FXの利益計算方法とは？練習問題を解いて利益計算をマスターしよう！

当記事ではFXにおける利益や損益の計算方法について詳しく解説しています。

また、利益損益計算に欠かせない「ロット」や「pips」の内容や、相互の関係についてもしっかりと説明しているので、FX初心者の方はもちろん、ある程度FXを経験している方も是非当記事を参考にしてFXの利益の計算方法をマスターしましょう。

また、総合的に評価されている人気の海外FX業者については、海外FX業者おすすめランキングにて紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

利益計算の方法を解説

FXの利益計算とは、一回のトレードでどれくらいの利益や欠損が出たかを計算する方法の事を言います。

利益計算の方法を解説

利益計算の方法

FX利益計算における公式は以下のような式です。ただし、この式はドル円・クロス円のみ使える公式なので注意が必要です。

1ロットを100,000通貨だと仮定すると1ロット×1pips＝1,000円という式が損益計算における基本式となります。例えば、1ロット取引して予想通りに1pips動けばプラス1,000円、予想とは逆の方向に1pips動けばマイナス1,000円です。

この式を派生させて考えると例えば1ロットで10pipsを得ることができれば、基本式1ロット×1pips=1,000円に10pipsを掛け合わせるため、1ロット×10pips=10,000円の利益となります。

以下では計算式に出てきた「pips」「ロット」についてわかりやすく解説します。

pipsとは？

pipsとは「Percentage In Point」の略称で、各国ごとに異なる通貨の単位を共通で表すための単位のことを言います。

FXでは、日本円と米ドルや米ドルとユーロなど単位の違う様々な通貨を使って取引をするため、共通の通貨を使用することで分かりやすくしよう！というための単位です。

下の表は、通貨ペアごとによる1pipsの価格を表しており、1pipがいくらを表しているのかは、通貨のペアによって異なっています。

通貨ペア	価格
米ドル×日本円／ユーロ×日本円	1pips=0.01円
ユーロ×米ドル／ポンド×米ドル	1pips=0.0001ドル／1pips=0.01セント
ゴールド（金）×米ドル	1pips＝0.01ドル

例えば、米ドル×日本円やユーロ×日本円など円を含む通貨ペア（これをクロス円といいます）の場合は、1pips＝0.01円となります。一方で、日本円を含まないそれ以外の通貨ペアであるユーロ×米ドルやポンド×米ドルの場合は、1pips＝0.0001ドル・1pips=0.01セント、ゴールド（金）×米ドルだと1pips＝0.1ドルとなります。

ロットとは？

FXにおけるロットとは、通貨の取引単位量のことでいわば掛け金のようなものです。

ロットの量を調節することで自分の損益も調節でき、ロットが大きければ1回のトレードでの損益も大きくなります。しかし裏を返せば、ロットを多く持つほどそれほど多くの余剰資金が必要になることも表しています。

FXにおけるロットという単位が生まれた意義として、FXでは単位の大きい通貨量を扱うため、例えば10,000通貨や100,000通貨だと0がたくさんあるので単位を付けないと分かりずらいという背景があったからです。

また、0の数を間違えて購入してしまうなど取引の入力ミスを防ぐためにロットが使われております。

• 「ロット」について解説した記事を読む≫

ロット当たりの通貨量は業者ごとに異なる

1ロットあたりの通貨量はFX業者によって異なっており、1ロットを1,000通貨や10,000通貨にしていることが一般的です。しかし、これはFX業者によって異なるため自分が取り扱う業者の１ロット当たりの通貨量をよく確認してから取引を行ってください。

