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「ステーブルコインの種類を知りたい」「おすすめのステーブルコインは?」といった疑問を持っていませんか?
ステーブルコインは、価格が安定しているため、リスクヘッジ目的で保有する投資家も多くいます。ステーブルコインを保有する場合、どのような種類があるのか、どのコインに投資するかが重要です。
本記事では、ステーブルコインの種類4つ、おすすめのステーブルコイン、保有する際の注意点を解説します。
ステーブルコインとは、価格の安定を目的とした仮想通貨の一種です。一般的に、法定通貨(例えば米ドル)やコモディティ(商品)などの価値に連動するように設計されています。
例えば、USDC(USD Coin)は米ドルと1対1で交換可能です。
また、デジタル資産の取引やスマートコントラクトの実行が容易になるため、ブロックチェーン技術を利用した新しい金融サービスの基盤としても重要な役割を期待されています。
実用性が高く、特にテザー(USDT)やUSDコイン(USDC)などは、時価総額ランキングのトップ10に入るほど人気が高い仮想通貨です。
ステーブルコインの種類は全部で4つです。
それぞれのステーブルコインの特徴を詳しく解説します。
1つ目は、法定通貨担保型です。
法定通貨担保型のステーブルコインは、発行元が保有する法定通貨(米ドルや日本円など)を担保として、一定の交換比率を維持することを目的としています。
法定通貨担保型のステーブルコインは、発行元が保有する法定通貨の量に応じて仮想通貨が発行される仕組みです。この仕組みにより、ステーブルコインの価値は法定通貨と連動し、価格の安定性が確保されるのです。
代表的な法定通貨担保型ステーブルコインには、テザー(USDT)、USDコイン(USDC)、ダイ(DAI)などがあります。(いずれもドルとペッグされる)
2つ目はコモディティ担保型ステーブルコインです。
コモディティ担保型ステーブルコインとは、金や原油などの実物資産によって価値が裏付けられている仮想通貨です。コモディティを活用するメリットは、価格の変動をある程度抑えられることや、経済が不安定な状況でも価値が落ちにくいことです。特に金は、インフレや通貨の価値下落に対するヘッジとして広く利用されています。
また、流動性も高く、送金や取引にも便利なステーブルコインです。
代表的なコモディティ担保型のステーブルコインには、PAX Gold (PAXG)やTether Gold(XAUT)などがあります。(いずれも金に裏付けられている)
3つ目は、仮想通貨担保型ステーブルコインです。
仮想通貨担保型ステーブルコインは、仮想通貨を担保として発行されるステーブルコインです。
仮想通貨を担保に発行されるステーブルコインは、主に3種類あります。
ビットコイン担保型 | ビットコインの価格に基づいて価値が決まる |
イーサリアム担保型 | イーサリアムの価格に基づいて価値が決まる |
複数仮想通貨担保型 | 複数の仮想通貨を組み合わせて担保とする |
ビットコインを担保にしたステーブルコインは、ビットコインの価格に基づいて価値が決まります。ビットコインをロックすることで、その価値に対して一定の比率で発行されます。
ビットコイン担保型は、ビットコインの価格変動による影響を受けるため、価値が下がると、発行されたコインの価値も下がることに注意しましょう。
イーサリアムを担保型は、イーサリアムのスマートコントラクト機能を利用して、担保の管理や発行が行われます。イーサリアムのエコシステム内での利用が多く、DeFi(分散型金融)プロジェクトでの取引に利用されることが一般的です。
複数仮想通貨担保型は、ビットコインやイーサリアムなど異なる仮想通貨を組み合わせて担保としているステーブルコインです。異なる仮想通貨を担保とすることで、リスクを分散させることができます。
仮想通貨担保型ステーブルコインには、ダイ(DAI)やsUSDなどがあります。
4つ目は無担保型ステーブルコインです。
無担保型ステーブルコインは、裏付けとなる資産を持たず、アルゴリズムによって価値を安定させる仕組みを持っているステーブルコインのことです。
具体的には、価格が目標とする価値から逸脱した場合、アルゴリズムが自動的に供給量を調整します。加えて、発行元は市場の需要を把握し、必要に応じて新たなコインの発行や既存のコインの回収を行うことも可能です。
ただし、他の種類のように裏付け資産がないため、アルゴリズムが機能しない場合、価格が急激に変動するリスクに注意しましょう。
代表的な無担保型ステーブルコインには、価格が1ドルに近づくように供給量を調整するAMPL (Ampleforth)があります。
ステーブルコインが人気な理由は、以下のようなメリットがあるからです。
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
