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先週末の為替市場は、予想通り日銀金融政策決定会合で0.25%の利上げが報道されましたが、全会一致とならなかったことでドル円は一時158円を付けました。しかし、ニューヨーク時間のレートチェック報道によりドル円は156円は急落しました。
まずは、直近の相場環境から振り返ります。
18日の東京外国為替市場午後のドル円相場は荒い値動きとなりました。正午前に日銀の金融政策決定会合の結果が公表されると156円台後半へ急伸し、午後もじりじりと値を上げて157.3円台に到達。

市場でリフレ派とみられる浅田統一郎、佐藤綾野の両審議委員がそろって利上げに反対したことから、年内の追加利上げが可能かどうか不透明感が強まったとの声が邦銀から聞かれました。
その後、植田和男総裁の記者会見が始まると157.3円前後まで上昇した後に156.5円前後まで急落しましたが、慎重な会見内容と受け止められると17時過ぎには157.6円まで上昇し、3日以来の高値を更新。
会見では、基調物価は2026年度後半から2027年度に2%到達との見通しに沿って動いている、0.25%を上回る利上げの可能性は物価情勢次第といった発言も伝わりました。
ロンドン外国為替市場では、ドル円は一時158円台まで急伸。
日米欧の主要中銀がそろって利上げに踏み切るなかで日銀の政策決定が全会一致とならなかったことが、利上げペースの加速を見込んでいた投資家にとって円売り材料となりました。
植田総裁の記者会見についても、早期の追加利上げなどペースの加速には慎重な姿勢だったと邦銀筋に受け止められました。
NY市場に入って日銀がレートチェックを実施したとの報道が伝わると、政府・日銀による為替介入への警戒が強まって円買い・ドル売りが優勢となり、4時30分前には一時156.6円前後まで下押し。
市場では、レートチェックは為替介入の準備段階とされており、日本の大型連休中の薄商いを狙った介入への警戒感が急激に高まったとの声が聞かれました。
21日午前の東京外国為替市場でドル円は下値を試しました。
8時過ぎにつけた157.1円台を上値に伸び悩むと、再び157円を割り込んで一時156.6円台まで下げ足を速めました。
レートチェックの報道を受けて為替介入への警戒感が高まりつつあるなか、国内勢がほぼ不在で流動性が細っており、値が飛びやすい面もあるようです。
先週末にドル円は大きく上昇し、フィボナッチリトレースメントの61.8%までは到達しましたが、その後の急落で長い上ヒゲをつけたためにここから上昇できるかは不透明です。

そのため一時的に上昇した場合でも慎重な判断が求められます。
本日の注目銘柄はWTI原油です。WTI原油はチャネルに沿って動いている状況です。現在は、9月15日の高値からチャネルの下値がある86ドル前後へ下落している途中と分析できます。

したがって、その水準まで落ちてくるまで待ってから押し目買いをする戦略が考えられます。
本日は重要な経済指標の発表はありません。しかし、日銀・政府による為替介入を巡る報道によりドル円が急落するリスクには注意が必要です。
また、ヨーロッパ各国が戦争の備えを行っていることが報道されています。現在のところ、日本では大きなニュースになっていませんが、状況次第では今後為替相場に影響を与える可能性があります。
本記事は市場動向の解説を目的としたものであり、特定の取引を推奨する投資助言ではありません。レバレッジを伴う取引は、高い収益の可能性がある反面、元本を上回る損失のリスクを伴います。最終的な投資判断は、ご自身の責任において行っていただけますようお願いいたします。過去の分析結果は将来の運用成果を確約するものではありません。