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「TSMC株の買い方が分からない」「TSMC株はどこで買えば良いの?」と悩んでいませんか?
TSMC株は、台湾証券取引所(TSE)とニューヨーク証券取引所(ADR)に上場しています。
国内の株式ではないため、どの証券会社から購入可能か分からない人も多いのではないでしょうか?
本記事では、TSMC株を買うことができる証券会社や値動き、購入方法を詳しく解説します。
TSMC株の現物、CFD取引が可能な代表的な国内証券会社を一部紹介すると、2025年3月時点で以下の通りです。
現物取引が可能な証券会社 | SBI証券 楽天証券 マネックス証券 DMM 株 松井証券 |
CFD取引が可能な証券会社 | IG証券 楽天証券(楽天CFD) サクソバンク証券 |
TSMC株を買いたい場合は、これらの証券会社が候補に挙がるでしょう。
TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company)とは、台湾に本社を置く半導体製造企業であり、半導体の受託生産で世界最大のシェアを誇ります。日本国内にも熊本に工場が進出したことでニュースになりました。
TSMCは、1987年に設立されて以来、半導体産業の発展に大きく貢献しており、アップルやエヌビディアといった世界的な大手企業もTSMCの顧客です。
TSMCの強みは、微細化技術や3D実装技術など最先端の半導体製造技術により常に業界をリードしてきたことです。
また、世界中に工場を持ち、需要変動に柔軟に対応できる生産体制を構築していることから、顧客からの信頼も厚いです。
近年、AIや5G、IoTなどの技術革新に伴い、半導体の需要が急速に拡大しており、これらの成長分野に不可欠な高性能半導体の製造を担っているTSMCは、今後もさらなる成長が期待されています。
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ここからは、TSMC株のこれまでの値動きについて3つの時期に分けて解説します。TSMC株がどのように上昇してきたのか知りたい場合は、ぜひ参考にしてください。
TSMC(台湾積体電路製造)は、1997年10月8日にニューヨーク証券取引所に米国預託株式(ADR)として上場し、その後も継続して上場しています。NY証券取引所に上場当時の株価は、5.22ドルでした。
2011年頃から2019年にかけて、スマートフォン市場の拡大や最先端技術への投資を背景に、TSMCは着実に成長を続けました。
特に、スマートフォンの普及は高性能プロセッサの需要を増加させ、TSMCの業績を大きく押し上げます。
また、TSMCは研究開発に積極的に投資し、10nm、7nmといった微細化プロセスで他社をリードし、AppleやQualcommなどの大手企業からの受注を獲得しました。世界経済の成長もTSMCの株価上昇を後押ししましたが、2018年には米中貿易摩擦の影響で一時的な調整局面もありました。
しかし、2019年には前年比50%を超える株価上昇を見せるなど、2019年末時点で株価は58ドル台に到達しています。
2020年、TSMCの株価は目覚ましい急騰を見せました。この急騰の要因は主に3つです。
まず、新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、リモートワーク・オンライン教育・デジタルエンターテインメントの需要が急増し、半導体需要が飛躍的に高くなりました。
次に、5G通信技術と人工知能(AI)の技術の進展により、高性能半導体の需要が急増し、TSMCの高度な製造技術が脚光を浴びました。
また、TSMCは最先端の半導体製造技術において圧倒的な優位性を確立していたため多くの顧客から製造委託が殺到し、業績を大きく押し上げたのです。
パンデミック時に47ドル台だった株価は、2022年1月に一時145ドルまで急騰しました。
2023年以降、TSMCの株価は3つの要因により、再び力強く上昇しています。
AI技術の進化に伴い、高性能AI半導体の需要が急速に高まり、TSMCの高度な製造技術が再び注目を集めました。また、台湾をめぐる地政学的リスクの高まりにより、TSMCの戦略的な重要性が再認識され、投資家の関心が高くなりました。