1つ目は価格が安定していることです。
ステーブルコインは、法定通貨や他の資産にペッグされることで、ビットコインやイーサリアムのような仮想通貨よりも価格変動(ボラティリティ)を抑えることができます。
特に日常的な取引や決済に仮想通貨を使いたいと考えているユーザーの場合、常にボラティティが大きく価値が安定しない仮想通貨よりもステーブルコインのほうが安心して利用しやすいでしょう。
2つ目は、取引コストが安いことです。
ステーブルコインは、ブロックチェーン技術を利用して直接取引を行うことができるため、銀行や決済サービスなどの仲介者を介さない分、手数料は安くなります。
従来の国際送金の方法のように中継銀行を挟む必要がないため、少額の送金でも数千円の手数料がかかることはありません。
3つ目はいつでもすぐに取引ができることです。
ステーブルコインは、ブロックチェーン技術を基盤にしているため、リアルタイムで取引を行うことが可能です。さらに基本的に国際送金や決済に数分の時間しかかかりません。
従来の国際送金のように中継銀行を挟んだり銀行の営業時間の影響を受けたりしないため、数日かかることはないでしょう。
4つ目はリスクヘッジになることです。
ステーブルコインは、法定通貨や他の資産に裏付けられているため、価格が比較的安定しています。よって、投資家は市場のボラティリティから資産を守ることができます。
例えば、株式市場や仮想通貨市場が不安定な時期には、投資家はリスクの高い資産からステーブルコインに資金を移動させることで、資産の価値を保てるでしょう。
特に仮想通貨市場は1日で数%以上下落することが珍しくないため、ステーブルコインは資産の安全な避難先として機能します。
また、法定通貨の価値が不安定な発展途上国や銀行サービスが不十分な地域では、自国の通貨よりもステーブルコインを使ったほうが国際送金をしやすいでしょう。
ステーブルコインを保有する際は以下の点に注意しなければなりません。
それぞれの注意点を順番に見ていきましょう。
1つ目の注意点は、裏付け資産の価値が大きく変動することがある点です。
特に仮想通貨担保型はその性質上、価格変動が大きく、リスクが高い傾向があります。
例えば、ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨は、短期間で数十%価格が変動することがあります。
裏付け資産の価値が急落した場合、ステーブルコイン自体の価値も影響を受ける可能性があるので注意しましょう。
また、裏付け資産の価値が変動した際に、ステーブルコインの発行者が価値を維持するためにの資産を用意できなかった場合、ステーブルコインの価格が本来の価格から乖離することがあります。
実例を出すと、UST(TerraUSD)の例があります。USTはアルゴリズム型のステーブルコインで、仮想通貨LUNAにより価値を安定化させており、1USTが常に1USDになるように設計されていました。
しかし、2022年5月にテラショックが起きたことで、両者のペッグが崩れ、USTの価値が1USDから0.1USD前後まで急落しました。
テラショックの背景には、LUNAの供給量が急増し、LUNAの価格が暴落したことがあります。
USTとLUNAはDefi(分散型金融)やブリッジ(異なるブロックチェーン間の資産移動)で広く活用されていたため、両通貨の崩壊だけでなく、暗号資産市場全体にも影響が波及しました。
2つ目の注意点は、規制によるリスクです。
ステーブルコインはまだまだ法規制が十分とはいえず、今後規制が強化されるリスクがあります。
例えば、日本では2022年6月に改正資金決済法が公布され、2023年春からステーブルコインの取引が認められるようになりましたが、具体的な規制やガイドラインはまだ整備中の段階です。
また、米国やEUでは、ステーブルコインに関する規制が進行中であり、日本の市場にも影響を与える可能性があります。
各国の規制により流通や利用が制限された場合、利用者が減るため、ステーブルコインの価値が下がる可能性があります。
3つ目の注意点は、すぐに現金化できないコインもあることです。
USDT(テザー)やUSDC(USDコイン)などの一般的なステーブルコインは、流動性が高く、ほとんどの取引所で簡単に現金化できます。
一方で、一部のステーブルコインは、流動性が低く取引をする人が少ないため、現金化したくても相手がいなくてできないといった問題が起きることがあります。
また、法律上直接現金に換金できないステーブルコインもあるので注意しましょう。
例えば、日本円に連動するJPYC(JPYコイン)は、資金決済法に基づいて発行されており、直接日本円に換金できません。その理由は、日本では、前払式支払手段の払い戻しが原則禁止されているためです。JPYCを現金化するには、他の取引所で売却して得た資金を日本円に換金する必要があります。
