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昨日の為替市場は、トランプ氏の投稿がきっかけとなってロンドン時間に急落しました。
まずは、直近の相場環境から振り返ります。
中東情勢の早期解決は難しくさらに混迷化する可能性
昨日の為替市場は、中東情勢を巡るトランプ米大統領のSNS投稿をきっかけに、ドル安・円高が加速し、ロンドン時間からニューヨーク時間にかけて大きく動く展開となりました。

昨日の東京外国為替市場午後のドル円相場は、159円40銭から159円60銭を中心とした推移となっています。
原油価格の高止まりによる日本の貿易収支悪化が意識されたほか、中東情勢の緊迫化を背景とした「有事のドル買い」が根強く、一時159.62円まで強含みました。
しかし、節目の160円台を前に日本政府・日銀による為替介入への警戒感も強く、上値は限定的なものとなりました。
ロンドン時間に入ると、トランプ米大統領が自身のSNSで「イランのエネルギーインフラへの攻撃を5日間延期する」「この2日間、非常に良好で生産的な対話をした」と表明します。
この声明により、直近で高まっていた地政学リスクがいったん緩和されたとの見方が広がり、ドル円は158円台前半まで急落する場面が見られました。
ニューヨーク市場に入ると、ドル売りの流れがさらに加速しました。
WTI原油先物価格が一時1バレル=84ドル台まで下落し、米長期金利(10年債利回り)も4.33%台まで低下したことがドルの重荷となり、一時158.02円と安値を更新したのです。
ただ、その後イラン側が米国との交渉を否定する見解を示したことで、不透明感からドルは売り一巡後に下げ渋り、158円44銭前後で取引を終えています。
本日の東京外国為替市場午前のドル円相場は、158円台半ばで底堅く推移しています。
トランプ氏とイラン側の主張が食い違うなか、中東紛争の早期終結は困難とする見方が多く、市場は改めて方向感を探る構えといえるでしょう。
ゴールドはさらなる下落も視野に入れる
ドル円については、トランプ氏の発言とイラン側の否定という相反する情報が入り混じり、現在は方向感がはっきりしない状況にあります。
そのため、明確な方向性が出るまでは、無理にポジションを取らずに静観するのが賢明と考えられます。
テクニカル的な目安としては、上値は159.6円台、下値は158円台を意識し、このレンジをどちらに抜けるかを慎重に見極めたい局面です。

本日の注目銘柄はゴールド(XAU/USD)です。18日にトレンドラインを割り込んで以降、下落基調が続いています。

昨日は2月2日の安値も下回っており、さらなる下落も視野に入る展開となりました。
週足のトレンドライン上に位置する3,500ドル前後が下値の目処として意識されますが、昨日は長い下ヒゲを形成しているため、安易な追随は避け、慎重な売買判断が求められます。

3月分のPMIの発表を控える
本日は22時45分に米国の3月分PMI(速報値)の発表を控えており、ドル円が大きく動くかもしれません。
また、引き続き本日も中東情勢を睨んでの動きとなるため、突然の急落や急騰に警戒しなければならないでしょう。
本記事は市場動向の解説を目的としたものであり、特定の取引を推奨する投資助言ではありません。レバレッジを伴う取引は、高い収益の可能性がある反面、元本を上回る損失のリスクを伴います。最終的な投資判断は、ご自身の責任において行っていただけますようお願いいたします。過去の分析結果は将来の運用成果を確約するものではありません。