重要なお知らせ!
当社では、お客様が当社ウェブサイト上で最高の体験を得られるようにクッキーを使用しています。
お客様は、「同意する」をクリックすることにより、当社の クッキーに関する方針
「Brexitってイギリス経済にどんな影響があったの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。NBERの試算によると、Brexitがなかった場合、イギリスのGDPは6〜8%高かった可能性があると示されています。 EUからの離脱により、現在も食品価格の上昇やポンド相場の値動きへの影響が続いています。
この記事では、イギリスがEU離脱をしたことで経済や生活、ポンド相場へどのような影響があったのかをわかりやすく解説します。

イギリスがEUから正式に離脱してから数年が経過しましたが、その経済的な影響は現在も続いています。GDP、投資、雇用、生産性といった指標への影響が研究機関の試算でも示されており、貿易コストや移民構造の変化を含め、離脱の影響は中長期にわたって表れています。
イギリスがEUを離脱してから時間が経過した現在も、経済への影響は続いています。2025年に公表されたNBER(米国経済研究所)のワーキングペーパーによると、BrexitがなければイギリスのGDP(1人当たり)は6〜8%高かった可能性があり、投資は12〜18%、雇用と生産性はそれぞれ3〜4%程度低下したとの試算も示されています。
イギリスがEUから離脱した後、イギリスの企業はEUとの取引で追加の手続きや規制対応を求められるようになりました。関税そのものがかからない取引でも、通関書類、原産地規則、検査対応といった障壁ができたことで、離脱前には存在しなかった摩擦がイギリスとEU間の貿易で起きています。
OBR(英予算責任局)の発表したBrexit分析では、イギリスとEU間の非関税障壁の増加がイギリスの生産性を約4%押し下げるとの見通しが立てられています。
このような負担は輸出入コストの増加や価格転嫁につながる可能性があるため注意が必要です。
特に中小企業にとっては、EU向け取引の採算悪化が取引量や投資判断に影響することがあります。
イギリスがEUから離脱後、EU市民の自由な移動の終了に伴い、新たな移民制度が導入されました。
英国統計局(ONS)のデータ(2025年)によると、EU国籍者の純移動は約4.2万人のマイナスとなっており、流出超過に転じています。
その一方で、非EU圏からの移民流入が増加し、移民全体の構成が大きく変化しました。
こうした変化を背景に、一部業種の人手不足や移民構造の変化といった課題が生じています。
人件費の上昇はインフレ要因にもなり得るため、BOEの金融政策やポンド相場を見る際に無視できません。
イギリスのEU離脱が生活に与えた影響は、主に以下の2つがあります。
それぞれの影響について解説します。
英国はEUからの食品輸入に約4分の1を依存しており、EU向け食品の輸出はBrexit前と比べて5年間で約4分の1近く減少しています。
英国政府はEUとの農業・食品協定(SPS協定)の交渉を進めている状況です。
協定が成立した場合、1回の輸送あたり最大200ポンドのコスト削減が見込まれるとしており、今後の食品価格の方向性を左右する材料として注目されています。
さらに、以下の複数の要因によりイギリスの物価上昇が続いていることにも注意が必要です。
| 影響 | 例 |
| エネルギー価格の高騰 | 燃料代や電気代が上がり、商品の生産や輸送にかかるコストが増加 |
| 世界的なインフレ | 戦争により原材料の価格が世界的に上昇 |
| 過去のポンド安 | 過去のポンド安により輸入価格が相対的に割高に |
エネルギー価格の高騰や世界的なインフレは他国でも起きている課題ですが、イギリスにおいてはEU離脱による貿易コストの増加も重なり、生活費への影響は大きくなっています。

イギリスがEUから離脱して以降、EUの加盟時代と比べると旅行・留学・就労する際の手続きが複雑になり、ビザ、滞在期間、就労許可、保険などの条件を確認する必要が増えています。
イギリス人がEUで働く場合や、EU市民がイギリスで働く場合も、以前より手続きが複雑になりました。
こうした物価上昇や手続きの複雑化、人手不足によるサービス低下など、日常生活に直結する課題が重なっていることが、EU離脱へのネガティブな要因となっています。
独自の移民政策や規制運営を行えるようになった点が評価されてはいますが、イギリス国民にとっては、政策上の自由度よりも食品価格や公共サービス、就労環境への影響の方が身近に感じられやすいでしょう。
EU離脱はポンド相場にも大きな影響を与えてきました。国民投票直後の急落に始まり、その後も英国経済の先行き不透明感や金融政策の動向がポンドの値動きに影響しています。
Brexit関連の材料がポンドにどのように作用するのかを理解しておくことは、ポンド相場を分析する際の参考情報の一つです。
2016年の国民投票直後、ポンドは大きく下落しました。

