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先週のドル円は、パキスタンが米国とイランの戦闘終結に向けた交渉再開を模索していると報道されたことで有事のドル買いを巻き戻す動きがありましたが、全体的に小幅な動きに留まりました。
まずは、直近の相場環境から振り返ります。
24日の東京外国為替市場午後のドル円は163.7円〜163.8円台で一進一退となりました。ロンドン外国為替市場では、日本の政府・日銀による為替介入への警戒感を背景に円買い・ドル売りがやや優勢。

前日の海外時間には1986年11月以来およそ39年8カ月ぶりとなる164円前後まで円安が進む場面もあり、ドル買いに一服感は出たものの、円安・ドル高の基調自体は維持されました。
ニューヨーク外国為替市場に入ると、パキスタンが米国とイランの戦闘終結に向けた交渉再開を模索していると伝わり、WTI原油先物相場が下落すると、有事のドル買いを巻き戻す動きが先行。
米長期金利の低下も重しとなり一時163.6円台まで下落しましたが、その後は買い戻しが優勢。
節目の164円に迫る局面では介入への警戒感からドルが売られたものの、円を買う材料に乏しく値動きは限定的でした。
27日午前の東京外国為替市場では、午前10時の時点で163.6円前後で推移しています。米国とイランの攻撃の応酬に歯止めがかかるとの見方から、有事のドル買いで積み上がった持ち高を解消する動きが続いています。
一方、国内輸入企業による円売り・ドル買い観測が上値を抑え、積極的にドルを売り込む地合いにはなっていません。
高市早苗首相は衆院予算委員会で、為替相場は多様な要因を背景に市場において決まるとの認識を示し、金融の調整は日銀に委ねられていると述べましたが、いまのところ市場で目立った反応は出ていない状況です。
ドル円は164円にはわずかに届かず反落傾向にあります。ここから下落が継続する場合、162円台半ばまでの下落は視野に入れておいたほうが良いかもしれません。

162円台半ばまで到達した場合、反転するかそのままその水準を割れるかに注目です。
本日の注目銘柄はユーロ円です。186円台前半のレジスタンスラインを超えたことで上昇していますが、現在の水準は過去にサポートラインとして機能していたレジスタンスラインのため、反転下落の可能性もあります。

レジスタンスラインを超えた場合は、次の抵抗帯である187円台半ばまで上昇するかもしれません。
本日は21時30分の6月分米耐久財受注(速報値)の発表が注目されています。前月比は前回が-4.5%でしたが、今回は1.3%と改善が予想されています。
結果が予想を超えれば164円台への到達、予想を下回ればドル安になるかもしれません。
本記事は市場動向の解説を目的としたものであり、特定の取引を推奨する投資助言ではありません。レバレッジを伴う取引は、高い収益の可能性がある反面、元本を上回る損失のリスクを伴います。最終的な投資判断は、ご自身の責任において行っていただけますようお願いいたします。過去の分析結果は将来の運用成果を確約するものではありません。