FTX取引所の破産や世界経済全体の停滞などの影響により仮想通貨市場も昨年度より下落を続けています。この記事では仮想通貨のリスクと将来性を分析し、ビットコインが終わる日が来るのか、ビットコインが終わる日に備えるためにすべきことを解説します。
- ビットコインの終わる日とは、ビットコインが将来的に価値を失い、存在しなくなることを指し、現状ビットコインが終わる日を迎えるかわからない。
- ビットコインが終わる原因は、仮想通貨バブルの崩壊、当局による仮想通貨の規制、量子コンピューターによる暗号解読、ハッキング被害、新しい仮想通貨の登場、テクニカル的な暴落、世界的な景気不況である。
- ビットコインが終わる日に備えるためにすべきことは、仮想通貨リスクを考慮して分散投資し、必ず損切注文を入れておき、ビットコインの情報収集を怠らないことである。
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ビットコインの終わりの日とは

ビットコインの終わりの日とは、ビットコインが将来的に価値を失い、存在しなくなることを指します。しかし、結論からとビットコインが終わる日は分からず、そもそも終わるかどうかもわかりません。
ではなぜビットコインの終わる日がくると言われるのでしょうか?その理由の1つとして、2022年11月に起きたFTXの破綻が挙げられます。FTXとは、仮想通貨の売買や取引を行う大手取引所です。破綻した結果、ビットコインは約21,000ドルから約15,000ドルまで減少しました。
またビットコインの終わりの日が来るかどうかについて考えるとき、半減期の存在が挙げられます。半減期を迎えると、希少性が上がるため価格が上昇する可能性が高いです。半減期がある限り、ビットコインの終わりの日が来る可能性は低いでしょう。
ビットコインの将来性は?半減期が仮想通貨に与える影響

ビットコインの将来性は不透明な部分がありますが、明るいニュースもいくつか存在します。その1つとして、半減期の存在が挙げられます。半減期とは、ビットコインマイナー(採掘者)に与えられる報酬が半分になることです。
マイナーに与えられる報酬が少なくなるとマイナーの数は減少するので、ビットコインの供給量は減少します。その結果、ビットコインの希少価値が高まり、価格が上昇する可能性が高まります。
過去にビットコインの半減期は2012年、2016年、2020年に発生しました。では、半減期でビットコインの価格は実際にどのように変化したのでしょうか?2020年の半減期を例に確認してみましょう。

上の画像は2020年3月~2021年4月におけるビットコイン/米ドルのチャート画像です。2020年5月11年に半減期を迎えました。半減期の時点では、ビットコインの価格は約9,000ドルでしたが、年末には約3万ドル、2021年の3月には約6万ドルまで価格が上昇しました。
このように実際にもビットコインは半減期が訪れたあと、価格が急上昇することが分かりました。そして、次の半減期は2024年だと予想されています。そのため、2024年に価格が急上昇する可能性は十分あります。
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ビットコインが終わる可能性と原因

ビットコインは半減期により、価格が急上昇する可能性があることを解説しました。では、なぜビットコインが終わると言われるのでしょうか?ここでは、ビットコインが終わる可能性と原因を説明します。
ビットコインバブルの崩壊
ビットコインが過剰な期待感とともに急騰し、一時的なバブルが発生した後、トレーダーが多くのビットコインを売却した後、価格が急落することがあります。実際に2017年から2018年にかけてビットコインバブルが発生したことがあります。