なぜなら、為替市場が政治的不確実性を嫌う傾向がある中で、離脱という結果がサプライズとなり、イギリス経済の先行き不透明感が急速に高まったためです。
この動きからもわかるように、Brexitはポンド相場にとって大きなリスク材料として機能しました。
Brexit後のポンドが不安定になりやすい背景の一つとして、英国経済の先行きに対する見方が変化しやすいことが挙げられます。
イングランド銀行の2025年5月のレポートでは、Brexitやパンデミックの影響だけでは説明しきれない生産性の低迷が続いているとされており、この状況がポンドの上値の重さにつながる要因と認識されています。
また、BOEは2025年8月に政策金利を4.0%に引き下げるなど段階的な利下げ局面にあるように、こういったインフレや金利政策もポンド相場に影響しています。
ただし、食料品価格などを背景にインフレが再び上昇しやすい局面では利下げペースが鈍化する可能性があり、その動向がポンドの方向感に影響するかもしれません。
一方で、2025年5月の英EU首脳会議を起点としたSPS協定交渉など、関係改善の進捗がポンドの支援材料として意識される場合もあると考えられます。
ポンド円やポンドドルを見る際は、Brexit関連のニュースだけでなく、英国と相手国の金利差、経済指標、中央銀行の姿勢を確認する手法もあります。
ポンド円ではBOEと日銀の金融政策差、ポンドドルではBOEとFRBの政策差が意識されます。
なかでも市場で意識されやすい指標の一つが賃金動向です。英国では賃金上昇がインフレ期待を押し上げ、BOEの利下げペースを左右する材料として意識されてきました。
加えて、EUとのSPS協定交渉など関係改善の進捗は、貿易摩擦の緩和を通じてポンドの支援材料になる可能性があります。
逆に交渉が停滞すれば、不確実性が再びポンドの重荷になる場合もあり、英国経済の成長力やインフレ環境とあわせてポンドの方向感を左右しやすい材料の一つといえます。
2016年の国民投票でイギリスがEU離脱を選択した背景には、複数の要因が絡み合っていました。

それぞれの理由についてみていきましょう。
イギリスがEU離脱を選んだ理由の一つは、移民政策を自国で管理したいという不満があったからです。
EU加盟国では人の自由移動が認められており、他のEU加盟国からイギリスへ移住・就労する人が増えていました。
離脱支持派は、移民の増加が公共サービスや雇用環境に負担をかけていると主張していますが移民が経済にプラスの影響を与えた面もあります。
また、EU離脱後の実態としては、EU圏からの移民は減少した一方で非EU圏からの移民が増加し、当初の想定とは異なる形で移民数の変化が起きた点にも注意が必要です。
EU加盟国はEU法や共通規制の影響を受けるため、貿易ルールや労働基準、環境規制といった分野でイギリス独自の判断が制限される場面がありました。
離脱支持派は、こうした法律や規制をイギリス自身が決めるべきだと訴えました。これは主権回復という言葉で説明されることが多く、EUに委ねていた決定権を取り戻すべきだという考えとして、独立性を重視する層に広く支持されています。
EUへの拠出金も、離脱を支持する理由の一つでした。イギリスはEUの予算に資金を拠出しており、その負担を国内政策に回すべきだという主張がありました。
ただし、EU離脱によって拠出金負担が減った一方、貿易摩擦や経済成長への影響が発生したため、単純に財政面で得だったとは言い切れません。
また、主権については、EUの意思決定プロセスにおいてイギリスの意向が十分に反映されないという不満が根底にあります。
EU加盟国として一定のルールや政策決定に従う必要があったことから、国としての独立した判断を取り戻すべきだという考えが、離脱支持の大きな柱の一つになっていました。
拠出金と主権をめぐる議論は、移民政策と並んで国民投票時の重要な争点だったといえます。
イギリスがEUから離脱して約10年が経過しましたが、以下のような影響があります。
それぞれの影響を順番に確認していきます。
イギリスがEUを離脱した結果、独自の通商政策や規制運営を進めやすくなりました。EUに加盟していた時代は、EU全体の通商政策や規制に従う必要がありましたが、離脱後は他国との自由貿易協定を独自に交渉できます。
これはEU離脱のメリットとして挙げられる点です。
ただし、その経済効果については慎重に見る必要があります。
例えばOBRのBrexit分析によると、英国がオーストラリアと締結した自由貿易協定による15年間のGDP押し上げ効果は0.1%程度とされており、EUとの貿易摩擦による影響と比較すると限定的とする見方もあります。
EU離脱後のデメリットとして、投資と労働市場への負担が続いています。
NBERの試算では、不確実性の長期化や需要の減少が経営資源の非効率な配分を招き、英国全体の企業投資を押し下げたとされています。
投資の停滞は生産性の低迷にもつながるため、英国経済の回復力に対する市場の慎重な見方が続く要因となっています。
労働市場では、EU出身労働者の減少を受けて一部業種での人手不足が生じている一方、非EU労働者の増加は業種によって偏りがあり、保健福祉業、宿泊・飲食業、卸売・小売業など相対的に賃金水準の低い業種で顕著です。
こうした構造的な変化は、労働力不足の解消と人件費上昇という二重の課題を同時にもたらしており、英国全体の生産性や競争力にも影響を与えるとみられています。
2016年6月23〜24日にかけて、国民投票の結果が判明した一夜でポンドはドルに対して約8%、ユーロに対して約6%急落し、1970年代初頭に変動相場制が導入されて以降、主要4通貨の中で1日の下落幅としては最大規模を記録しました。

