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2024年6月にエヌビディアの時価総額が世界首位に立ったというニュースが日本でも大きく報じられました。エヌビディアの開発したAI半導体は多くの大手企業が採用しています。
エヌビディアの何がすごいのか、時価総額や株価はどのくらい上昇してきたか気になる人もいるでしょう。
本記事では、エヌビディアの歴史や業績、AI半導体がすごいといわれている理由について詳しく解説します。エヌビディアへの投資を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
エヌビディア(NVIDIA)は、ネットゲームや画像処理などに使うGPUの設計や製造などを行っている企業です。
エヌビディアは1993年4月にカリフォルニア州サンタクララで、ジェン・ハッサビー、クリス・マリンスキー、カート・アガサリアン、トニー・ペレジョンによって設立されました。
1997年に低価格かつパワフルなグラフィックスチップス「RIVA128」を発表したことで早くも業界で名が知られることになります。
その後、チップセット事業からは撤退したものの業績を伸ばし、2015年にディープランニング向けのGPUを開発しました。
GPUとは、画像および映像の描画に必要な計算処理に適した半導体チップのことです。エヌビディアの開発した半導体チップやAI技術は、日本の企業でも使われています。
エヌビディアの自動運転車向けAIコンピュータ「DRIVE PX」は、トヨタの自動運転システムに採用されました。また、ソフトバンクと協業してAIのデータ処理に携帯電話の基地局を活用しようとしています。
Appleやグーグル、テスラといった名だたる企業もエヌビディアと提携するなど、世界で最も注目されている企業といっても過言ではないでしょう。
ここからは、エヌビディアの業績がどうなのか見ていきます。
2024年2月の決算(通期)によると、エヌビディアの売上高は609億2,200万ドルと前期比2.3倍と大幅に増加しました。
売上高 | 609億2,200万ドル(約9兆1400億円) |
営業利益 | 329億7,200万ドル(約4兆9458億円) |
一株利益 | 11.93ドル |
一株配当 | 0.16ドル |
さらに営業利益も前期の7.8倍の329億7,200万ドルに増加しています。
次に5月22日に発表した4半期決算(2月〜4月)を見てみましょう。
売上高 | 260億4,400万ドル(約4兆690億円) |
純利益 | 148億8,100万ドル(約2兆3,250億円) |
売上高は前年同期比の3.6倍、純利益も前年の7.3倍とさらに増加しています。このことから分かるように、直近のエヌビディアの業績はかなり良いといえるでしょう。
エヌビディアの名前は、2024年になってからニュースや新聞などで大きく報道されるようになりました。
6月18日(米国時間)には、エヌビディアの時価総額が約3兆3340億ドル(526兆円)に到達し、マイクロソフトを抜いて世界首位になりました。このニュースは日本でも大きく報道されたため、ご存じの人もいるかもしれません。
また、2024年6月19日2時12分のBloombergの報道で、エヌビディアはアップルやマイクロソフトよりも急激に時価総額を伸ばしていることが報じられました。
出典:Bloomberg
特に2024年以降は、わずか半年ほどで時価総額を1兆円台から3兆円以上に増やしています。今後も時価総額を伸ばし続けて、マイクロソフトやアップルを大きく引き離す企業へと成長するのか気になるところです。
エヌビディアの株価が急騰した背景には、昨今の生成AIブームがあります。生成AIとは、データを学習して画像・テキスト・ビデオといった新しいコンテンツを創出するAIのことです。
特に2022年11月に公開された「ChatGPT」は世界中で話題になり利用者が増加しました。
エヌビディアは、ChatGPTのGPUを開発しており、昨今の生成AIブームによりGPUの需要が大きく増えたのです。
また、エヌビディアは、生成AIブーム以前から機械学習に使用可能なGPUの市場シェアの95%を獲得しているといわれています。
