【FX投資家向け】相対取引の意味やメリット・デメリットをわかりやすく解説！

「相対取引ってどんな意味？」「相対取引のFX業者なら安心なの？」といった疑問を持っていませんか？

相対取引は、株取引、FX取引、M&A取引などで使われる言葉です。FX取引をする場合、相対取引がどのような取引方法なのか知っておくことはFX業者を選ぶ際に重要です。

本記事では、主にFX取引における相対取引の意味やメリット・デメリットを詳しく解説します。

相対取引（あいたいとりひき）とは？

相対取引（あいたいとりひき）とは、金融商品取引所などの市場を介さずに、売り手と買い手が直接行う取引のことを指します。当事者同士が事前に「価格」「数量」「決済方法」などを合意し、その合意に基づいて取引が行われます。

相対取引を活用すると、市場の需給に左右されず、当事者間で合意した価格で取引を成立させることが可能です。

相対取引は、主に大口や非上場株の取引、FX取引などで採用されています。

相対取引を採用するFX業者を使うメリット

相対取引を採用するFX業者を使うメリットは、スプレッドが狭いため、取引コストが抑えられることです。

スプレッドが狭い理由は、相対取引を行うFX業者間では顧客の獲得競争が激化しているため、他社より少しでも取引条件を良くしようとしているからです。

また、スプレッドは基本的に原則固定のため、例外的なことが無い限りは、同じスプレッドで取引できます。

さらに、期間限定で一部の通貨ペアのスプレッドを狭くするキャンペーンを実施するFX業者もあります。

スプレッド以外の取引手数料も徴収されません。

相対取引を採用するFX業者を使うデメリット

相対取引を採用するFX業者を使う場合は、以下のデメリットがあるので注意しましょう。

1. 透明性に欠く傾向がある
2. 利益相反のあるFX業者もある

1.透明性に欠く傾向がある

1つ目のデメリットは、相対取引を採用するFX業者は透明性に欠く傾向があることです。

相対取引を採用するFX業者では、トレーダーとFX業者の間で直接取引が行われます。

FX業者はトレーダーの注文を受けると他の金融機関に注文を流すことで、トレーダーの勝ち負けにかかわらず、手数料収入を得ることが可能です。この仕組みをカバー取引と呼びます。

一方で、国内のFX業者の多くは、一部の注文について他の金融機関に注文を流さずに自社で抱えることがあります。

トレーダーからは自分が出した注文が市場に流れたか（FX業者が注文をカバーしたか）どうかを確かめるすべがないので、透明性が高くないといえるでしょう。

なお、相対取引を採用していないFX業者の場合は、トレーダーから受けた注文を必ず他の金融機関に流します。

2.利益相反のあるFX業者もある

2つ目のデメリットは、利益相反のあるFX業者もあることです。通常、FX業者はトレーダーからの注文を金融機関に流すことでトレーダーの損益にかかわらず手数料収入を得ることが可能です。

相対取引のうちDD方式を採用するFX業者では、トレーダーとFX業者は以下のように利益相反の関係になります。

つまり、いつも損失を出しているトレーダーの注文を意図的に金融機関に流さなければ、トレーダーの負け分がそのままFX業者の勝ち分になるのです。

公式サイト上でトレーダーの注文総量のうちどのくらいの注文をカバーしているか公開しているFX業者はあるものの、ご自身の流した注文をFX業者が金融機関に流しているかを確認する手段はありません。

そのため、不安がある場合は、DD方式を採用しているFX業者ではなくNDD方式を採用しているFX業者の利用を検討しましょう。

相対取引のFX業者を選ぶ際のポイント

相対取引のFX業者を選ぶ際には、以下のポイントを踏まえて選ぶようにしましょう。

1. スプレッドを確認する
2. 取引ツールの使いやすさ
3. 取扱銘柄の種類
4. キャンペーンの有無
5. レバレッジの高さ

順番に詳しく解説します。

1.スプレッドを確認する

1つ目のポイントはスプレッドを確認することです。

スプレッドを確認すれば、取引コストがわかるため、利益を出せるか判断しやすくなります。

FX業者によってスプレッドは大きく異なるので、必ず複数のFX業者の条件を比較しましょう。

特に大口の取引をする人やデイトレード・スキャルピングなど頻繁に取引をする人は、スプレッドが狭いFX業者を選ぶことで多くの利益を残せます。

ただし、原則固定のスプレッドは常に提供されるわけではありません。加えて、原則固定スプレッドを採用している時間であっても、相場の状況や流動性の影響によりスプレッドが拡大することがあります。

必ずどの時間帯に原則固定スプレッドが適用されるかを確認しておきましょう。

2.取引ツールの使いやすさ

2つ目のポイントは取引ツールの使いやすさです。

取引ツールのインターフェースが直感的なFX業者では、スムーズに取引ができます。

例えば、ボタンの配置が自然で、色が目立ち、文字が大きい取引ツールなら、注文やテクニカル分析をする際の時間を短縮できるでしょう。

また、パソコンだけでなく、スマホやタブレットの取引ツールの使いやすさもチェックすべきです。スマホやタブレットはパソコンとは異なり、外出先でもインターネット環境があれば取引ができるので、多くのトレーダーが使用しています。

さらに指だけで素早く操作して注文ができるため、操作性や機能面などを比較した上で使いやすいFX業者を選びましょう。

3.取扱銘柄の種類

3つ目のポイントは取扱銘柄の種類です。

取扱銘柄の豊富なFX業者なら、高金利通貨のスワップトレード、ボラティリティの高いマイナー通貨・エキゾチック通貨を取引でき、エントリーのチャンスも増えるでしょう。

最低限、ご自身の取引したい・興味のある銘柄を取り扱っているかは確認しておくべきです。

4.キャンペーンの有無

4つ目のポイントはキャンペーンの有無です。

FX業者では、新規口座開設と一定の取引量の達成でキャッシュバックを受け取れたり、新規口座開設のみでプレゼントがもらえたりするキャンペーンを開催しています。

キャンペーンを利用すれば、FX業者をお得に利用できるかもしれません。

相対取引のデメリットに不満があるなら海外FX業者を検討する

相対取引のFX業者は、透明性が高くない、利益相反の可能性があるなどデメリットもあります。

加えて、相対取引を採用しているFX業者が全員におすすめできるわけではありません。

例えば、レバレッジが25倍、キャンペーンの条件達成が難しい、透明性の高いFX業者を利用したいと考えている場合は、海外FX業者がおすすめです。

海外FX業者なら、1,000倍以上のレバレッジを提供するFX業者もあります。さらに、キャンペーンの参加条件が新規口座開設のみ、入金のみといったFX業者も多くあるので、取引量が少ない人でもボーナス（ポジション保有に使う仮想資金）がもらえます。

また、トレーダーの出した注文を取引市場に直接流すNDD方式を採用するFX業者がほとんどのため、透明性を重視する人にはおすすめです。

相対取引は取引方法の一つ

相対取引は違法ではなく合法的に利用可能な取引方法です。FX取引においては、FX業者と投資家取引する方法として知られています。

相対取引を採用しているFX業者はスプレッドが狭いので取引コストは抑えられるものの、透明性が高くない点から不安視する人もいるかもしれません。

透明性について不安がある人は、市場と直接取引ができる海外FX業者の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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