その後もポンドドルについては不安定な動きが続いており、国民投票前の水準への回復には至っておらず、世界的な景気不安や地政学リスクといった外部環境の変化に対して値動きが敏感になるなど、通貨としての性格に変化が生じた可能性を指摘する見方もあります。
貿易摩擦や投資の停滞といった実体経済の課題に加え、BOEの政策動向やEUとの関係改善の進捗が、引き続きポンドの方向性を左右する要因となっています。
イギリスのEU離脱について、イギリス国民からは以下のように後悔する声も出ています。
それぞれの理由について順番に解説します。
イギリスEU離脱を後悔する声が出ている理由の一つは、経済面で期待通りの成果が見えにくいことです。離脱前には、EUから自由になることで成長力が高まるという期待がありました。
しかし実際には、GDP、投資、生産性いずれの面でも下押し圧力が累積しており、離脱によるメリットよりも経済面の負担を指摘する見方が広がっています。
なお、OBRはBrexit分析において英国の潜在成長率が長期的に約4%押し下げられるとの見通しを維持しており、こうした評価が市場センチメントにも影響し続けています。
生活コストや公共サービスへの不満も、EU離脱への後悔につながっています。食品価格や輸入物価の上昇、人手不足によるサービス低下などは、国民生活に直接影響を与えました。
もちろん、これらの問題はBrexitだけが原因ではなく、世界的なインフレやエネルギー価格、金融政策なども絡み合っています。ただし、EU離脱による貿易摩擦や労働市場の変化が、生活への負担を強めた面は否定できません。
ここではイギリスがEU離脱した影響に関する質問をまとめました。ポンド関連の相場動向を確認する際の参考情報としてご活用ください。
イギリスがEUを離脱した大きな理由は、移民政策や法律、規制を自国で管理したいという考えです。特に国民投票では、EUの自由移動による移民増加への不満や、主権を取り戻すという主張が強く意識されました。
イギリスがEU離脱したメリットは、独自の通商政策や規制運営を進めやすくなったことです。その一方で、EU離脱したデメリットはEUとの貿易コストが増えたこと、企業負担が高まったこと、人手不足や投資停滞が起きやすくなったことがあります。市場参加者にとっては、ポンド相場の変動性が高まる局面がみられたことも特徴の一つです。
イギリスのEU離脱は、ポンド円にとって政治・経済面の不確実性を高める材料になります。 EUとの関係悪化やイギリス経済の減速が意識されると、ポンドに下押し圧力がかかりやすくなる傾向があります。その一方で、イギリス経済の改善やBOEの金融政策がポンドを支える場合もあります。
イギリスのEU離脱は、イギリス経済、生活、金融市場に長期的な影響を与えています。
個人投資家やFXトレーダーにとって重要な点は、Brexitがポンド相場に与える影響だけでなく、イギリスの経済指標やBOEの金融政策もあわせて考慮するアプローチが挙げられます。
ポンドドルやポンド円の相場動向を確認する際は、EU離脱に関連する経済動向や政策をあわせて確認することが一つのアプローチです。
※当ページの情報は、日本居住者を対象とした口座開設の勧誘を目的とするものではありません。
FXGTでは、取引商品に応じて異なるレバレッジが設定されています。最大レバレッジは
5,000倍です。取引は各商品の規定に応じた金額や数量から行えます。