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昨日の為替市場は、中東情勢の先行き不透明感やトランプ大統領の発言によりドル円が動きました。
まずは、直近の相場環境から振り返ります。
ドル円は160円を目前にもみ合いが続いている
昨日の東京外国為替市場午後のドル円相場は、米国が提示した15項目の停戦計画をイラン側が拒否したとの報道を受け、和平交渉の難航を懸念した円売り・ドル買いがじわりと進行しました。

しかし、節目となる160円台への到達を警戒した政府・日銀による為替介入への強い警戒感から、159円台半ばを中心とした狭いレンジ内での揉み合いが続きました。
ロンドン市場に入ると、中東での大規模な軍事作戦準備に関する報道が錯綜するなど、先行きの不透明感が一段と強まり、基軸通貨であるドルを買い戻す「有事のドル買い」が加速しています。
同時に原油先物価格の再上昇も、資源国通貨に対する円の弱さを意識させ、ドル円は159円60銭台まで水準を切り上げました。
ニューヨーク市場においても、米7年債入札が低調な結果に終わったことを受けて米長期金利の指標である10年債利回りが一時4.4256%前後まで急騰したことで、ドル円は一時159.85円と日通し高値を更新する場面が見られました。
しかし、ニューヨーク市場の終盤にトランプ米大統領が「イランとの協議は順調に進んでいる」と述べ、エネルギー施設への攻撃期限を4月6日まで延長することを表明すると、事態の悪化を懸念していた市場に安堵感が広がり、原油価格の急落とともにドル円も一時159.30円台へと急速に押し戻されています。
本日の東京外国為替市場のドル円相場は、ややドル安の状況です。中東情勢の懸念から底堅い動きを見せていましたが、片山財務相が為替相場について石油関係の事象に引きずられた投機的な動きがある点や断固とした措置を含めると発言したことで、159.5円台を割れています。
豪ドル円が4時間足のトレンドライン割れで下落の可能性
ドル円相場は、心理的節目の160円を目前にして上値と下値の双方が重い膠着した展開が続いています。

160円台への到達に伴う本邦当局の介入への警戒感と、中東情勢の緊搬化に支えられたドルの底堅さが拮抗しており、短期的には159.3円台から159.8円台のレンジ内で推移する可能性が高いと考えられます。
市場参加者の多くは、事態を急変させる次のニュースを固唾を飲んで見守っている状態です。
本日の注目通貨ペアは豪ドル円です。
4時間足チャートを確認すると、長らく維持されてきた上昇トレンドラインを明確に割り込んでおり、テクニカル面で下落が加速するサインが点灯しています。

これまでの急速な上昇に対する反動から、深めの調整が入ることも十分に想定される局面です。
目先の下値目処としては、最大で106円台を視野に入れた、慎重な売り圧力を警戒すべきでしょう。
週末のポジション調整を推奨
経済指標については、今夜23時に米ミシガン大学消費者信頼感指数の発表を控えています。
米国の景気センチメントが予想を下回る結果となれば、ドルの上値をさらに重くする要因となります。
また、週末にかけて中東情勢に大きな動きがあれば、週明けの相場が大きく窓を開けて開始するリスクも否定できません。
不測の事態に備え、週を跨ぐポジションは最小限に留めるなど、リスク管理を最優先した戦略が賢明と考えられます。
本記事は市場動向の解説を目的としたものであり、特定の取引を推奨する投資助言ではありません。レバレッジを伴う取引は、高い収益の可能性がある反面、元本を上回る損失のリスクを伴います。最終的な投資判断は、ご自身の責任において行っていただけますようお願いいたします。過去の分析結果は将来の運用成果を確約するものではありません。