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EAを使って順調に利益が出ていたのに、あるときを境に損失ばかり出るようになることは珍しくありません。
実際、一度の失敗で口座の資金を全額失うことさえあります。
本記事では、EAの撤退タイミングや大きな損失を避けるために一時的に停止したほうがよいタイミングについて解説します。
優位性のあるEAを使って実際に利益を得られていれば、ずっとその状態が続くと考えるかもしれません。
しかし、優位性のあるEAであっても、相場環境が大きく変わるなどの原因によりある日を境に利益を得られなくなることがあります。
例えば、長らく相場がレンジ相場の場合、逆張り狙いでのトレードで繰り返し利益を得られるでしょう。しかし、相場がトレンド相場になると、逆張り狙いのエントリーをしてもずっとエントリーと逆方向に動くことが増えて含み損がどんどん拡大します。その結果、最終的には含み損の拡大に耐えられずにポジションがロスカットされるのです。
このように、優位性のあるEAを見つけても永久に利益を得られるとは限らないため、注意しましょう。
利用しているEAの調子が良くないために現在使用しているEAを撤退させる人もいます。
以下のような状況に陥っている場合は、撤退を検討したほうが良いでしょう。
順番に詳しく解説します。
大きいドローダウンの発生により口座の資産が大きく減少した場合は、使用しているEAを撤退させるタイミングかもしれません。
ドローダウンとは、資産が最大値からどれだけ減少したかを示す指標のことです。
EAの撤退を検討すべき理由は、大きなドローダウンの発生により資産が大きく減るため、トレーダーの精神面に悪い影響を与えることがあるからです。このような精神状態に陥ると、冷静な判断ができなくなりさらに損失を拡大させる可能性があります。
EAを使っても損失が長期間続いているときは、EAを徹底させるタイミングかもしれません。その理由は、EAのアルゴリズムが現在の市場環境に適応できていない可能性があるからです。
例えば、相場環境の変化や長期的に景気に大きな影響を与えるイベント(中郷銀行による金融政策の転換、リーマンショックのような金融危機)をきっかけにEAの成績が長期間悪化することがあります。
このような状況では、EAの運用を続けるほど損失が拡大していきます。EAの撤退も検討しましょう。
利用しているEAを完全に停止するのではなく、一時的に停止したほうが良いこともあります。
以下の場合は、EAの停止を検討しましょう。
それぞれのタイミングについて詳しく解説します。
1つ目の停止するタイミングは、経済指標発表時です。
経済指標が発表されると相場が大きく動くことがあります。その結果、大きな損失を被ることがあるでしょう。
特に米国雇用統計の発表時は、ドル円を中心に相場がどちらかに大きく動くことが多いので注意が必要です。過去には、逆張りが前提のEAを使っていたトレーダーが軒並み雇用統計の発表後にロスカットされて、口座残高を全て失うほどの大きな損失を被ったこともあるようです。
したがって、このような大きな損失を避けるために経済指標発表の直前と数時間、EAを止めるトレーダーもいます。
2つ目の停止するタイミングは、相場の急変動時です。
重要なイベントや要人発言などにより相場が急変動すると、予期しない損失が発生することがあります。
特にリスクを取り過ぎていた場合は、ロスカットにより口座資金を全額失うこともあるので注意が必要です。
3つ目の停止するタイミングは、過剰に取引をしているときです。
EAが特定の通貨ペアや商品の取引を頻繁に行っている場合、損失が大きくなるリスクがあります。
例えば、特定の通貨ペアが急激に動いた際に、EAがその動きに追随しようとするあまり、過剰な数のポジションを持つことがあります。
過剰な取引を避けるためには、EAを一時停止することで追加でポジションを持たなくなるので損失額の拡大を避けられるかもしれません。
ただし、過剰な取引に気づいたときにはすでに手遅れで含み損の拡大を抑えられないこともあります。
4つ目の停止するタイミングは、システムが不具合を起こしているときです。
EAを正しく設定していても流動性の問題や取引量の制限により注文が約定できないことがあります。このような場合は、原因を特定した上で対策を講じる必要があります。
また、EAが何らかの理由で勝手に停止することもあるので注意が必要です。定期的に稼働しているか確認するようにしましょう。
