初心者2025年5月9日 | FXGT.com

ビットコインetfはどこで買える？日本で買えるのか、メリットを解説

「ビットコインETFはどこで買える？」「ビットコインETFを日本で買う手段はあるの？」といった疑問を持っていませんか？

ビットコインETF（現物）は2024年に米国で承認され、日本でもニュースになったため、取引したい人もいるでしょう。

本記事では、ビットコインETFはどこで買えるのか、日本からビットコインETFを買うことはできるのか解説します。

ビットコインETFとは？

ビットコインETF（上場投資信託）は、ビットコインの価格に連動する投資商品です。証券取引所で株式のように取引でき、投資家はビットコインを直接保有せずにその価格変動に投資できます。

ビットコインETFの種類には「先物型」と「現物型」があり、アメリカでは、2021年に先物型ETF、2024年に現物型ETFが承認されました。

さらに、SEC（米証券取引委員会）は2024年10月19日にビットコイン現物ETF11銘柄のオプション取引を承認したことを発表しています。

ビットコイン現物取引やビットコインCFD取引との違い

ビットコインに投資する方法は、ビットコインETF以外にもあります。ビットコイン現物取引やビットコインCFD取引との違いを詳しく見ていきましょう。

ビットコイン現物取引との違い

ビットコイン現物取引とビットコインETFとの違いをまとめると主に3つあります。

	ビットコインETF（現物）	ビットコイン現物
現物の保有	現物の保有はできない	保有できる
盗難のリスク	なし	あり
税金	高くない	高め

ビットコインETFは特定の取引所で取引される金融商品で、ビットコインの価格に連動していますが、実際にビットコインを保有できません。

ただし、現物を保有することがないことから取引所では簡単に売買できます。流動性が高いので、注文が成立しやすいです。

一方、現物取引では実際にビットコインを購入して保有できるので、決済手段として使うこともできます。

とはいえ、保有したビットコインについて、取引所にそのまま預けていると盗難されるリスクがあるので、ご自身でウォレットを用意して保管することを推奨します。

また、現物取引とETF取引では、税金にも違いがあるので注意が必要です。

	ビットコインETF（現物）	ビットコイン現物
課税方式	譲渡所得かつ申告分離課税	雑所得かつ総合課税
税率※	20.315%	15%〜55%
損益通算	他の譲渡所得（上場株式など）と損益通算可能	他の所得との損益通算不可

※所得税に10%の住民税を加えた税率

ビットコインETF取引のほうが税率、損益通算ともに税金の負担を抑えやすいです。

ビットコインCFD取引との違い

続いて、ビットコインETFとビットコインCFD取引の違いを見ていきましょう。

	ビットコインETF（現物）	ビットコインCFD
取引方法	ETFの購入	購入時と売却時の価格差を利用した取引
売買方向	買いのみ	売りも可能
レバレッジ	なし※	2倍〜1,000倍以上

※一部の取引所ではビットコインETFのレバレッジの計画があります。

ビットコインETF取引ではETF商品を保有し、購入時より高値で売却すれば、利益を得られます。一方で、ビットコインCFD取引はあくまでも取引時と決済時の価格差を利用して売買を行う方法のため、商品を保有するわけではありません。

次にビットコインETF取引は買いのみしか選べないため、上昇局面でしか利益を得ることはできません。一方、ビットコインCFD取引では、買いと売りの両方が選べるので、下落局面で利益を狙うこともできます。

そして、ビットコインETFでは2025年2月現在レバレッジをかけて取引することはできません。しかし、ビットコインCFDなら国内の仮想通貨取引所は2倍、海外であれば数十倍〜1,000倍以上のレバレッジをかけて取引ができます。

レバレッジをかけることで、ポジション保有に必要な証拠金を抑えられるため、少額から多くの利益を狙えるでしょう。一方で、レバレッジをかけた状態でエントリーと逆方向に相場が動けば、大きな損失を被ることがあるので注意が必要です。

ビットコインETFはどこで購入できる？国内外の取引所の対応H2

ビットコインETFに投資する場合、取扱のある取引所の口座が必要です。国内外の取引所の取扱状況について解説します。

1.日本の証券会社では取引できない

日本の証券会社ではビットコインETFの取引ができません。なぜなら、日本の金融庁がビットコインETFを承認していないからです。

現状、暗号資産が投資信託法施行令の「特定資産」に含まれていないため、証券会社や仮想通貨取引所投資信託スキームによる暗号資産ETFの組成ができない状況です。

国内の証券会社ではETFの取扱は多くありますが、ビットコインETFの取扱はありません。

日本に住んでいる人がビットコインETFに投資する手段はないのが現状です。

ただし、2025年2月10日午前5時の日本経済新聞において「金融庁が暗号資産を有価証券に並ぶ金融商品として位置づける方向で検討していることがわかった」と報道しています。

