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昨日の為替市場は、原油高と米金利上昇に伴いドル円が一時155.3円台をつけました。
まずは、直近の相場環境から振り返ります。
15日の東京外国為替市場午後のドル円は米10年債利回りが2007年以来となる5.02%台まで上昇したことに加え、日本政府が防衛費の中期目標を国内総生産比3.5%へ引き上げることを検討していると報じられたこともあり、一時154.9円台まで上値を伸ばしました。

もっとも、前日の高値である155円が目先のレジスタンスとして意識されると買いは一服し、高値圏で張り付く展開となりました。
ロンドン外国為替市場では、ドル買いが継続。前日と同様に原油高と世界的な債券安が続き、有事のドル買いに加えて、インフレへの警戒による米債利回りの急上昇がドル買いの圧力となりました。
NY原油先物は一時104ドル台前半まで、米10年債利回りは5.03%台まで上昇。
ロンドン序盤には約1週間ぶりとなる155円台に乗せて一時155.2円台まで高値を更新しましたが、155円にNYカットのオプションが観測されることもあって買いは続かず、154.8円前後へ押し戻されました。
市場では、今月の利上げは既に織り込まれ、その先が注目されているとの声が邦銀筋から聞かれました。
ニューヨーク外国為替市場では中東情勢の悪化などで原油の供給懸念が強まり、WTIの10月物が1バレル106ドル台と期近物として5月中旬以来の高値に到達。
米10年債利回りも一時5.03%台と2007年7月以来およそ19年ぶりの高水準を記録し、欧州序盤には155.2円台と7日以来の高値をつけました。
NY時間に入って利回りが4.98%台まで低下すると154.7円前後まで下押ししたものの、その後は再び強含み、NY午後には155.2円前後まで持ち直しました。
16日午前の東京外国為替市場でドル円は10時時点は155.3円台と上げ幅を拡大しています。
WTIの期近10月物が15日に一時1バレル106.75ドルと期近物としておよそ4カ月ぶりの高値をつけ、16日朝の取引でも105ドル近辺と高い水準で推移しており、エネルギーの大半を輸入する日本の貿易赤字の拡大を意識した円売りが継続。
仲値決済に向けてはドル買いが優勢との声が国内銀行の為替担当者から聞かれ、国内輸入企業による円売り・ドル買いの観測も相場を押し下げました。
市場では、米長期金利の上昇による日米金利差の拡大も意識されたとの声が外為ブローカーから出ています。
ドル円は反発傾向が続いており、フィボナッチリトレースメントの38.2%付近まであと少しの位置で推移しています。

155.8円台に到達後、反落するか61.8%(157.5円前後)まで上昇していくか注目です。
本日の注目銘柄はユーロ円です。ユーロ円は上昇していますが、179.3円台がレジスタンスとして機能する可能性があります。

レジスタンスを突破できれば180.9円台まで上昇するかもしれません。
本日は15時の英国消費者物価指数や21時30分の米小売売上高が注目されています。米小売売上高(前月比)は前回-0.6%でしたが今回は0.9%と改善が予想されています。
ただし、予想よりも悪い結果だった場合はドル安が進行する可能性もあるため、慎重な判断が求められます。
本記事は市場動向の解説を目的としたものであり、特定の取引を推奨する投資助言ではありません。レバレッジを伴う取引は、高い収益の可能性がある反面、元本を上回る損失のリスクを伴います。最終的な投資判断は、ご自身の責任において行っていただけますようお願いいたします。過去の分析結果は将来の運用成果を確約するものではありません。