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一般的に「リスク」とは「危険性」を指す場合がほとんどですが、FXや経済学における「リスク」とは「不確実性」を意味します。FXでは、このリスクを適切に理解し、上手く向き合うことが必要となります。
本記事ではFXにおいて考えるべきリスクの一つである「カントリーリスク」について解説していきます。
投資をする国や地域において、政治・経済の状況の変化によって証券市場や為替市場に混乱が生じた場合、そこに投資した資産の価値が変動するリスクのことを指します。
《カントリーリスクの例》
政治リスク:革命、政権交代による制度・規制や政策の変更など
経済リスク:急激なインフレ、通貨の急落、国債の債務不履行など
社会情勢リスク:テロ行為、紛争、内乱、経済制裁など
自然災害リスク:地震、台風、洪水など
一般的に、政治情勢や経済基盤の不安定さから、新興国のカントリーリスクは先進国と比べて高いとされています。高い経済成長や高金利が期待される反面、こうしたリスクも伴います。
2011年:日本
→東日本大震災とそれに伴う原発事故の発生
2019年:香港
→中国本土への容疑者移送を可能とする「逃亡犯条例」改正案への反発による大規模デモ
2021年:トルコ
→政治・政情不安によるトルコリラの下落
2021年:ミャンマー
→国軍によるクーデター
カントリーリスクの中には予測が難しいものもあり、リスクを完全になくすことは不可能です。そのために、ダイバーシフィケーション戦略が重要となります。
ダイバーシフィケーションとは、投資家がリスクを最小化し、リターンを最大化するための重要な戦略の一つです。投資先を複数の異なる資産に分散させることで、一つの資産の悪影響が全体に与える影響を軽減させることができます。
カントリーリスクにおいてもリスク分散は大切であり、特定の国への集中投資は避けることが有効な手段であるといえます。
実際にカントリーリスクを把握するために有用となるのが格付け機関や調査会社が発表している「カントリーリスク調査の結果」です。
以下をはじめ、複数の格付け機関がカントリーリスク調査結果を公開しています。
・スタンダード&プアーズ(S&P)
・グローバル・レーティング日本貿易保険(NEXI)
・格付投資情報センター(R&I)
世界最大手の格付け機関である「スタンダード&プアーズ(S&P)グローバル・レーティング」は、採点方式でリスクを推定する「カントリーリスク指標」を用いて評価を行っています。
カントリーリスクが投資やビジネスに与える影響は大きく、投資において、「どの国・地域に投資するか」はリターンを大きく左右すると同時に、投資資産のリスク特性も決定する非常に重要な判断といえます。リスクと上手く向き合い、よく理解した上で投資判断を行うことが大切となります。
FXGT.comで口座開設をしたら、カントリーリスクを踏まえて取引を始めましょう。