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先物取引の名称は知っているけど、株取引との違いが分からない人もいるでしょう。また、先物取引と聞くと儲かった話よりも損した話をよく聞く人もいるかもしれません。
本記事では、先物取引の仕組みや株取引との違いについて解説します。先物取引に興味がある人は、ぜひ参考にしてください。
先物取引とは
先物取引とは、あらかじめ決められた期日に決めた価格で、特定の商品を売買することです。
将来の期日に価格が上がると予測した場合は、買ってから期日に売ります。逆に、将来の期日に価格が下がると予測した場合は、売ってから期日に買い戻すことも可能です。
先物取引では、売買で生じた損益のみを受け渡す差金決済と呼ばれる方法で取引を行います。
つまり、先物の取引においては、金や原油といった商品の現物の受け渡しが発生する現物取引とは異なります。
現物を受け渡すために運搬や保管をする必要がないので、手軽にできる取引といえるでしょう。
先物取引で損益が発生する仕組み
ここからは、先物取引で損益が発生する仕組みについて、実際の例を用いて詳しく解説します。
先物を買う場合にどのように損益が発生するか見ていきましょう。
最初に以下の条件で金の先物取引を行うケースで考えてみましょう。
取引日 | 5月1日 |
満期日 | 10月31日 |
商品 | 金100g |
取引時の購入価格(証拠金) | 14万円 |
満期日の価格 | 140万円(1gあたり14,000円) |
先物取引では、取引時に購入金額を全て用意する必要はなく、証拠金として一部の費用のみを用意します。
よって、取引日には14万円で金100gを購入します。そして、10月31日になったら、金の価格にかかわらず、140万円で購入しなければなりません。
現時点での満期日の価格は200万円5月1日に金の先物を買った場合、満期日に200万円で売却する必要があります。
なお、満期日の前日までに反対売買して売却することも可能です。
先物の売買価格は取引した当時の値段で決まりますが、実際には相場の変動により値上がりするケースがあります。
満期日に金1gあたりの値段が20,000円まで値上がりしていた場合、支払われる金額は200万円(20,000円×100g)となります。
したがって、200万円から140万円を引いた60万円が利益となるのです。
一方、先物が満期日に値下がりしていることもあるでしょう。
満期日に金1gあたりの値段が10,000円まで値下がりしていた場合、支払われる金額は100万円(10,000円×100g)となります。
この場合、100万円から140万円を引いた40万円の損失が発生します。
先物取引と株取引との違い H2
ここからは、先物取引と株取引の違いについて解説します。両者の主な違いは、以下の8つです。
それぞれの違いについて詳しく見ていきましょう。
先物取引と株取引の違いは売りから始められるかです。
株式の現物取引は、基本的に買いからしか入れないため、相場が下降局面になると、利益を狙うのが難しくなります。
信用取引であれば、売りから始めることができますが、信用売りができない点や売買手数料以外にも手数料がかかることから上級者向けの取引方法です。
一方、先物取引は買いだけでなく売りからでも入ることができるため、上昇相場・下降相場の両方で利益を得られる可能性があります。
先物取引と株取引では、取扱銘柄が異なります。
株取引では、日本の証券取引所に上場する約4,000社の会社の株に投資ができます。別途口座開設を行えば、米国株や新興国株などの取引もできます。
一方、先物取引は、以下のような銘柄を取り扱っていますが、株と比べると数は多くありません。
株価指数(日経平均株価やナスダック総合指数など)
債券(中期国債先物や長期国債先物)
為替(ドル円やユーロドル)
金利(ユーロ円3か月金利先物など)
ただし、これらの銘柄には多くの投資家が注目しているので、値動きは安定しています。情報収集もしやすいので、個別株よりも売買分析はしやすいでしょう。
先物取引と株取引では、取引に必要な元手が違います。先物取引をするには、証拠金を用意しなければなりません。証拠金とは、建玉の決済の履行を確実に行うために用意しなければならないお金のことです。
証拠金は、取引銘柄、限月(満期日のこと)、売買方向によって変わります。
