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ストップ高になるとどうなるか気になっていませんか? ストップ高になると新規注文や決済注文ができるか、翌日以降も上昇し続けるかといった点が気になる人もいるでしょう。
本記事では、ストップ高が起きやすいタイミングや当日から翌日以降にどうなるかを解説します。株取引を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
ストップ高・ストップ安とは:株の値幅制限の仕組み
株式市場では、一日の売買における値動きの幅を価格水準に応じて一定に制限する「制限値幅」(値幅制限)という制度が設けられています。
この制度により、株価の上昇が制限値幅の上限に達した状態を「ストップ高」、下落が下限に達した状態を「ストップ安」と呼びます。
値幅制限の範囲は前日の終値を基準に決定され、株価が高くなるほど値幅制限の範囲も大きくなります。このような制度が設けられている理由は、株価の異常な暴騰や暴落を防ぎ、市場の過熱や恐慌を抑えることで、投資家への不測の損害や市場の混乱を防ぐためです。
制限値幅の範囲は、基準値段から約15%〜30%の範囲で株価の基準値段によって決められています。
基準値段 | 制限値幅 | 基準値段 | 制限値幅 |
100円未満 | 30円 | 15万円未満 | 3万円 |
200円未満 | 50円 | 20万円未満 | 4万円 |
500円未満 | 80円 | 30万円未満 | 5万円 |
700円未満 | 100円 | 50万円未満 | 7万円 |
1,000円未満 | 150円 | 70万円未満 | 10万円 |
1,500円未満 | 300円 | 100万円未満 | 15万円 |
2,000円未満 | 400円 | 150万円未満 | 30万円 |
3,000円未満 | 500円 | 200万円未満 | 40万円 |
5,000円未満 | 700円 | 300万円未満 | 50万円 |
7,000円未満 | 1,000円 | 500万円未満 | 70万円 |
1万円未満 | 1,500円 | 700万円未満 | 100万円 |
1万5,000円未満 | 3,000円 | 1,000万円未満 | 150万円 |
2万円未満 | 4,000円 | 1,500万円未満 | 300万円 |
3万円未満 | 5,000円 | 2,000万円未満 | 400万円 |
5万円未満 | 7,000円 | 3,000万円未満 | 500万円 |
7万円未満 | 1万円 | 5,000万円未満 | 700万円 |
10万円未満 | 1万5,000円 | 5,000万円以上 | 1,000万円 |
※東京証券取引所における値幅制限
例えば、株価が1,000円の株式を保有している場合、1日で株価が1,300円に上昇したらストップ高、700円に下落したらストップ安となります。
ストップ高が起きる際、特定の状況や出来事によって引き起こされることが多くあります。
ストップ高が起きやすいタイミングを挙げると、以下の通りです。
詳しく解説します。
1.好決算や業績の上方修正
予想を大きく上回る好決算の発表や業績予想の上方修正が、株価のストップ高につながることがあります。
なぜなら、企業の将来性や収益性に対してより高い期待を抱くようになった投資家が、株式を購入しようと殺到して株価が急騰するためです。
加えて、好材料を受けて証券アナリストが企業評価や目標株価を引き上げると、買い需要がますます強くなるでしょう。さらに機関投資家による大口取引が行われれば、株価の上昇を加速させます。
これらの要因が重なると、株価が一日の値幅制限(ストップ高)まで上昇することがあり、数日間にわたって上昇し続けることがあります。
2.新サービスや新製品の発表
新サービスや新製品の発表は、企業の成長性や将来性に対する投資家の期待を高める重要な要因となるので、株価の急上昇やストップ高につながることがあります。
特に、革新的な技術を用いた新製品や、業界を変革する可能性のある新サービスが発表された場合は、他社との競争力の強化や収益拡大の可能性を示唆するでしょう。
例えば、新型スマートフォンの発表や画期的な医薬品の開発が成功するなどのニュースは、しばしば株価の急騰を引き起こし、ストップ高に至ることがあります。
3.資本業務提携や買収
他社との提携や買収が発表された際も株価がストップ高になることがあります。企業価値の向上につながる可能性が高いため、株価が急騰する要因となることがあります。
なぜなら、提携や買収により、新たな市場への参入、技術やノウハウの獲得、シナジー効果の創出などが期待されるためです。
例えば、補完的な技術を持つ企業との提携は、製品開発の加速や新サービスの創出につながる可能性があります。また、競合他社を買収すれば、市場のシェア拡大や経営資源の獲得が可能になります。
その結果、これらの動きを好意的に捉えた投資家によって、株価がストップ高になるほど急騰するのです。
4.増配や自社株買い<
増配や自社株買いなど株主にとってメリットがある施策が発表された際も、ストップ高になることがあります。
その理由は、これらの施策は株主の利益を増やすことにつながるので、好意的に捉えられることが多いからです。
例えば、増配は株主への利益還元として評価され、自社株買いは1株当たりの価値向上につながることが期待されます。
加えて、機関投資家による買い需要の増加や、アナリストが企業評価を上方修正することも株価上昇を後押しするでしょう。
ここからは、ストップ高になると取引にどう影響するか解説します。
取引が制限される
ストップ配分が行われる
ストップ高が翌日に持ち越されることもある
翌日、ストップ高以下の値段で始まることもある
値幅制限が拡大されてストップ高の値幅が4倍になることがある
途中でストップ高が解除され、株価が下落することがある
