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これから投資を始める人のなかには、債券と株式のどっちが良いか悩んでいる人もいるのではないでしょうか?
とはいえ、債券と株式では、リターンやリスクなどさまざまな違いがあります。
本記事では、債券と株式の違い、どっちがおすすめかについて詳しく解説します。記事の後半では、債券と株式を併用する際のポイントについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
債券と株式の違いを挙げると、以下の7つがあります。
債券と株式のどちらに投資するか検討している人は、両者の違いを確認してから、選ぶようにしましょう。
1.発行体と発行目的
債券と株式では、発行体や発行目的が異なります。債券は、国や地方公共団体、企業が一般投資家から借入を行う目的で発行される金融商品です。
つまり、債券を購入している投資家は、国や企業にお金を貸していることになるのです。国が発行した債券は国債、企業が発行した債券を社債と呼びます。
一方、株式は企業が事業資金を集めるために発行します。債券とは異なり、企業は株式を発行して集めたお金を投資家に返却する必要がありません。
2.利益を得る方法
債券と株式では、投資家が利益を得る方法も異なります。債券は、満期日を迎えるまで定期的に利子を受け取ることができます。
例えば、国債変動10年を100万円分購入した場合、2025年1月15日に受け取れる利子は、3,431円(税引き前)です。
出典:財務省のシミュレーションサイトで算出
※変動金利のため受け取れる利子が少なくなることもあります。
国債変動10年は年2回利子を受け取れるため、仮に同じ利子がそのまま適用され、10年間満期まで保有し続けると、受け取れる利子の合計額は68,620円となります。
利子が払われるタイミングは、国債・社債ともに年2回が一般的ですが、社債の場合は年1回、月1回など企業によって支払いのタイミングが異なる点に注意が必要です。満期を迎えたら、投資したお金も戻ってきます。
一方、株式に投資した場合には、譲渡益・配当金・株主優待を受け取ることができます。
このなかで最も利益額が多くなりやすいのは、譲渡益です。譲渡益は、購入した株が売却時までに値上がりしていた場合に受け取ることができます。また、配当金や株主優待なども受け取れる可能性があります。
配当金 | 企業が得た利益の一部を株主に還元するお金 |
株主優待 | 企業が株主へお礼として優待品を贈る |
3.売買のしやすさ
債券と株式では、売買のしやすさも違います。債券は、国債を除くと市場で流通している量が多くないため、売りたいタイミングで売れないことがあります。
満期日を迎える前に購入した証券会社などで買い取ってもらうことはできますが、元本割れのリスクがあるので、中途解約はおすすめできません。
例えば、個人向け国債を中途解約する場合、直前2回分の利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれます。
個人向け国債変動10年(第150回)を100万円分保有していて、2024年8月15日に全額中途解約した場合のシミュレーションをしたところ以下の結果となりました。
出典:財務省の中途解約シミュレーションより算出
中途換金調整額が経過利子相当額を上回ってしまうことが分かります。
社債については、購入時よりも社債の価格が上がっていれば利益を得られますが、反対に社債の価格が下がっていれば元本割れするので注意しましょう。
一方、株式は、証券取引所が開いている時間内であれば、自由に売買が可能です。株価が値下がりして含み損が大きくなっても、すぐに売却をすれば損失を抑えられる可能性があります。
4.満期の有無
債券と株式では満期の有無にも違いがあります。債券は満期が設定されているため、満期日になるまで保有することが前提です。
途中で投資した資金を引き出すこともできますが、元本割れのリスクがあります。
一方、株式には満期が設定されていないので、いつでも好きなタイミングで売却可能です。
ただし、元本が保証されていないため、購入時よりも売却時に株価が値下がりしていた場合は、損をすることになります。
5.最低投資金額
債券と株式では最低投資金額が違います。債券は種類によって、最低投資金額が異なりますが、多くのお金を用意しなければならない商品もあるので注意しましょう。
債券の種類 | 最低投資金額の目安 |
個人向け国債 | 最低額面金額1万円から1万円単位で購入可能 |
外貨建て債券 | ・数万円から数百万まで幅広い
・為替レートの影響も受ける |
社債 | ・一般的に10万円〜100万円程度
・発行する企業によって異なる |
一方、株式は数万円程度から購入できるものもあるため、債券よりも最低投資金額を抑えられるでしょう。
さらに、ミニ株・単元未満株なら、通常の取引株数よりも少ない費用で購入できます。
株の種類 | 通常の取引株数の費用との比較 |
ミニ株 | 10分の1 |
単元未満株 | 100分の1 |
例えば、株価が1万円の株式を100株単位で購入する場合、最低投資金額は100万円必要です。しかし、ミニ株なら10万円、単元未満株なら1万円で購入できるでしょう。
6.リスクの違い
債券と株式ではリスクも違います。債券は、発行元である国や会社がデフォルトすると、投資したお金が戻ってきません。
デフォルトとは、債券の利払いや償還が約束通りに行われないことです。
日本国債・米国国債などの先進国の国債、トヨタ・ソフトバンクなど大手企業の社債は、よっぽどのことがない限りデフォルトしないので、お金が戻ってこない可能性は低いでしょう。
