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テレビのニュースで、金相場の高騰が報じられたこともあり、ますます金に対する投資熱は増えていくでしょう。金相場が高騰している理由は、円安、地政学的リスク、世界的な低金利など複数の要因があるからです。
本記事では、金相場が高騰した理由や今後の見通しを解説します。これから金に投資をしたい人や既に持っていて売り時がわからない人は、ぜひ参考にしてください。
ここ数年、金相場は大きく上昇しています。2024年においても金相場は高騰しており、ゴールド円の価格は年初から1.2倍も上昇しています。
2024年の金相場が高騰している理由は主に6つあります。
それぞれの理由について順番に見ていきましょう。
1.円安が続いている
1つ目の理由は、2021年以降、ドル高円安が続いていることです。
金は国際的にドル建てで取引されることが多いため、円安になると日本国内での金の価格が上昇します。
その結果、ドル建ての金価格が一定であっても、日本円の価値が下がることで、相対的に金を購入するために必要な日本円の金額が増加します。
例えば、1オンスあたりの金価格が2,500ドルから変動がなかったとしても、ドル円が1ドル100円から150円に円安になると、金価格は高くなります。
2,500ドル×100円=25万円
2,500ドル×150円=37万5,000円
このように、円安は日本での金価格相場を押し上げる要因となるのです。
2.地政学リスクや経済に対する不安
2つ目の理由は、地政学リスクや経済に対する不安です。
地政学的リスクとは、特定の地域での政治的・軍事的緊張が経済全体に不安をもたらすことです。
2022年以降、ロシアとウクライナでの戦争や中東情勢が緊張化しています。
地政学的リスクが起きると、投資家はリスク回避のために資金を株などの資産から安全資産である金に移動させることがあります。
また、経済に対する不安も金価格上昇の原因の一つです。
世界的な金融システムの不安定さやインフレ懸念が高まっていることから、金への投資が増加しています。
3.各国の中央銀行が金を購入している
3つ目の理由は、各国の中央銀行が金を購入していることです。
中央銀行が金を購入しているのは、米ドルやユーロなどの主要通貨への依存を減らすためです。例えば、中国人民銀行は2024年第1四半期に27トンの金を購入しており、金準備高が増加しました。
また、金はインフレに強い資産と見なされるため、長期的な価値保存手段としても保有しています。
4.世界的な低金利
4つ目の理由は、世界的な低金利です。2020年のコロナショックによって世界各国は低金利政策を実施していました。
低金利の環境では、預金や債券などの伝統的な金融商品から得られるリターンが非常に少なくなるため、投資家はより高いリターンを求めていました。
また、米ドルが低金利だったことで、ドル建てで取引される金の価格は上昇しやすくなっていました。
このことから2022年3月に米国のFRBが利上げに踏み切るまでは、世界的低金利も金相場の上昇に関係していたのです。
5.需要が増加している
5つ目の理由は、金の需要が増加していることです。
地政学的リスク、中央銀行による金の購入増加といった要因に加えて、工業用需要の増加により金の需要は高まっています。
特に電子機器や半導体産業での金の使用が増加しており、今後も需要の増加が続くことが予想されています。
6.インフレへの懸念
6つ目の理由は、インフレへの懸念です。インフレとは物価が継続的に上昇する状態のことです。インフレが進行すると、通貨の実質的な価値が低下するため、投資家は資産の価値を守るために金などの実物資産に投資するようになります。
金が選ばれる理由は、希少性と物理的な存在から、インフレ時に価格が上昇しやすい特性を持っているからです。
2024年には、地政学的リスクの影響によってエネルギー価格や食料価格が上昇しており、世界的にインフレ圧力が強まっています。
今後金相場が下落する場合に考えられる原因はいくつかあります。
工業用などの金の需要が減少する
米ドルの価値が上がる
世界情勢が安定化する
インフレ懸念が落ち着く
金利が上昇する
それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
1.工業用などの金の需要が減少する
1つ目の原因は、工業用などの金の需要が減少することです。
金価格高騰により、工業製品を製造している企業は、コスト削減のために金の使用量を減らそうとします。
例えば、電子機器や半導体産業では、金の代替材料として銅などほかの金属を使用する動きが進んでいます。
加えて、モノのインターネット(IoT)や電気自動車(EV)の普及に伴い、新しい技術が求められる中で、今後はそれらの製品に必ずしも金が使われなくなる可能性もあるでしょう。
2.米ドルの価値が上がる
2つ目の原因は、米ドルの価値が上がることです。
米国の雇用統計やGDPなど重要な経済指標の発表において良好な結果が続いた場合、投資家は、米国経済に対して安心感を持つのでドルの価値が上がります。
そうなれば、投資家はわざわざ安全資産の金を持つよりも、株や不動産など大きなリターンを期待できる資産を持とうとするので、金の需要が低下します。
その結果、金価格が下落しやすくなるのです。
3.世界情勢が安定化する
3つ目の原因は、世界情勢が安定化することです。
金は有事の金と知られているように経済や政治が不安定になると、価格が上昇する傾向があります。
一方で、世界経済の安定化や地政学的リスクの低下により株価が上昇した場合、投資家の多くは大きいリターンを求めて株や債券を選ぶようになるでしょう。
金からの資産の流出が起きるため、金価格は下落しやすくなります。
4.インフレ懸念が落ち着く
4つ目の原因は、以下のような理由により、インフレ懸念が落ち着くことです。
米国連邦準備制度(FRB)などの中央銀行が金利を引き上げることで、借入コストが増加し、消費や投資が抑制されます。
また、地政学的リスクによって混乱していた供給チェーンが正常になったり原油・天然ガスなどのエネルギー価格が安定化したりすることで、物価の上昇が止まりやすくなるでしょう。
そうなれば、インフレ懸念は落ち着くので、金の需要は低下します。
5.金利が上昇する
5つ目の原因は、金利が上昇することです。
景気が良くなる、物価の上昇、中央銀行による金利の引き上げといった理由で、金利が上昇すると、利息を生まない金は、利息を生む債券・預金よりも相対的に魅力が低くなります。
多くの投資家は金から債券や預金に資金を移動させるため、金価格は下がりやすくなるでしょう。
2025年以降、専門家の考えでは、金相場について今後も上昇するという意見が多くあります。
その根拠の一つは、米国連邦準備制度(FRB)の利下げです。FRBが金利を引き下げると、金の保有コストが低下するので、投資家にとって金の魅力が上がります。ここ数か月、米国連邦準備制度(FRB)は利下げを実施しているため、今後も利下げにより金価格が高騰する可能性はあるでしょう。
また、地政学的リスクや経済に対する不安もまだ根強いため、投資家の金への資本流入はまだ続くかもしれません。
実際、多くの機関投資家は、金価格について上昇すると予測しています。
ゴールドマン・サックス | 2025年初めの金価格を1オンスあたり2,900ドルに引き上げると予測 |
UBS | 2025年半ばまでに金価格が2,700ドルに達すると予想 |
バンク・オブ・アメリカ | 3,000ドルに達する可能性があると予測 |
JPモルガン | 2025年末までに2,850ドルを目指す見解を示している |
このことから、長期的には、金価格の高騰が今後も続くと予想されます。
金相場は高騰し続けていますが、今後もずっと上がり続ける保証はありません。しかし、多くの専門家が金価格がさらに高騰すると予想しています。また、ドル高円安の傾向もまだ続く可能性があるため、ゴールド円についてはさらに上昇するかもしれません。
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