金融庁の検討には「ETF解禁を視野に入れた活用の促進」が含まれていることや米国でのビットコインETF承認を受け、日本も国際的な潮流に合わせる可能性があることから、今後日本でもビットコインETFの取引が可能になるかもしれません。

2.海外の証券会社では購入可能

海外の証券会社では、ビットコインETFの購入が可能です。

例えば、HSBC香港では香港の顧客向けにビットコインとイーサリアムのETFを提供しています。例えば、香港証券取引所に上場しているCSOPビットコイン先物ETF、サムスンビットコイン先物アクティブETFなどがあります。

また、Interactive BrokersについてもビットコインETFの取り扱いはありますが、日本居住者には販売していません。

このように海外の証券会社かつ日本の非居住者でなければ、ビットコインETFの購入ができないので注意が必要です。

主なビットコイン現物ETF一覧

2025年2月現在、ビットコイン現物ETFは11銘柄あります。

Fidelity Wise Origin Bitcoin Fund
ARK21Shares Bitcoin ETF
Invesco Galaxy Bitcoin ETF
iShares Bitcoin ETF
Bitwise Bitcoin ETF
Franklin Bitcoin ETF
Grayscale Bitcoin ETF
Grayscale Bitcoin Mini Trust
VanEck Bitcoin ETF
WisdomTree Bitcoin ETF
Valkyrie Bitcoin Fund

それぞれの銘柄の特徴について見ていきましょう。

1.Fidelity Wise Origin Bitcoin Fund

銘柄名およびコード	Fidelity Wise Origin Bitcoin Fund（FBTC）
運用会社	フィデリティ・インベストメンツ
上場市場	シカゴ・ボード・オプション取引所BZX
基準価額	82.8ドル
時価総額	約204億30万ドル

※2025年2月20日終値時点のデータです。

Fidelity Wise Origin Bitcoin Fundは、フィデリティ・インベストメンツが運用するビットコイン現物ETF（上場投資信託）です。

上場直後は40ドル前後でしたが、2024年12月に92ドル前後まで上昇しました。

2.ARK21Shares Bitcoin ETF

銘柄名およびコード	ARK21Shares Bitcoin ETF（ARKB）
運用会社	アーク・インベストメント・マネジメント21シェアーズ（21Shares）
上場市場	シカゴ・ボード・オプション取引所BZX
基準価額	94.66ドル
時価総額	約49.44億ドル

※2025年2月20日終値時点のデータです。

ARK21Shares Bitcoin ETFは、アーク・インベストメント・マネジメント（ARK Investment Management）と21シェアーズ（21Shares）が共同で運用しているETFです。上場時の52ドルから約1か月で74ドル前後まで上昇しました。さらに12月には108ドルまで上昇しています。

3.Invesco Galaxy Bitcoin ETF

銘柄名およびコード	Invesco Galaxy Bitcoin ETF（BTCO）
運用会社	インベスコギャラクシー・アセット・マネジメント
上場市場	シカゴ・ボード・オプション取引所BZX
基準価額	94.68ドル
時価総額	約7億2,547万ドル

※2025年2月20日終値時点のデータです。

Invesco Galaxy Bitcoin ETFは、インベスコ（Invesco）とギャラクシー・アセット・マネジメント（Galaxy Asset Management）のより共同で運用されているETFです。

上場時の価格は46ドル前後でしたが、2024年12月には108ドルと2倍以上に上昇しました。

4.iShares Bitcoin ETF

銘柄名およびコード	iShares Bitcoin ETF（IBTF）
運用会社	ブラックロック
上場市場	NASDAQ
基準価額	53.91ドル
時価総額	約579億4,088万ドル

※2025年2月20日終値時点のデータです。

iShares Bitcoin ETFは、ブラックロックが運用しているETFです。

上場時の価格は26ドル前後でしたが、2024年12月には62ドルまで上場しています。他のETFよりも基準価額が安いので、少額から投資したい人におすすめです。

5.Bitwise Bitcoin ETF

銘柄名およびコード	Bitwise Bitcoin ETF（BITB）
運用会社	ビットワイズ・インベストメント・アドバイザーズ合同会社
上場市場	NYSE Arca（ニューヨーク証券取引所アーカ）
基準価額	51.63ドル
時価総額	約39億3,737万ドル

※2025年2月20日終値時点のデータです。

Bitwise Bitcoin ETFは、ビットワイズ・インベストメント・アドバイザーズ合同会社が運用かつNYSE Arcaに上場しているETFです。

上場時は28ドル前後でしたが、2月から3月にかけて上昇し、12月には約58ドルまで到達しています。

6.Franklin Bitcoin ETF

銘柄名およびコード	Franklin Bitcoin ETF（EZBC）
運用会社	フランクリン・テンプルトン
上場市場	シカゴ・ボード・オプション取引所BZX
基準価額	54.91ドル
時価総額	約7億2,491万ドル