しかし、ハイイールド債(信用度が低くデフォルトしやすい債券)やあまり信用が高くない会社の社債は、デフォルトによりお金が戻ってこないこともあるので注意が必要です。
実際、日本においても、リーマンショック前後の2008年6月から2009年6月にかけて、不動産会社の発行する社債がデフォルトになったことがあります。
一方、株式にも価格変動リスクと信用リスクがあります。株価変動リスクとは、株を発行する企業の業績悪化や不祥事などが原因で、株価が下落するリスクのことです。
株価が購入時よりも大幅に安くなった場合、大きな損失を被る可能性があります。
もう一つのリスクである信用リスクとは、企業が破綻して株式の価値がゼロになることです。
信用リスクは、株価変動リスクとは異なり、一切お金が戻ってこないこともあるので注意しましょう。
過去には日本航空が民事再生法を適用して、株の価値がゼロになったことがあります。
7.値動きの変動要因
債券と株では、値動きに影響を与える要因が異なります。債券と株の値動きの変動要因を以下の表にまとめました。
賞品 | 価格変動要因 |
債券 | ・国内の金利
・海外の金利(特に米国金利) ・景気 ・物価 ・信用力 ・為替相場の値動き |
株式 | ・業績や将来性への期待
・配当金の増減 ・国内外の景気 ・金利の変動 ・為替相場の値動き ・国際情勢 |
債券の場合、特に、金利の変動や信用に注意しましょう。市中金利が上昇すれば債券価格は下落する反面、市中金利が下落すれば債券価格は上昇する傾向があります。
また、財務上問題がなく信用力が高い債券の価格は上昇しやすいですが、財務上の問題がある信用力の低い債券の価格は下落しやすくなります。
一方、株の値動きに大きな影響を与える要因は、企業の業績や将来性です。業績が好調であれば株価は上がりやすく、反対に業績が不調になると株価は下がりやすくなるでしょう。
なお、現在の業績が良くなくても将来性があると投資家に認められた企業の株価は上がることがあります。ほかにも、市場全体の値動きに大きく左右されることもあります。
このように、債券価格と株価は、どちらもさまざまな要因によって値動きが発生しているのです。
ここからは、債券と株式それぞれの投資がどのような人におすすめか解説します。どっちに投資をするか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
債券をおすすめする人<
債券への投資は、以下のような人におすすめです。
債券は株式よりも変動率が高くないため、リスクを抑えることができます。
また、満期まで保有できる人であれば、国や会社がデフォルトしない限り、元本割れする可能性は低いでしょう。
ただし、リターンが少ないため、大きい金額で運用できる人におすすめです。
株式をおすすめする人
株式への投資は、以下のような人におすすめです。
株式投資は債券よりも変動率が高いので、多くの利益を狙えるでしょう。過去には、株価が100倍になった銘柄もあります。短期間で利益を狙いたい人にもおすすめです。
加えて、株式投資を通じて応援したい会社がある人も利用しやすいでしょう。
ただし、株価が値下がりした場合、大きな損失を被るリスクもあるので注意が必要です。
債券や株式に投資をする際、以下のポイントも重要です。
特に債券と株の両方への投資を検討している人は、事前に理解しておきましょう。
1.債券と株式は逆に動きやすい
債券と株式は、逆に動きやすい傾向があります。景気が良くなると、企業は人材の採用や設備投資に積極的になるので、株価が上昇しやすくなります。
利益を得るために株式市場に参入する投資家が増えますが、反対に債券価格は、金利の引き上げにより下落しやすくなります。
一方、不景気になると、企業は人材採用や設備投資に消極的になるでしょう。株価が下がりやすくなるのと反対に債券価格は上がりやすくなります。
なぜなら、金利の引き下げにより債券市場の取引が活発化するからです。
株と債券は、逆の値動きをすることが多い点について理解しておきましょう。
2.両方に投資する場合は、配分を考える
株と債券の両方に投資する場合は、どっちをいくら購入するか慎重に考えましょう。
リスクを取って大きな利益を狙うのであれば、株の配分を増やして、債券の配分を減らします。
しかし、安全に運用したいと考えている場合は、債券の配分を増やして株の配分を減らしましょう。
3.債券と株式で分散投資する場合はリバランスをする
債券と株式に分散投資する場合は、定期的なリバランスを行いましょう。リバランスとは、資産配分を定期的に見直すことです。
金融商品に投資をすると、たいてい値上がりか値下がりにより資産が変動します。
しかし、価格が変動すると、当初決めていた配分のバランスが崩れることがあるので注意が必要です。
例えば、株と債券に50%ずつ投資をしたケースで考えてみましょう。1年後に株が10%上昇、債券が10%下落した場合、当初とは資産の割合が変動しています。
株の割合が60%もあるため、この時点で値動きの大きい株が暴落すると大きな損失を被る可能性があります。
そこで、リバランスにより株を10%売却して得た資金で債券を10%購入すると、資産配分を50%ずつに調整できます。
リバランス後に株が値下がりした場合、リバランスをしなかった場合よりも損失を抑えることが可能です。
債券と株式のどっちに投資するか悩んでいる場合は、資金量や取れるリスク、リターンの大きさによって決めるようにしましょう。
リスクを抑えて運用したい人は債券への投資をおすすめします。一方で、大きいリターンを狙っている人や応援したい企業がある人は株式投資がおすすめです。
また、株式だけでは値下がりした際の損失リスクが高いため、債券と併用しても良いでしょう。
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