです。
勝率が著しく悪い場合、エントリーと損切りの繰り返しになってしまうため、思うように利益を伸ばせない可能性があります。
加えて、取引の回数に応じてスプレッドや取引手数料の負担も大きくなります。
判断材料を増やして、相場状況によっては、エントリーしないことも重要です。
3.ほかのテクニカル指標も併用する
移動平均線を使うときは、ほかのテクニカル指標との併用をおすすめします。
移動平均線との併用におすすめのテクニカル指標の例を挙げると以下の通りです。
テクニカル指標 | 移動平均線の使い方 | 併用する指標の使い方 |
MACD | トレンドを確認 | トレンド転換の判断 |
ストキャスティクス | トレンドを確認 | 短期の買われすぎと売られすぎを確認 |
RSI | トレンドを確認 | 買われすぎと売られすぎを確認 |
フィボナッチ・リトレースメント | 大きいトレンドを確認 | 反転や反発箇所を判断 |
移動平均線はトレンド系のテクニカル指標のため、基本的に併用するテクニカル指標はオシレーター系を選びましょう。
なぜなら、オシレーター系指標は、相場の過熱感を確認できるので、トレンド転換の予測に使いやすいからです。
したがって、上昇トレンド中に移動平均線が上昇し続けていても、MACDやRSIで買われすぎのシグナルが出現した場合は、保有しているポジションの決済を検討しましょう。
4.トレードスタイルで移動平均線の期間を使い分ける
トレードスタイルで移動平均線の期間を使い分けるようにしましょう。
トレードスタイル | おすすめの設定 |
デイトレード(短期) | ・5日
・10日 ・20日 |
スイングトレード(中期) | ・25日
・50日 ・75日 |
ポジショントレードやトレンドフォロー(長期) | ・100日
・200日 |
パラメータの設定をすれば、ほかの期間の移動平均線を表示できますが、おすすめはできません。
利用者が少ない期間を設定した場合、ほかのトレーダーが意識していないシグナルでトレードすることになるので、精度が下がる可能性があります。
また、2つ以上の移動平均線を組み合わせる場合は、5日と25日、50日と200日というように期間が異なるものを選びましょう。
重要な経済指標の発表や要人発言時はポジションを整理しておく
トレンド相場のみを狙ってエントリーする
それぞれの注意点について詳しく解説します。
1.重要な経済指標の発表や要人発言時はポジションを整理しておく
重要な経済指標の発表や要人発言時はポジションを整理しておきましょう。なぜなら、移動平均線のシグナルに従ってエントリーをしても、経済指標や要人発言の結果次第で、それまでのトレンドが転換することが珍しくないからです。
イベント前に一部のポジションでも良いので整理(決済)しておくことで、相場の急変時に想定外の損失を被る可能性を減らせます。
2.トレンド相場のみを狙ってエントリーする
移動平均線を使ってトレードする際は、トレンド相場のみを狙ってエントリーしましょう。
その理由は、移動平均線はトレンドを捉えるのに適したテクニカル指標であり、トレンドフォロー戦略との相性も良いためです。
レンジ相場や方向感のない相場では、無理にエントリーをせずにトレンドの発生を待ちましょう。
移動平均線だけでFXの取引をして利益を得ることは簡単ではありません。ゴールデンクロスやデッドクロス、押し目買いや戻り売りのポイントとして使うこともできます。
しかし、複数の移動平均線を使ったりほかのテクニカル指標も併用したりしなければ、精度は上がらないでしょう。
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