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S&P500が暴落して慌てていませんか? この際、絶対にやってはならないことをすると、資産を大きく減らしてしまう可能性があるので注意が必要です。しかし、暴落にも適切に対処すれば資産を増やすことが可能です。
本記事では、S&P500が暴落した背景、暴落時にやっては行けないことや正しい対処法を解説します。
2024年8月と9月にS&P500が暴落しました。まずは、それぞれの暴落理由について詳しく解説します。
2024年8月:雇用統計の悪化や利下げ観測によりS&P500が暴落
2024年8月初旬に、S&P500指数はわずか数日で400ポイント以上の急落を記録し、市場に衝撃を与えました。
そのため、投資家たちの間に不安が広がりました。
S&P500が暴落した理由は、雇用情勢の悪化に伴う、米国経済の先行き不安です。
雇用統計の悪化に伴い米国経済への先行き不安が広がり、9月のFOMCでの利下げが確実になったことを受けて、S&P500は7月16日につけた過去最高値5,667.20を天井に8月5日には一時5,120ポイントまで急落しています。
2024年9月:雇用統計の悪化や利下げ観測によりS&P500が暴落
そして、S&P500は、9月にもISM製造業景況感指数や雇用統計の結果を受けて急落しました。
1週間での下落率は4.25%に登り、2023年3月の4.55%安に迫る悪い結果でした。
また、雇用統計の悪化により利下げ観測が強くなった理由も暴落の理由です。
以下は、CMEグループが提供するFedWatch(フェドウォッチ)ツールと呼ばれるもので、FRBの政策金利変更に関する市場の予想が数値化して表示されています。
出典:CME
※2024年9月11日時点のデータです。
米国の現在の金利は5.25〜5.50%ですが、9/18の利下げ確率が100%になっています。というのも、利下げ幅が4.75〜5.00(0.5%の利下げ)になる確率が33%、5.00〜5.25(0.25%の利下げ)になる確率が67%となっているからです。
さらに通常の利下げ幅は0.25%ですが、一度に0.5%利下げが行われる可能性も高くなりました。利下げ幅が0.5%だった場合、米国経済が急速に悪化していると判断されて、S&P500が暴落する恐れがあります。
S&P500に投資する際に暴落は避けられないことです。ここからは、S&P500の暴落時にやってはいけない対処法を紹介します。
慌てて資産を売却する
積立投資をやめたり減額したりする
過度な買い増しをする
損失を取り戻すためにリスクの高い商品に手を出す
それぞれの対処法について順番に見ていきましょう。
1.慌てて資産を売却する
S&P500が暴落しても慌てて資産を売却するのはおすすめできません。なぜなら、これまでのS&P500の相場を振り返っても下がり続けた相場はないからです。
実際S&P500は、過去にブラックマンデー、リーマンショック、コロナショック、ロシアのウクライナ侵攻といった出来事を受けて大きく下落していますが、いずれも回復して暴落前の水準を超えています。
主な暴落 | 下落幅 | 回復までの期間 |
ブラックマンデー | 110ドル | 1年9か月 |
リーマンショック | 590ドル | 2年4か月 |
コロナショック | 1,200ドル | 6か月 |
ロシアのウクライナ侵攻 | 260ドル | 3週間 |
暴落した際に慌てて売却すると、その後の上昇による利益を得られなくなります。
2.積立投資をやめたり減額したりする
積立投資をやめたり減額したりするのも以下の理由により推奨できません。
積立投資では、ドルコスト平均法と呼ばれる方法で定期的に投資するのが一般的です。ドルコスト平均法では、価格が高いときは購入量を抑え、価格が安くなったら購入量を増やすことで、平均購入単価を減らせます。
しかし、途中で積立投資をやめたり積立金額の減額をしたりすると、効果が薄れてしまいます。
むしろ暴落時は、より多くの資産を安く購入できるチャンスです。積立投資を継続することで、価格が暴落から回復した際に多くの利益を得られるでしょう。
3.過度な買い増しをする
暴落したからといって、安易に過度な買い増しをしないようにしましょう。そもそも正確に底値を予測するのはプロの投資家であっても困難です。買い増し後に下落が続いた場合、さらに損失が増えてしまいます。
さらに、買い増しをしすぎて余剰資金を用意できなくなると、本当のチャンスが来たときに資金を投入できなくなります。買い増しをする場合は、購入量を抑えましょう。
4.損失を取り戻すためにリスクの高い商品に手を出す
S&P500の暴落により既に損をしている状況であっても、損失を取り戻すためにリスクの高い金融商品に手を出すことはおすすめできません。
なぜなら、損失を急いで取り戻そうとする心理状態は、冷静な判断力が著しく低下している証拠だからです。この状態で高リスクの投資を行うと、適切なリスク管理ができないので、投資資金を全額失うという最悪の事態を招く可能性が高くなります。
もちろん短期的で損失を取り戻せることはありますが、長期的には損失額が膨れ上がることのほうが多いでしょう。
よって、ハイイールド債や新興国市場への投資など、一般的にリスクが高い方法での運用はおすすめできません。
S&P500に投資していて、暴落してしまった場合は、以下のような対処法が適切です。
それぞれの対処法について詳しく解説します。
1.長期的な視点を持つ
S&P500が暴落しても長期的な視点を持ちましょう。過去に暴落した際も回復してきた実績があるため、価格が回復する可能性はあります。
また、長期的には上昇トレンドを形成する傾向があるので、一時的な下落に惑わされず冷静に対応しましょう。むしろ、暴落時は安く買うチャンスと捉えるべきです。
2.ポートフォリオを見直す
S&P500の暴落時には、ポートフォリオの見直しと資産配分の調整も行いましょう。なぜなら、暴落によって、当初の資産配分比率が崩れているためです。
例えば、暴落前に株式50%、債券50%の配分でポートフォリオを組んでいたと仮定します。仮に暴落後に株式30%、債券70%のポートフォリオになっていた場合、両者の割合を揃えるために安くなっている株式を多く購入することを検討しましょう。
暴落後に価格が反転上昇すれば、何も買わないよりも資産価値も回復しやすくなります。
4.余裕資金を確保しておく
S&P500の暴落時に慌てないようにするためには、余裕資金を確保しておきます。余裕資金があれば、落ち着いて相場を見られるだけでなく、資産を安く購入できるチャンスです。
余裕資金の目安としては、最低6か月分の生活費を預貯金で確保しておきましょう。余裕資金がない状態とある状態とでは、運用時の精神状態が大きく異なります。
5.暴落の原因を把握して今後の価格を予測する
S&P500の暴落時には、損したことを嘆くだけでなく、暴落の原因の把握や今後の価格を予測することが重要です。
暴落の原因の把握や今後の価格を予測する際に重要な点は、雇用統計やGDPなどの経済指標がどうなっているか、FRBの金融政策に変更があるかなどです。
経済指標の結果が悪かったり、FRBが利上げから利下げに踏み切ったりした場合、S&P500は長期的に下落する可能性があります。
また、VIX指数を見て投資家心理を把握すれば、相場が短期的にどちらの方向へ動きやすいか予測しやすくなるでしょう。暴落後も投資を継続するために、原因の把握や相場分析は怠らないようにしてください。
米国FRBの利下げが確実視されているため、S&P500の暴落には今後も注意すべきです。一般的に利下げが行われると、景気後退のシグナルとなる可能性があるため、S&P500の値動きにも大きな影響を与えます。
現在S&P500に投資をしている場合は、預金などの安全資産である程度の資産を保有するか、売りからでも利益を狙えるFXやCFDなどの投資を検討してみてはいかがでしょうか。
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