※2025年2月20日終値時点のデータです。

Franklin Bitcoin ETFは、フランクリン・テンプルトンが運用するETFです。上場してからの1年間で基準価額は約2倍になっています。

7.Grayscale Bitcoin ETF

銘柄名およびコード	Grayscale Bitcoin ETF（GBTC）
運用会社	グレースケール・インベストメンツ
上場市場	NYSE Arca（ニューヨーク証券取引所アーカ）
基準価額	75.01ドル
時価総額	約196億7,022万ドル

※2025年2月20日終値時点のデータです。

Grayscale Bitcoin ETFは、グレースケール・インベストメンツが運用するニューヨーク証券取引所アーカに上場するETFです。

他の銘柄とは異なり上場直後は下落せず上昇しました。2024年8月を底値に12月には約85ドルまで上昇しました。

8.Grayscale Bitcoin Mini Trust

銘柄名およびコード	Grayscale Bitcoin Mini Trust（BTC）
運用会社	グレースケール
上場市場	NYSE Arca（ニューヨーク証券取引所アーカ）
基準価額	42.02ドル
時価総額	約24億8,087万ドル

※2025年2月20日終値時点のデータです。

Grayscale Bitcoin Mini Trustは、グレースケールが運用するビットコインETFです。

Grayscale Bitcoin ETFと比べると基準価額が低いため、取引にかかる費用を抑えられます。

また、Grayscale Bitcoin ETFとは異なり、上場は7月末と遅いです。

9.VanEck Bitcoin ETF

銘柄名およびコード	VanEck Bitcoin ETF（HODL）
運用会社	ヴァンエック
上場市場	シカゴ・ボード・オプション取引所BZX
基準価額	26.83ドル
時価総額	約14億3,215万ドル

※2025年2月20日終値時点のデータです。

VanEck Bitcoin ETFはヴァンエックが運用しています。

2025年2月時点の基準価額は26.83ドルのため、他のビットコインETFよりも少額から取引できるでしょう。

10.WisdomTree Bitcoin ETF

銘柄名およびコード	WisdomTree Bitcoin ETF（BTCW）
運用会社	ウィズダムツリー
上場市場	シカゴ・ボード・オプション取引所BZX
基準価額	100.52ドル
時価総額	約4億195万ドル

※2025年2月20日終値時点のデータです。

WisdomTree Bitcoin ETFは、シカゴ・ボード・オプション取引所BZXに上場しているビットコインETFです。

2025年2月現在約100ドルと、ほかのビットコインETFよりも価格は高い傾向があります。

11.Coinshares Valkyrie Bitcoin Fund

銘柄名およびコード	Coinshares Valkyrie Bitcoin Fund（BRRR）
運用会社	コインシェアーズ
上場市場	NASDAQ
基準価額	26.82ドル
時価総額	約8億4,251万ドル

※2025年2月20日終値時点のデータです。

Global X Bitcoin ETFを運用しているのは、コインシェアーズ（2024年3月12日にヴァルキリーファンズを買収）です。

上場時は約15ドルでしたが、2024年12月には30ドルをつけました。

ビットコインETFはまだ日本では買えないが今後取り扱われる可能性がある

ビットコインETFはまだ日本から買う手段がありません。

ただし、2025年2月に金融庁が暗号資産を有価証券に並ぶ金融商品として位置づける方向で検討していることが報道され、ETF解禁も視野に入っていることがわかっています。

今後、国内の暗号資産取引所や証券会社でもビットコインETFの購入ができるかもしれません。なお、それまで待てない場合や短期間で大きいリターンを狙っているならETFよりもCFDをおすすめします。ビットコインCFDなら数百倍のレバレッジで取引が可能です。ETFとは異なり売りから入ることもできるので、下落局面でも利益を狙えます。

FXGT.comでは、最大1,000倍のレバレッジでビットコインCFDの取引が可能です。ぜひ、この機会に口座開設してみてください。

この記事の改善にご協力ください。

免責事項：こちらに含まれるすべての資料および情報は、一般的なマーケティングを目的としたものであり、投資アドバイスや推奨、金融商品の取得、金融取引への勧誘を目的としたものではありません。投資家は、自らの投資判断のリスクについて単独で責任を負い、適切と思われる場合には、いかなる判断を下す前にも、関連する独立した専門家の助言を求める必要があります。提示された分析およびコメントには、投資家の個人的な投資目的、財務状況やニーズに関する考察は含まれていません。非独立投資調査免責事項の全文はこちらをご覧ください。リスク開示：CFD商品は複雑な金融商品であり、資金を失う大きなリスクが伴います。こちらより、リスク開示の全文をお読みください。

レバレッジの効いた商品はすべてのトレーダーに適するわけではなく、全投資資産を失う場合があります。リスクを理解し、取引がご自身に適しているか熟慮する必要があります。 リスク開示全文をこちらからお読みください。.

ビットコインetfはどこで買える？日本で買えるのか、メリットを解説

Table of Contents