5つ目の停止するタイミングは、流動性の低いときです。
年末年始や祝日などになると、流動性が著しく低下します。流動性が低くなると、スプレッドが拡大しやすくなるので注意が必要です。また、稀に年末年始や祝日など長期間の休みを狙って機関投資家が仕掛けてくることがあります。
長期休みで相場を見ることができない場合は、EAを一時停止してポジションも全て決済することで、損失のリスクを避けましょう。
利用しているEAを撤退した後には、以下のようなことをやるべきです。
それぞれやるべきことを詳しく見ていきましょう。
EAを撤退したらまずは原因を特定しましょう。大きく分けると以下のような原因が考えられます。
原因がわかれば、対応策も判断しやすくなります。
EAを撤退した際には、資金の配分やロットの見直しが重要です。口座が破綻した場合に考えられる原因は、ロットを大きくしすぎた、証拠金が少なすぎたなどがあります。
主な対処方法としては、ロットを小さくする、ポジション量を減らす、証拠金を増やした状態でEAを稼働させるなどがあります。
これらの対策を実施すれば、含み損が拡大してもすぐにロスカットされる心配をしなくて済むでしょう。
相場の急変動により口座が破綻した場合、今後は、経済指標発表時や重要なイベント時にEAの稼働を定期的に止めるようにしても良いかもしれません。
全ての急変動に対応はできないものの、経済指標やイベントなど起きる時間が明確なものについては、口座の破綻を避けやすくなります。
基本的には、経済指標発表や重要なイベントの数分前からEAを止めて、発表後から1時間以上経ったタイミングでEAを再稼働させましょう。
また、土日に重要なイベントがある場合は、金曜日の閉場前にEAを止めておくことを検討します。土日のイベントの結果、月曜日の早朝に窓開けが発生して大きな損失を被るリスクを避けられます。
EAを撤退した後も自動売買を続けたい場合は、現在の相場環境に合った新しいEAを探す必要があります。新しいEAを探す際は、バックテストだけでなく、フォワードテストの結果も見るようにしましょう。バックテストはあくまでも過去の相場のパフォーマンスですが、フォワードテストは実際の相場で稼働させている結果を示しているため、破綻しにくいEAを探しやすくなります。
また、日足以上の相場でトレードをしている場合は、相場環境が変化するのに数ヵ月の時間がかかるでしょう。長期間の成績も見るようにすることで、今回のように相場環境が変わっても破綻しにくいEAを探しやすくなります。
ここからは、EAを止めるタイミングについての質問に回答します。EAを止めるタイミングについて悩んでいる場合は、ぜひ参考にしてください。
最大ドローダウンは過去の最高値から最低値までの資産価値の減少を示す指標で、実際に確定した損失を基に計算されます。一方、含み損は未決済のポジションにおける評価損失を指し、実際に売却しない限り損失は確定しません
特定の曜日や時間にMT4のEAを一時停止させるためのツールが存在します。
このツールでは、CSVファイルに入力された日時データをもとにEAの停止や再開を行うことができます。
また、経済指標の発表前後にEAを自動的に停止する機能を持つツールを利用すれば、発表前にポジションを持ちすぎて大きな損失を被ることを避けられるでしょう。
MT4の自動売買をスマホから停止する場合、まずは、スマホにMicrosoft Remote Desktopなどのリモートデスクトップアプリをダウンロードしましょう。
リモートデスクトップアプリ経由でスマホからVPSに接続して、MT4を操作すれば自動売買を停止できます。
なお、スマホ上でもVPSのMT4をダウンロードすることは可能ですが、手間がかかります。
設定の手間と時間を減らすために、VPSへのMT4のダウンロードやEAのインストール・設定などは、事前にパソコンからしておきましょう。
これからEAを使う人も既に使っていて順調に利益が出ている人も、EAを止めるタイミングは事前に知っておきましょう。撤退タイミングをあらかじめ決めておくことで、損失が増えた際にすぐに撤退の判断がしやすいため、損失を抑えられるかもしれません。
EAで自動売買をする際は、ロットを上げすぎない、ポジションを持ちすぎないなど大きな損失を避けることも重要です。
FXGT.comでは、自動売買が可能なMT4やMT5を提供しています。スキャルピングも認められているので、ぜひ、この機会に口座開設してみてください。