例えば、楽天証券で日経225マイクロ(限月は2024年12月)を取引する場合は、買いが20,363円、売りの場合は19,604円がかかります。
一方で、株を購入する場合は証券口座に入金したお金を使います。
先物取引と株取引では手数料にも差があります。
手数料については、証券会社によって異なりますが、SBI証券を例に説明すると、以下の通りです。
商品 | 売買手数料 |
株
(国内株の現物取引の場合) |
|
先物 |
|
先物の取引をする場合、1枚あたり200円〜300円前後の手数料がかかります。当然、枚数が増えるほど、手数料の負担が大きくなります。
一方、株の場合は一定の金額まで手数料0円で取引できる証券会社が増えているので、手数料の負担が少ないでしょう。
先物取引と株取引では、取引時間も変わります。
先物取引は、8時45分〜15時15分の日中取引と16時30分~翌日の6時までの夜間取引の区分があります。よって、平日であれば、20時間以上取引可能な時間帯があるのです。
一方で、株の取引時間は午前立会が9時から11時30分、午後立会が12時30分から15時まで(日本市場)と決まっています。
株取引でも夜間に注文はできますが、約定するのは翌日の午前立ち会いが始まってからです。
また、PTS取引を使えば夜でもリアルタイムに日本の株を売買できますが、注文が約定しにくい、取扱銘柄が少ないといったデメリットもあるので注意が必要です。
先物取引と株取引ではレバレッジを効かせることができるかの違いもあります。
先物取引では、レバレッジを活用して、少ない元手で取引が可能です。
例えば、日経225先物が4万円の場合、1枚購入するためには4,000万円が必要です。
しかし、20倍のレバレッジを効かせれば、20分の1の費用で取引を始めることができます。
4,000万円÷20倍=200万円
さらに、200万円を用意できない場合でも、日経225ミニや日経225マイクロであれば、さらに少ない金額で先物取引を始めることが可能です。
商品 | 取引金額 | 用意すべき証拠金
(日経225先物が4万円の場合) |
日経225ミニ | 日経225先物取引の10分の1 | 20万 |
日経225マイクロ | 日経225先物取引の100分の1 | 2万円 |
レバレッジはいずれも20倍の場合
つまり、200万円の元手で100万円の利益を得られることになります。
ただし、エントリー方向と逆に動いた場合、損失額も20倍(レバレッジ20倍の場合)になるので注意しなければなりません。
同じ条件で日経225先物が40,000円から39,000円まで下落した場合は、100万円の損失が発生します。
先物取引では追証と呼ばれる制度があるので注意が必要です。追証とは、含み損の拡大により建玉を維持するための証拠金を預け入れた証拠金が下回った際に追加で入金を求められることです。
万が一、証券会社から求められた追証の支払いができなかった場合は、全ての建玉が強制的に決済されてしまいます。
追証により数千万円以上の損失を被ることもあるので、注意が必要です。
一方で株の現物取引では、いくら値下がりしても追証を求められることはありません。株価が大きく値下がりした後もそのまま持ち続けることができます。
先物取引には限月(満期日)が設定されているため、期日を迎えると必ず決済しなければなりません。基本的に先物取引では、数か月〜半年前後先を期日に設定していることが多いため、1年以上の長期保有は不可能です。
しかし、株には売却期日がないため、一度購入したら長期的に保有できます。人気のない銘柄を長期間保有した結果、数十年かけて株価が数十倍以上になることもあります。
先物取引はレバレッジをかけられるが損失が大きくなるリスクがある
先物取引と株取引では、レバレッジや追証の有無、損益の仕組みなどさまざまな違いがあります。
株取引と比べると、証拠金以上の損失が発生するリスクがあるため、慎重に取引をしなければなりません。
したがって、知識や経験が十分でない状況で先物取引に手を出さないほうが良いでしょう。
FXGTでは、先物と取引と同じ差金決済の仕組みを導入しているCFD取引が可能です。先物取引よりも手数料が安く、満期日が設けられていないので好きなタイミングで売却できます。
FXGTのCFDなら仮想通貨や貴金属は最大1,000倍、エネルギーや指数は最大100倍のレバレッジで取引ができます。さらにゼロカットシステムの導入業者のため、追証を請求される心配がありません。初心者でこれから金や原油などの商品を取引したい人は、ぜひ口座開設を検討してください。