また、業者だけでなく、口座タイプによっても1ロット当たりの通貨量が異なるためこちらも注意してください。

クロス円以外の利益計算方法

先ほど説明した利益計算の公式は、ユーロ円やポンド円など日本円と米ドル以外の通貨のペアでの公式です。（これを、クロス円といいます。）

その一方で、クロス円以外の米ドル×日本円（これを、ドルストレートといいます。）や米ドル×ユーロのペアでの公式は以下の通りです。

※クロス円じゃないドルストレートの場合は、１pips＝0.0001ドルであることに注意してください。

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FXの利益計算を練習してみよう

FXの利益計算方法を学んだので、次は実際のチャートを使いながら場合に応じて利益がどれくらいになるのか計算してみましょう。

問題１

問題1
以下の条件で取引をした場合損益はいくらでしょうか？

通貨ペア	ドル円（USDJPY）
ロット	2ロット
エントリー	買い
価格	142.05
決済価格	143.30

【解説】まず、通貨ペアがドル円なので「1ロット×1pips=1,000円」という基本式が使えます。

次にpipsを求めます。pipsは「決済価格ー注文価格」なので143.30ー142.05=1.25=125pipsとなります。

これらを元に利益を計算すると・・
2ロット×125pips×1,000円＝250,000円

よって利益は250,000円です。

問題2

問題2
以下の条件で取引をした場合損益はいくらでしょうか？

通貨ペア	ドル円（USDJPY）
ロット	0.1ロット
エントリー	売り
価格	143.80
決済価格	141.60

【解説】まず、通貨ペアがドル円なので「1ロット×1pips=1,000円」という基本式が使えます。

次にpipsを求めます。pipsは「決済価格ー注文価格」なので141.60ー143.80=-2.2=220pipsとなります。

これらを元に利益を計算すると・・
0.1ロット×220pips×1,000円＝22,000円

よって利益は22,000円です。

問題3（ユーロドル）

問題：ユーロドルを0.1ロット、1.09000で買いエントリーを行い1.10000で決済を行いました。
この場合の損益は、いくらでしょう。

問題3
以下の条件で取引をした場合損益はいくらでしょうか？

通貨ペア	ユーロドル（EURUSD）
ロット	0.1ロット
エントリー	買い
価格	1.09000
決済価格	1.10000
ドル円レート	130.000

【解説】まず、通貨ペアがドル円・クロス円ではないので「1ロット×1pips=1,000円」という基本式が使えません。この場合、後ろの通貨(この場合EURUSDの後ろなのでUSD)のドル円・クロス円のレートを見る必要があります。なぜならユーロドルの場合、ドルでユーロを売買するため最初はドルで損益を求め、それをドル円やクロス円のレートに直す必要があるからです。

条件の中にドル円レートは130.000とあるので「1ロット×1pips=1,300円」という基本式が成り立ちます。

次にpipsを求めます。pipsは「決済価格ー注文価格」なので1.10000ー1.09000=0.01=100pipsとなります。

これらを元に利益を計算すると・・
0.1ロット×100pips×1,300円＝13,000円

よって利益は13,000円です。

問題４（ユーロドル）

問題4
以下の条件で取引をした場合損益はいくらでしょうか？

通貨ペア	ユーロドル（EURUSD）
ロット	0.1ロット
エントリー	売り
価格	1.11500
決済価格	1.09500
ドル円レート	130.000

【解説】まず、通貨ペアがドル円・クロス円ではないので「1ロット×1pips=1,000円」という基本式が使えません。この場合、後ろの通貨(この場合EURUSDの後ろなのでUSD)のドル円・クロス円のレートを見る必要があります。なぜならユーロドルの場合、ドルでユーロを売買するため最初はドルで損益を求め、それをドル円やクロス円のレートに直す必要があるからです。

条件の中にドル円レートは130.000とあるので「1ロット×1pips=1,300円」という基本式が成り立ちます。

次にpipsを求めます。pipsは「決済価格ー注文価格」なので1.10000ー1.09000=0.01=100pipsとなります。

これらを元に利益を計算すると・・
0.1ロット×100pips×1,300円＝13,000円

よって利益は13,000円です。

ここまで練習問題を実際のチャートを使って計算しましたが、実際に取引する場合は、どれくらい値幅を取れたら利確するのか、あるいは損切りをするのかを計算しながら取引するのが計画的にトレードする上で重要です。

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利益計算の必要性

利益計算の計算方法をわかっていないと、資金に対して大きすぎるロッドでトレードしてしまったり、適切に損切りをすることができないなどという、事態になってしまいます。

利益計算の必要性

無茶なトレードを防ぐ

例えば資金が10万円の時に普通は0.1ロットで取引を行いますが、大きなロット（1ロット）などで大きいトレードをすると10万円の資金が一気に飛んでしまう可能性があります。

しかし、利益計算をしておく事で自分の資金と扱うべきロット数をしっかりと把握できます。無茶なトレードを防ぐために必ず利益計算を行いましょう。

以下の記事では、レバレッジ1000倍の危険性を低下させる方法やレバレッジ1000倍で実際に取引した際の結果をまとめています。

• レバレッジ1000倍

適切に損切りを行う

利益計算を行う事で適切に損切りや利益確定（利確）を行うことが出来ます。
仮に運悪く自分のエントリーと逆行したトレンドになった場合、損切りをしないとどんどん損失が増えていくから注意してください。

こちらも、利益計算を行い適切に損切りを行ってください。

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利益計算をマスターして堅実に利益を増やそう

いかかだったでしょうか？この記事では、FXにおける損益や利益の計算方法について紹介しました。

利益計算を覚えることで、無茶なトレードを防げるだけでなくFXでの勝率を格段に上げることができるようになります。

今回紹介した、クロス円やクロス円以外の損益計算を活用して皆さんも、利益計算をマスターし立派なFXトレーダーになりましょう。