2024年7月18日 | FXGT.com
9月の利下げ観測と中国経済の減速が追い風となり、ゴールド価格は歴史的な高値を更新
- ゴールド価格が史上最高値を更新:ゴールド価格は水曜日、1オンスあたり2480ドルを超える史上最高値まで急騰した。2024年に入ってから、ゴールドは20%以上上昇し、そのうちの8%は6月12日のFOMC後の6月上旬からの上昇である。
- 市場のセンチメントの変化:連邦準備制度理事会(FRB)の利下げに対する市場の期待は、この1週間で大きく変化した。当初、今年中に複数回の利下げが行われるとの見方はほとんどなかった。しかし、市場の予想によれば、9月に利下げが行われることはほぼ確実となり、年末までにさらに1~2回の利下げが行われる可能性がある。
- 市場の反応:CMEのFedWatchツールは、9月のフェドファンド金利が少なくとも0.25%引き下げられる可能性を、先週の60%強から96%に引き上げている。この変化は、6月の米インフレデータが予想を下回り、CPIが3.0%に低下したことを受けたものである。
- ファンダメンタルデータ:米国のインフレ率の低下と小売売上高の失速が市場の期待に影響を与えている。パウエルFRB議長がインフレ率が目標水準に近づいていると発言したことで、9月からの緩和サイクルに対する市場の信頼が高まっている。これらの要因がゴールドのパフォーマンスを押し上げ、最近のデータが価格を最高値へと押し上げた。
- 世界の中央銀行の動き:欧州やアジアの他の主要中央銀行も利下げを実施するとの期待から、貴金属への需要が高まっている。この世界的な金利低下傾向は、ゴールドの強気見通しを支えている。
- 中国の経済データ:週明けに発表された中国の経済指標の悪化は、世界経済の不透明感を高め、ゴールド価格の上昇をさらに後押しした。中国の第2四半期のGDP成長率は前年同期比4.7%と、第1四半期の5.3%から鈍化し、小売売上高や固定資産投資など他の指標も不調だった。
- 中国のゴールド購入:中国人民銀行は6月にゴールドの購入を停止することを決定し、市場のセンチメントに若干の影響を与えたが、世界経済の不確実性の中で、投資家の全体的な需要は依然として強い。中国の個人投資家は、高いプレミアムをつけてもゴールドを買い続けており、中国の消費者需要の強さを強調している。
- 地政学的リスク:中東情勢が緊迫化していた前月に比べ、地政学的リスクが低下する中、ゴールドは史上最高値を更新した。現在、ゴールドは史上最高値を更新しているため、新たな地政学的リスクや緊張の高まりが出現すれば、価格はさらに上昇し、大幅な価格発見やパラボリックな上昇につながる可能性がある。
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