さらに、特定のプラットフォームやサービスでしか現金化できないステーブルコインの場合、日本円や米ドルなどに換金するのに時間がかかることがあるので注意しましょう。
ステーブルコインは何種類かありますが、どれを保有すれば良いか悩んでいる人もいるかもしれません。
おすすめのステーブルコインは以下の4つです。
それぞれのステーブルコインの特徴やメリットについて詳しく見ていきましょう。
1つ目はUSDTテザーです。
USDTは、Tether Limited社が発行する世界初のステーブルコインであり、2015年に登場しました。
USDTは、法定通貨である米ドルに価値を裏付けられており、1USDTは常に1ドルに近い価値を持つように設計されています。
USDTは価格変動が少なく、価値が安定しているため、投資家やトレーダーからの人気が高いステーブルコインです。
また、ほとんどの仮想通貨取引所では、基軸通貨としても採用されており、BTCUSDTやETHUSDTのように仮想通貨とUSDTのペアが用意されています。
さらにDeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)など、さまざまなブロックチェーンプロジェクトで広く利用されています。
2つ目はUSDCです。
USDCも、米ドルにペッグされたステーブルコインであり、1USDCは常に1米ドルの価値を保つように設計されています。
USDCは、発行元であるCircleとCoinbaseによって管理されており、定期的に監査が行われています。イーサリアムブロックチェーン上で動作しているので、国際送金やデジタル決済においても便利なステーブルコインです。
さらに、VISAやApple Payなどの決済システムにも対応しており、実用化が進んでいます。
3つ目はTrueUSDです。
TUSDは、仮想通貨業界で初めて第三者機関によるリアルタイム監査を導入したステーブルコインです
ユーザーはTUSDの発行量が担保資産を超えないことを自動的に確認できるため、安心して利用できます。
TrueUSDは、米ドルに連動しているため、価格の変動が少なく、資産の保全を目的とした投資先としてもおすすめです。
また、決済手段としての利用や、他の仮想通貨との交換、さらにはDeFi(分散型金融)プロジェクトへの参加など、さまざまな用途に活用されています。
TUSDは複数のブロックチェーン(イーサリアム、トロン、アバランチなど)で発行されています。
4つ目はジパングコインです。
ジパングコインは、2022年2月に三井物産デジタルコモディティーズ社によって発行された日本初の金に連動したステーブルコインです。
1ZPGは1gの金価格と等しくなるように設計されており、価値を裏付ける資産として金を採用しています。
ジパングコインは、SBI VCトレードやbitFlyerなどの取引所で現物取引や貸コインなどのサービスを利用可能です。
さらに、プライベートブロックチェーン「miyabi」を基盤にしているので、取引の透明性と安全性は高いでしょう。
ここからはステーブルコインに関するよくある質問に回答します。
日本では、米ドルに連動するUSDCやUSDTなどのステーブルコインが注目されています。
国内の仮想通貨取引所のSBI VCトレードでは、米ドルに連動するステーブルコイン「USDC」の取り扱いを2025年1月〜3月に開始する予定です。
ステーブルコインとビットコインでは、価格の安定性に違いがあります。ステーブルコインは基本的に価格が安定していますが、ビットコインは短期間で大きく動くことが珍しくありません。また、ステーブルコインは取引の安定性を求めるユーザーや企業に利用されていますが、ビットコインは投資や資産の保全を目的とするユーザーに人気があります。
リップル社が開発した「RLUSD」は、2024年12月17日に正式にリリースされた米ドル連動型のステーブルコインです。RLUSDは、米ドル預金、短期国債、現金同等物によって100%裏付けされており、透明性とコンプライアンスを重視しています。今後海外の仮想通貨取引所への上場が期待されています。
ステーブルコインに投資しても儲かる保証はありません。レンディング、ステーキングなどの方法で利益を得る方法があります。
ステーブルコインは価格が安定しているため、資産を保全するために保有しておくと良いでしょう。他の仮想通貨のように、ボラティリティの大きさによる損失リスクを気にしなくて済みます。ただし、2022年に起きたテラショックのように裏付けとなる資産の価値が大きく低下した場合、ステーブルコインも暴落する可能性があるので完全に安心とはいえません。ステーブルコインだけでなく、他の仮想通貨銘柄、株・投資信託など他の資産で保有しておいたほうが良いでしょう。
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