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「アメリカのエネルギー株はなぜ注目されているの?」「アメリカのエネルギー株に投資したい」と考えていませんか?
アメリカは世界有数の石油・ガスの消費量・生産量を誇る国です。2025年以降、エネルギー株は、投資家からも注目されています。
本記事では、アメリカのエネルギー株の見通しや代表的なエネルギー株を5社紹介します。
2025年のアメリカのエネルギー株の見通しについて、以下の3つの視点から解説します。
順番に見ていきましょう。
2025年におけるアメリカのエネルギー株市場は、天然ガスや石油価格の上昇が期待され、好調なスタートを切ると予測されています。特に、S&P500エネルギー株指数は、年初来で2.2%の上昇率を記録し、全体の市場指数よりも高いパフォーマンスを示しています。
また、BTIGのアナリストは「エネルギーセクターが2025年でトップに立つ」と評価しており、天然ガスの需要が高まることからエネルギーセクターに対する関心が増加している状況です。
特に、ファーストトラストの天然ガス上場投資信託(ETF)は3.8%の上昇を記録しており、エネルギー株の中でも目立つ存在です。エネルギー株は現在のところ全11セクターの中でトップパフォーマンスとなっています。
トランプ大統領は2025年1月20日の就任日に「エネルギー非常事態」を宣言し、バイデン前政権下で導入された気候変動対策の多くを撤回する大統領令に署名しました。
この政策転換には、火力発電所に対する炭素排出規則の撤回や、自動車の燃費基準・排ガス基準の見直しが含まれており、今後天然ガスや石炭などの化石燃料の使用が促進される見込みです。
そのため、エネルギーセクター、特に大手石油会社の業績が押し上げられる可能性があります。
エネルギー業界は2023年から2024年にかけて大規模な再編が加速しています。エクソン・モービルによるパイオニア・ナチュラル・リソースの買収やシェブロンのヘス買収計画など、大手企業による積極的な事業拡大が目立ちます。特に2024年第1四半期には、世界の上流M&Aの90%をアメリカのシェールオイルが占めるなど、アメリカの企業の動きが顕著です。
アメリカのエネルギー株に投資する場合は、基礎的な知識を押さえておきましょう。
それぞれ詳しく解説します。
アメリカの石油・ガスの中心地は、潤沢な埋蔵量で知られるパーミアン盆地を擁するテキサス州です。アメリカの石油・ガス産業の時価総額トップ10社のうちシェブロンとマラソン・ペトロリアムを除く8社がテキサス州に本社を置いています。
パーミアン盆地は、テキサス州西部とニューメキシコ州南東部に広がっているアメリカ最大の石油生産地であり、2022年時点でアメリカの原油生産量の約43%を占めています。
パーミアン盆地での原油生産量が増えている理由は、近年、水平掘削技術や水圧破砕技術の進歩により、石油・ガス井当たりの生産量が急速に増加しているからです。
アメリカの石油市場の消費量と生産量は多い
アメリカの1日当たりの石油消費量は1868万バレルで、中国(1,544万バレる)を上回る水準(いずれも2021年時点)です。
同時に、アメリカは世界最大の原油生産国です。
アメリカが世界最大の原油産油国となった理由は水平坑井(水平掘技術)、水圧破砕(フラッキング)、3D震探技術といった技術を導入したことで、従来は採掘が困難だった地下深部の頁岩(シェール)層に閉じ込められていた「非在来型」の原油の商業生産が可能になったからです。
2021年には1日当たりの生産量は1659万バレルになり、サウジアラビアやロシアを大きく引き離しています。
世界的な規模で石油の探鉱・開発・生産・精製・輸送・販売を手がける巨大な石油企業をスーパーメジャーと呼びます。
スーパーメジャーは世界中に6社ありますが、そのうちエクソン・モービル、シェブロン、コノコ・フィリップスなどアメリカの企業が半分を占めている状況です。
このことからもアメリカの石油消費量が非常に多いことがわかります。
テキサス州は再生可能エネルギーの分野に力を入れている
アメリカの石油・ガス生産の中心地であるテキサス州では、近年、再生可能エネルギーの分野にも力を入れています。
テキサス州は風力発電量で全米1位を誇ると同時に、太陽光発電も急成長を遂げています。さらに、今後の発電容量整備計画では、太陽光発電が55.7%を占め、風力発電の19.1%を大きく上回る見込みです。
加えて、従来の石油・ガス産業中心のイメージから脱却し、再生可能エネルギーへの転換を積極的に進めています。