さらに、半導体市場の調整が終わり、再び成長軌道に乗り始めたこともTSMCの株価上昇を後押ししました。
これらの要因により、2022年10月に61ドル台だった株価は、2025年1月には一時226台まで上昇しています。ただし、高値を付けて以降は急落しており、同年3月7日終値時点の株価は177.1ドルです。
TSMC株は、主に以下の2つの方法で購入できます。
それぞれの取引方法について、詳しく見ていきましょう。
現物取引とは、実際にTSMC株を購入して保有する方法です。
TSMC株は、東京証券取引所には上場していないため、以下のいずれかの方法でTSMC株を購入する必要があります。
ADRとは、米国で外国企業の株式を取引するための仕組みです。日本の証券会社でも、米国株式を取り扱っている会社であれば、TSMCのADRを購入できます。
一方、台湾証券取引所で現地株を購入するには、台湾の証券会社に口座を開設する必要があります。
日本の証券会社でTSMCのADRを購入する手順は以下の通りです。
各手順を詳しく見ていきましょう。
まず、外国株式の取引に対応している日本の証券会社で口座を開設する必要があります。多くの大手ネット証券や証券会社が、米国株式の取引サービスを提供しています。口座開設には、本人確認書類やマイナンバーなどの書類が必要です。証券会社によってサービス内容や手数料が異なるため、比較検討しましょう。
証券総合口座とは別に、外国株式取引口座の開設が必要な場合があります。証券会社のウェブサイトや窓口で、外国株式取引口座の開設手続きを行いましょう。外国株式の取引には、為替変動リスクやカントリーリスクなどが伴うため、事前にリスクを理解しておくことも大切です。
米国株式は米ドルで取引されるため、取引資金を米ドルに換えて証券口座に入金する必要があります。証券会社によっては、円貨のまま取引できるサービスを提供している場合もあります。取引手数料や税金についても、事前に確認しておきましょう。
証券会社の取引ツールを使って、TSMC(ティッカーシンボル:TSM)のADRを検索します。株数と注文方法(成行注文、指値注文など)を指定し、注文を確定します。取引時間は、日本時間で23時30分から翌6時です(サマータイムは22時30分から翌5時)。
CFD取引は、購入時と売却時の価格差のみで取引を行うため、現物取引のようには、実際に株を保有する必要はありません。
CFD取引では、証券会社に証拠金を預け、TSMC株の価格が上がるか下がるかを予測して取引します。
現物取引との大きな違いは、レバレッジをかけることで、少額から大きな金額の取引ができる点です。よって、現物取引よりも利益を増やしやすい一方で、損失額が大きくなるリスクもあります。
CFD取引でTSMC株を取引する手順は以下の通りです。
ここからは詳しい手順を見ていきましょう。
まず、TSMC株のCFD取引に対応しているFX業者で取引口座を開設します。取引条件や手数料、信頼性などを比較検討し、自分に合った業者を選びましょう。
口座開設には、本人確認書類やマイナンバーなどの書類が必要です。口座開設後、取引に必要な資金を口座に入金します。
FX業者が提供する取引ツールを操作し、TSMC株のCFD銘柄を選択します。取引ツールには、チャート分析やテクニカル指標などの機能が搭載されており、これらを活用することで取引の精度を高めることができます。
TSMC株のCFD銘柄を選択したら、取引条件(レバレッジ、取引量など)を設定しましょう。
取引条件を設定したら、買い注文または売り注文を発注します。CFD取引では、買いからでも売りからでも取引を開始することができます。注文が成立したら、取引状況を常に確認し、必要に応じて決済注文を発注しましょう。
TSMC株に投資するメリットは、主に以下の4つです。
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
TSMCは、最先端の半導体製造技術を持っており、アップルやエヌビディアといった大手企業も顧客に抱えているなど世界最大のシェアを誇る企業です。
半導体は、スマートフォンやパソコン、自動車など、さまざまな製品に欠かせない部品のため、今後も半導体の需要は拡大していくことが予想できます。
TSMC株に投資することで、半導体市場の成長を取り込むことができます。
近年、技術の進化が目覚ましいAIについても高性能な半導体が欠かせません。
