WTI原油が5か月ぶりの高値

上昇モメンタム：週明け、原油価格は83ドルの壁を越えて急騰し、トレンド継続の明確なシグナルを示した。当初の目標であった85ドルを達成した後は、2023年10月に最後に到達したレベルであり、手強いレジスタンスとなっている90ドルに焦点が移る。このレベルは以前の抵抗線であるだけでなく、主要なラウンドナンバーとして心理的な意味も持っている。

連続上昇：今回の原油価格の急騰は、より楽観的な需要見通しと地政学的緊張を背景に、年初来で20%の上昇を記録。さまざまな時間足で強気な見方が一致していることから、原油の短期的な見通しは明るい。今回の上昇の要因には、米国と中国の経済指標が予想を上回ったことや、2月のOPEC産油量の減少が報告されたことなどがある。

主要サポートレベル：83ドルの水準を上回った後、この価格はバリアから、潜在的なプルバックのための重要なサポートゾーンに移行。この水準を下回る下落は、強気トレンドの弱まりを示す可能性がある。さらに、日足指数移動平均チャネルと一致する80ドル水準は、強気トレンドの構造を守る重要な支持線として確認されており、価格がこの基準値より上にある限り、市場の前向きな見通しが強化される。

今後のOPEC+会合：石油輸出国機構（OPEC）とその同盟国は、現行の減産延長を宣言したことを受け、本日会合を開く予定。アナリストや市場参加者は、OPEC+が今次会合で現行の減産政策を維持すると大方予想している。6月の閣僚会合では、市場環境の包括的な見直しと戦略の調整が予想されるため、大幅な政策変更が行われる可能性が高まると予想される。

米国原油4時間足チャート

• 0
• 0