上の画像は、ビットコインバブルが起こったときのビットコイン/米ドルのチャートです。画像からわかるように2017年の11月頃から価格が上昇しました。そして、12月には当時ビットコインで最高価格の19,687ドルを記録しました。しかし、2018年になると、価格が急落し6,000ドル近辺を推移しました。
このビットコインバブルが発生した背景には、ビットコインのバグにより資産が急増したという話に便乗して、ビットコイン投資に身を乗り出しす人が続出した結果、需要が増えたこと、仮想通貨が注目を集めてきたことが挙げられます。反対にビットコインバブルが崩壊した原因は中国と韓国が仮想通貨の取り締まりを強化したことが挙げられます。
このように、何らかのきっかけでビットコインバブルが発生して、いきなり崩壊することは今後もありえます。そのときの崩壊の具合でビットコインが終わる可能性はゼロとは言えないので、注意しましょう。
当局による仮想通貨の規制
政府や規制機関が仮想通貨に対する規制強化を行い、市場の不安定化を招くことでビットコインの価格が急落する可能性があります。過去にも仮想通貨を規制して、ビットコインの価格が急落したことがあります。
2021年9月24日に、中国人民銀行が仮想通貨の関連事業取引・マイニングを禁止しました。この発表をした当日、ビットコインの価格は10%ほど急落しました。このような仮想通貨の規制は今後も行われる可能性は決して低くありません。
今後、仮想通貨はさらなる規制が行われる見通しです。例えば、欧州ではEUの法案をベースに規制される見通しです。仮想通貨の規制が行われ、ビットコインの価格が急落する可能性を考慮するようにしましょう。
量子コンピューターによる暗号解読
量子コンピューターの技術が進歩すると、現在の暗号化技術が破られる可能性があります。そして、ビットコインのセキュリティが脆弱になることが考えられます。
ビットコインの暗号技術を解読する難易度を上げているのが、素因数分解などの計算量です。現在では、素因数分解を行う整数の桁数を増やすことで、古典コンピューターで解けない暗号を使っています。
しかし、量子コンピューターでは特有の計算方法によって、この暗号を解ける可能性が発生しました。そのため、現状の暗号技術を進歩させないままだと、今後暗号が解かれて、ビットコインが終わってしまう可能性があります。
ハッキング被害
仮想通貨取引所のセキュリティに不備があった場合、ハッカーによる攻撃を受け、多額のビットコインが流出する恐れがあります。これにより、市場からの信頼性が低下し、ビットコインの価格が急落する可能性があります。
ビットコインに関する代表的なハッキング事件は、2014年に起きたマウントゴックス事件です。世界最大級の仮想通貨交換業者であったマウントゴックス社のサーバーが不正アクセスされて、ビットコインおよび預かり金が大量に流出しました。
被害額は当時の市場価格で約470億円相当になり、マウントゴックスにビットコインを預けていた約13万人の顧客が被害を受けました。このようなハッキング事件が今後、発生してビットコインの信頼を失い、価値う失うかもしれません。
新しい仮想通貨の登場
ビットコインを含む仮想通貨市場に新たな競合他社が参入することで、市場のシェアが分散され、ビットコインの価格が下落する可能性があります。
現在仮想通貨は、15,00種類以上あると言われています。そのほとんどが値段が安く、時価総額が少ない草コインです。しかし、仮想通貨はますます作られており、今後機能性に優れている仮想通貨が生み出されることはあり得ます。
現在時価総額1位のビットコインですが、ビットコインよりも便利な仮想通貨が作られて、ビットコインの価値が著しく下がる場合がないとは言い切れないので、新しい仮想通貨の動向を確認すべきでしょう。
テクニカル的な暴落
テクニカル的に注目される価格帯に到達した際に、市場の売り圧力が強くなり、ビットコインの価格が暴落することがあります。実際、どのように暴落するのかをチャート画像を用いて確認してみしょう。

上の画像からように23,549ドル近辺で3回も反発していることが分かります。そして、3回23,549ドル近辺に到達したあと、同じように反転して下落しそうだから、この時点で売りエントリーをしようとする人が増えて、一気にビットコインの価格が暴落しました。
結果的にはたったの数時間で22,000ドルまでビットコインの価格が下がりました。このように、意識されている価格帯に到達した後、大暴落することは一度かぎりのことではありません。
今後も同じように大暴落する可能性は高いです。そのため、チャート分析を怠らずに行い、いつビットコインの価格が急変しても対策できるようにしましょう。
世界的な景気不況
世界的な景気不況により、トレーダーがリスクを回避しようとして、ビットコイン投資から離れ、不況の影響を受けにくい株式た不動産などに投資先を変え、需要が減少してしまうでしょう。そして、そのままビットコインが終わりの日を迎えるかもしれません。
2020年2月後半~3月の世界経済は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で世界経済は急速に悪化しました。感染拡大を抑えるために最小限の経済活動に抑える必要があったため、経済にダメージになったと考えられます。では、その間にビットコインの価格はどのように推移したのでしょうか?