TSMCは、AI半導体の製造において世界トップレベルの技術力を持っており、今後の需要拡大によりAI半導体市場の成長の恩恵を大きく受けることができます。
また、TSMCは、AI半導体の研究開発にも積極的に投資しているので、競合他社に対して今後も優位性を保ち続けることができるでしょう。
TSMCは、研究開発に多額の投資を行っており、常に最先端の技術を追求している他、世界中に工場を持っており高い生産能力を誇る企業です。
これらの強みにより、競合他社に対して優位性を保っており、安定した収益を上げていると考えられます。
TSMCは、株主還元にも積極的であり、配当金は年々増加傾向にあり、投資家にとって魅力的な銘柄と言えるでしょう。
また、TSMCは自社株買いも実施しており、株主価値の向上に努めています。
TSMC株は、配当金によるインカムゲインと、株価上昇によるキャピタルゲインの両方を狙える投資対象と言えるでしょう。
TSMC株については、注目度が高いことから多くの専門家が見通しを発表しています。ここからは、TSMC株の見通しについて紹介していきましょう。
多くのアナリストがTSMCの目標株価を引き上げている背景には、AI需要の爆発的な拡大と、TSMCが確立した圧倒的な技術的優位性があります。
特に、AI技術の進化は、高性能半導体の需要をかつてないほどに押し上げており、TSMCはその最先端の製造技術によって、この需要を確実に捉えているでしょう。
アナリストは、TSMCが半導体市場において今後も主導的な役割を果たすとの強い期待を持っており、来年度以降のEPS(1株当たり利益)や売上高の増加しています。
また、日本や米国など、世界各地に生産拠点を分散することで、リスクを軽減し、サプライチェーンの安定性を確保している点も高い評価を受けている要因です。
TSMC株の下落を警戒するアナリストは、主に3つのリスク要因を警戒しています。1つ目は、半導体市場が景気変動の影響を受けやすく、世界経済の減速がTSMCの業績に悪影響を与える可能性があることです。
2つ目は、TSMCが台湾に本社を置いており、台湾と中国の関係悪化が事業の大きなリスク要因となることです。米中間の貿易摩擦や台湾情勢の不安定化は、TSMCのサプライチェーンや事業運営に影響を与える可能性があります。
3つ目は、TSMC株が人気が高く、割高になっている可能性があることです。実際、2025年3月8日時点の株価は、直近高値から50ドル近く下落しており、今後もこの動きが続く可能性はあります。
これからTSMC株に投資するなら以下の点に注意すべきです。
それぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。
TSMCは、半導体市場の動向に大きく影響を受けるので、半導体市場が低迷した場合は業績が悪化する可能性があります。
特に半導体市場は、景気変動の影響を受けやすい傾向があるので、世界経済が減速した場合、半導体の需要が減少することから下落する可能性が高くなるでしょう。
TSMCは、最先端の半導体製造技術を維持するために、多額の設備投資を行っています。金利が上昇した場合、TSMCの金利負担が増加し、業績が悪化する可能性があります。
そうなれば、株価の下落要因につながるので注意が必要です。
TSMC株を米ドル建てで購入する場合、為替レートの変動によって損失を被る可能性があります。
TSMC株を米ドル建てで購入した場合、円高ドル安になると、円換算での株価が下落するので注意が必要です。
為替変動リスクを軽減するためには、ドル円の売りポジションを保有しておく、一括投資ではなく、毎月購入して平均購入単価を下げるといった対策も求められるでしょう。
ただし、逆に円安ドル高になるとこれらの為替ヘッジが裏目に出る可能性もあるので、慎重に検討すべきです。
TSMC株は世界の半導体企業の中でもシェアが高く、日本国内にも熊本に工場があるなど知名度が上がってきている企業です。TSMC株はNY証券取引所に上場しているため、日本の証券会社からADRで取引できます。また、CFD取引が可能な証券会社もあります。
もし、将来性があると考えている場合は、購入を検討しても良いでしょう。
FXGT.comでは、最大50倍のレバレッジで米国株のCFD取引ができます。TSMC株は含まれていませんが、時価総額で世界1位になったこともある半導体企業エヌビディアなどにも投資可能です。ぜひ、この機会に口座開設してみてください。