さらにCCUSなどの低炭素技術の開発に力を入れています。この技術は二酸化炭素の回収・利用・貯留を行うもので、テキサス州各地で、石油ガス大手企業を中心にCCUSや水素関連の大型プロジェクトが始動しています。
特に注目されているのは、オクシデンタル・ペトロリアムが主導する「サウステキサスDACハブ」計画です。この計画では、最大30基のCO2直接大気回収(DAC)プラントを運用し、年間最大3,000万トンのCO2回収が可能となる見込みです。
ここからはアメリカの代表的なエネルギー株を5社紹介します。
エネルギー株に投資したい場合は、これらの銘柄の購入を検討しましょう。
エクソン・モービルは、世界最大級の総合エネルギー企業です。1999年にエクソンとモービルが合併して誕生し、石油・天然ガスの探査、生産、精製、販売まで一貫して手掛けています。世界200か国以上で事業を展開し、38の石油精製所を持ち、日量630万バレルの精製能力がある企業です。
特にパーミアン盆地における優良な石油ガス田を保有しており、2030年までに温室効果ガス排出量をネットゼロにする目標を掲げています。
2025年2月20日時点の株価は110.69ドルです。
シェブロンは、スーパーメジャーの一つで、石油および天然ガスの探査、生産、精製、販売を行っています。カリフォルニア州に本社を置き、再生可能エネルギーへの投資も積極的に行っている企業です。さらに、シェブロン・マレーシアやシェブロン・エクアドルといった海外プロジェクトを通じて資源の確保と供給の多様化を図っています。
2025年2月20日時点の株価は156.92ドルです。2022年以降はおおむね140ドル〜190ドルの範囲で推移しています。
コノコ・フィリップスは、独立系の探鉱及び生産企業で、世界中で石油と天然ガスの生産を行っています。スーパーメジャーの一角を占め、近年はシェールオイルや天然ガス分野での革新が期待されており、持続可能なエネルギー技術の開発にも投資しています。
2025年2月20日時点の株価は97.94ドルです。2024年につけた130ドル台後半から下落が続いていますが、2023年3月につけた安値に迫っているため、反発を期待できるかもしれません。
EOGリソーシズは、独立系の石油・天然ガスの探査及び生産会社です。主に北米でのオイル及びガスの探査、開発、製造を行っており、トリニダード・トバゴなどの他地域にも権益を持っています。デラウェア盆地とエーグルフォードシェールへの投資を強化しており、環境技術への投資も行っています。
2025年2月20日時点の株価は133.08ドルです。2024年以降は120ドル〜140ドルの狭い範囲で推移しており、近い将来どちらかに大きく動く可能性があります。
ナノ・ニュークリア・エナジーは、革新的な小型原子炉の開発に特化した企業です。同社は、ポータブルかつコスト効果の高い原子力ソリューションの提供を目指しており、特にマイクロリアクター技術に注力しています。
固体炉心バッテリー型の「ZEUS」と低圧冷却材型の「ODIN」という2種類の小型原子炉を開発中で、遠隔地でのエネルギー供給の新たな解決策として期待されています。
2025年2月20日時点の株価は133.08ドルです。
ここからは、アメリカのエネルギー株に関する質問を中心に回答します。アメリカのエネルギー株への投資を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
アメリカの石油関連企業は、高配当利回りを提供している会社が多いです。例えば、シェブロンは4.36%、SFL コーポレーションは11.59%(いずれも2025年2月時点)の配当利回りを提供しています。
アメリカでは、クリーンエネルギー市場が成長しており、AIやデータセンターの拡張が電力需要を支えています。Duke EnergyやOrstedなどの企業が注目されています。
エネルギーセクターに関連するETFには、NEXT FUNDS エネルギー資源(TOPIX-17)上場投信、iシェアーズ グローバル・エネルギー ETF、ウィズダムツリー・ナチュラル・ガス ETFなどがあります。
日本株のエネルギーセクターの株は、ENEOSホールディングス、出光興産、コスモエネルギーホールディングスなどがあります。
アメリカでは、近年の掘削技術の向上により石油の生産量が大きく増加しました。バイデン政権の気候変動対策の見直しやエネルギー企業の再編により、今後もエネルギー株の業績は好調になることが予想されます。アメリカの株式に興味のある人は、エネルギー株への投資を検討してみてはいかがでしょうか。
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