上の画像は、2020年2~3月のビットコイン/米ドルのチャート画像です。2月中旬には約1万ドルに達していたビットコインの価格が3月中旬には約4,000ドルまで暴落しました。
このようにビットコインは、世界的な景気不況がビットコインの暴落につながることがあります。今後も世界的な景気不況が発生したときは、ビットコインの値動きには十分注意するべきです。
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ビットコインが終わる日に備えるためにすべきこと

これまでビットコインが終わる原因について紹介しました。では、ビットコインが終わる日に備えるためにどう対策すればいいのでしょうか?ここでは、ビットコインが終わる日のためにすべきことを解説します。
仮想通貨リスクを考慮して分散投資する
ビットコインはボラティリティ(価格変動率)が高い仮想通貨です。そのため、ビットコインだけでトレードすると、価格が急変することにより、軍資金がゼロになる恐れがあります。
しかし、ビットコイン以外の通貨をトレードすることで、リスクを分散できます。つまり、ビットコインがたとえ終わる日に迎えてしまったとしても分散投資をして、別の通貨で利益を出すことで対策できます。
また、分散投資は仮想通貨間だけでなく、法定通貨や金など他のトレード先も組み合わせて投資先を考えるべきです。なぜなら、ビットコインに限らず仮想通貨は全体的にボラティリティが高く、リスクが大きい傾向にあるからです。
必ず損切り注文を入れておく
ビットコインをトレードするときには必ず損切り注文を入れておきましょう。損切りとは、損失(含み損)が生じている時に保有するポジションを決済して損失を確定することです。
損切り注文を入れることで、損失を最小限に抑えられます。反対に損切り注文を入れておかないと、ビットコインの価格が急変動した場合に予想以上の損失を出してしまう可能性が高くなります。
さらに、損切り注文を入れておかないと最悪の場合、ロスカットが発生する可能性があります。ロスカットとは、損失額が一定の額まで増えると、強制的にポジションが決済されることです。ロスカットになると資金が大きく減少してしまいます。
ビットコインの情報収集を怠らない
ビットコインは、市場価格がニュースやイベントによって価格が大きく動くことがあります。例えば、ビットコインに関する法律や規制の変更、大手企業によるビットコインの採用や否定的な声明、ハッキング事件やその他のセキュリティ上の問題などが、市場価格に大きな影響を与えることがあります。
したがって、ビットコインに関する情報を収集し、最新の市場情報を把握することが非常に重要です。情報収集を怠ると、市場価格の変動について正確な情報を得られず、投資判断に誤りを生じる可能性があります。また、新しいトレンドやビットコインに関する問題についても情報を得られなくなます。
さらに、ビットコインはその価値や特性についての理解が進んでいるため、ビットコインに関する情報収集は常に進化しています。そのため、情報収集を怠ることは、ビットコインのリスクや機会を正確に把握できず、適切な投資判断をなくなる可能性があります。
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ビットコインが終わる可能性は低い!でも日々の備えはしっかりやろう

結論からと、ビットコインが終わる可能性は低いです。しかし、当局による仮想通貨の規制、量子コンピューターによる暗号解読、ハッキング被害など色々な要素が重なってビットコインが終わることはないとは言い切れません。
そのため、分散投資や損切り注文を入れてリスクを減らして、ビットコインに関する情報収集を欠かさすることで、万が一ビットコインが終わる日が来たときに備えておきましょう。
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