アマゾン・マイクロソフト・グーグルといった名だたる大企業もエヌビディアの開発したGPUをデータ処理に採用しているなど、今回のAIブームの恩恵を大きく受けています。
近年、エヌビディアの持っているAI半導体の技術が注目されています。AI半導体とは、AIの処理を効率的に行う目的で開発された半導体のことです。
エヌビディアのAI半導体がすごいといわれる理由は、3つあります。
順番にそれぞれの理由について見ていきましょう。
1.従来の半導体よりも処理能力が高い
CPUやGPUといった半導体は昔から多くの製品に使われていました。しかし、AIのディープラーニングの運用をしようとすると、従来の半導体の処理能力では時間や電力が多くかかっていました。
しかし、AI向けのGPUであるAI半導体の登場により処理能力は格段に向上しました。
また、最先端のAI半導体であるH200は、従来製品のH100と比べると、処理速度が最大45%も向上しています。
さらに、年内には、現行製品の30倍の能力を持つ製品を販売する予定です。
2.AI半導体は消費電力を抑えることができる
AIのディープランニングを運用する場合、多くの電力を使います。しかし、データ処理に特化するAI半導体は、消費電力を大幅に抑えることが可能です、
システムの小型化や軽量化もしやすいため、従来の半導体を使うよりもコストの削減がしやすいでしょう。
処理能力も高いので、多くの企業から求められています。
3.AI半導体は用途の範囲が広い
AI半導体は、生成AIで使われる以下のような用途に活用できるため、スマートフォンや自動運転などさまざまな分野で導入する企業が増えています。
今後もAI半導体が求められる可能性は高く、IT分野以外にも用途が広がる可能性が高いでしょう。
エヌビディアの株式を購入したいと考える人もいるかもしれません。そこで、ここからは、エヌビディアの株価推移を解説します。
エヌビディアのこれまでの株価推移
まずは、エヌビディアのこれまでの株価推移を見ていきましょう。以下は、エヌビディアの2015年から2024年6月までのチャートです。
エヌビディアがNASDAQに上場したのは1999年1月でしたが、2016年頃までは1株1ドル未満で推移していました。
しかし、その後2020年10月に10ドルを突破、2021年11月には30ドルも突破します。
2021年から2022年にかけて11ドル台まで下げますが、その後は急激に上昇し、2024年6月には一時140ドルを付けました。
このように、エヌビディアの株価は2023年頃から急騰していますが、2024年に入ってからは上昇角度が急になっているのが気になります。
急上昇した分、反転した場合の下落幅が大きくなる可能性はあるので、これからエヌビディアの株式を購入する人は、十分な注意が必要です。
エヌビディアの株価が急落した原因
2024年6月18日にエヌビディアの時価総額は世界首位に立ちましたが、6月20日〜22日の3日間で株価が13%も下落しました。
今回の急落について理由はないと考えるトレーダーもいます。しかし、4月の75ドル台から約1ヶ月で140ドル台をつけるほど上昇してきたことを考えると、一旦調整局面に入った可能性はあります
。
エヌビディアの10年後の株価は楽観的な予想が多い
エヌビディアの株価について、2024年末までに株価が1,000ドルに達すると考える専門家もいます。
また、2025年は1,000ドル〜1,500ドル、2030年末には5,000ドルなど、エヌビディアの将来の株価に楽観的な専門家も多くいるようです。
今後、AIの需要がますます増加することが予想されるため、さらなる株価の上昇を予測する専門家が多いのでしょう。
エヌビディアはAI半導体の分野でシェアをほぼ独占しています。AIとディープランニングは、今後も進化し続ける分野のため、AI半導体の需要はますます増加するでしょう。
また、今後も自動運転車の技術開発やデータセンター市場の拡大、新たな市場への進出も期待されています。
専門家のなかには、エヌビディアの株価について楽観的な予測を持っている人も多く、将来性のある企業といえるでしょう。
エヌビディアは急激な上昇してきた分、急落による調整に注意する必要があります。
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