それぞれの状況について順番に見ていきましょう。
1.取引が制限されるので保有株も売れなくなる
ストップ高になると、株価の急激な変動を防ぐために特別気配による取引停止が発生するため、一時的に売買ができなくなります。
取引の停止中は、保有している株の売却もできなくなります。さらに、ストップ高が発生すると、値幅制限により注文が制限されることもあるので注意しましょう。
注文方法 | 注文の受付 |
成行買い注文 | 可能(約定しないことがある) |
指値買い注文 | 可能(ストップ高価格以下) |
成行売り注文 | 可能(ストップ高価格以下) |
指値売り注文 | 可能(ストップ高価格以上の指値注文) |
例えば、株の基準値段が1,800円の場合、1日で400円上昇するとストップ高になるので、2,200円を超える価格での取引はできません。
2,200円までの範囲であれば、成行・指値ともに可能ですが、成行買い注文の場合は売り注文不足により約定しないことがあります。
上昇中に十分利益が乗ったと思ったら、ストップ高になる前に売却するのも一つの手段です。
2.ストップ配分が行われる
ストップ高になると、通常の取引方法では株式を公平に分配できないため、「ストップ配分」と呼ばれる特別な方法で株式が配分されます。
証券取引所が各証券会社に株式を1単位(通常100株)ずつ分配します。なお、注文数量が多い証券会社から優先的に配分が行われるので注意しましょう。
そして、各証券会社が独自のルールに基づいて、自社の顧客(投資家)に株式を分配する仕組みです。
また、ストップ配分の当選確率は、一般的に売り注文が少なく買い注文が多いほど低くなります。
人気の高い銘柄がストップ高になった場合、多くの投資家がストップ配分に参加するため、当選確率が下がりやすくなります。どうしてもすぐに注文したい場合は、可能であれば注文量を増やして当選確率を上げましょう。
ただし、ストップ配分に当選しても、希望する全ての株数を購入できるわけではありません。配分される株数は限られているので、希望数量の一部のみが配分されることが多いです。
3.ストップ高が翌日に持ち越されることもある
当日の取引時間内に十分な売り注文が集まらず、需給バランスが極端に偏った状態が続いた場合、ストップ高が翌日に持ち越されることがあります。
ストップ高になって翌日に持ち越された場合、前日のストップ高価格を基準として新たな制限値幅が設定されて取引が再開されます。
その後の流れについては、以下のいずれかが考えられるでしょう。
寄り付きから再びストップ高になった場合、再び売買が一時停止の状態になります。
4.翌日、ストップ高以下の値段で始まることもある
ストップ高になった株が翌日になってストップ高以下の値段で始まることがあります。
主な理由は以下の3つです。
翌日になってストップ高以下の値段で始まった場合、ストップ高で上昇を見越して買った投資家は含み損を抱えることになります。
また、ストップ高に伴う上昇で発生した含み益の確定を考えていた投資家は、想定よりも低い価格でしか売却できなくなるかもしれません。
5.値幅制限が拡大されてストップ高の値幅が4倍になることがある
ストップ高になった際に、2営業日連続で以下のいずれかの条件を満たすと、翌営業日(3営業日目)に値幅制限が4倍に拡大します。
つまり、2営業日連続でストップ高またはストップ安となり、株の売買が行われなかった(出来高0)ときに値幅制限が拡大するのです。
具体例を挙げて解説していきましょう。
1日目に1株1,000円の銘柄が300円値上がりし、終値1,300円(ストップ高)になりました。
そして、2日目には300円値上がりし、1,600円で2日連続ストップ高を達成したと仮定します。
この場合、3日目からストップ高が拡大する点に注意が必要です。2日目終了時点で株価が1,600円の場合、通常なら400円の値幅を足した2,000円がストップ高になりますが、4倍に拡大するので新たなストップ高の基準は3,200円となります。
400円(通常の制限値幅)×4倍=1,600円
3日目のストップ高:1,600円+1,600円=3,200円
こうなると、最初から株を持っている人は、大きな含み益が発生しているでしょう。
6.途中でストップ高が解除され、株価が下落することがある
一時的にストップ高になっても、途中でストップ高が解除されると、株価が下落することがあります。
ストップ高が解除されることがある理由は、利益確定売りや高値警戒感による売り注文が入ると、需給バランスが改善するからです。
具体例として、1,000円までストップ高で上昇した株を考えてみましょう。昼休み明けに大量の売り注文が入った場合、ストップ高が解除される可能性があります。
その結果、後場の開始直後は1,000円で取引が再開されても、990円まで下落するようなケースが考えられます。
特に昼休み明けや大引け前など、取引が活発になる時間帯は、ストップ高が解除されやすいので注意が必要です。
買い注文を入れた後にストップ高が解除されると、高値づかみにより損失を被る可能性があります。
般的にストップ高の翌日に買うべきではありません。
というのも、前日の高値で購入した投資家による利益確定売りや株価が割高感になったことで高値づかみをする可能性があるからです。
ただし、ストップ高の要因を確認した上で現在の株価が割安と判断した場合は、そのまま保有し続けたり新たに購入したりしても良いでしょう。
ストップ高になったら慎重に判断する
ストップ高は、投資家の買い需要が高い状態です。ただし、ストップ高になったからといって安易に飛び乗ると、高値づかみの危険性があります。
また、売り需要が回復すれば、一度ストップ高になった後に取引が再開されることもあります。
ストップ高になったら売買するかは、慎重に検討しましょう。
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