「ATRとはどのようなインジケーターなのだろう?」と疑問に思ったことはありませんか。
本記事では、ATRの計算方法から実際の活用方法、具体的なトレード手法、さらにMT4への導入手順までを詳しく解説します。
ATRを使ってチャート分析を行いたい方は、本記事を参考に実践してみてください。
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FXのATRって何?

ATRとはAverage True Rangeの略で、選択期間のローソク足1本あたりの平均値幅を示すオシレーター系インジケーターです。相場のボラティリティ(価格変動の大きさ)を分析するのに役立ちます。
そもそもオシレーター系インジケーターとは、相場の買われ過ぎ・売られ過ぎを判断する指標です。
ATRは、計算期間によって呼び名が変わります。1日あたりの変動幅の平均だと「ADR」、1週間あたりの変動幅の平均は「AWR」、1ケ月あたりの変動幅を「AMR」と呼びます。
ボラティリティを把握することは利確や損切のポイントを見極めるのに非常に役立つので、ATRは非常に優秀なFXのインジケーターの1つだといえます。
FXGTでは、すぐにATRを用いてテクニカル分析が出来ます。以下のリンクからさっそく口座開設をしてみましょう。
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FXのATRの計算式
そもそもATRはどのように求めるのでしょうか?こちらではATRの計算式について解説していきます。

ATRを求めるには、まず以下の3つの値を算出します。
- 当日の高値と当日の安値の差
- 当日の安値と前日終値の差
- 当日の高値と前日終値の差
この3つのうち最大の値となったものがTRとなります。TRの一定期間の平均値をつないだ線がATRです。
- この計算式は日足のチャートの場合です。他の時間足でも同様の方法でATRを求められます。
FXのATR計算式の具体例
実際のチャートからATRの計算をしてみましょう。
以下はUSD/JPYの1日足のチャートです。上部には、その日の始値・高値・安値・終値が確認できます。前述のTRは、ここから計算します。

今回は、2024年11月13日~2024年11月15日の期間で計算してみます。
まずは11月13日から見ていきましょう。
・155.621(当日の高値)と154.335(当日の安値)の差→1.286
・154.335(当日の安値)と154.591(前日の終値)の差→0.256
・155.621(当日の高値)と154.591(前日の終値)の差→1.03
一番差が大きいのは、1.286(当日の高値と当日の安値の差)
よって11月13日のTRは、1.286となります。
同じように11月14日も計算します。
・156.417(当日の高値)と155.336(当日の安値)の差→1.081
・155.336(当日の安値)と155.460(前日の終値)の差→0.124
・156.417(当日の高値)と155.460(前日の終値)の差→0.957
一番差が大きいのは、1.081(当日の高値と当日の安値の差)
よって11月14日のTRは、1.081です。
最後に11月15日の計算をします。
・156.744(当日の高値)と153.855(当日の安値)の差→2.889
・153.855(当日の安値)と156.247(前日の終値)の差→2.392
・156.744(当日の高値)と156.247(前日の終値)の差→0.497
一番差が大きいのは、2.889(当日の高値と当日の安値の差)
11月15日のTRは、2.889になります。
次に、3日間のTRを全て足して3で割ります。
(1.286+1.081+2.889)÷3=1.752
よって11/16のATRは1.752だと分かります。
ATRの計算手順は以上の通りです。インジケーターを使わなくてもATRを導くことが出来るので試してみて下さい。FXGTでの口座開設は以下のリンクから可能です。
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FXのATRの使い道

こちらでは実際にFXでATRを使う場面・ATRを使うメリットを解説していきます。
ATRの概要は分かっているけれど活用方法があまり分かっていないという方は、こちらを参考にATRをチャート分析に利用していきましょう。
FXのATRの使い道
ボラティリティの把握
FXでATRを使ってチャート分析する最大のメリットの1つがボラティリティを把握しやすくなることです。
ボラティリティとは価格変動の大きさのことで、FXで利益を狙うためにはある程度のボラティリティが必要になります。
一方ボラティリティが高いとその分自分の予想した方と逆に相場が動いた場合損失も大きくなってしまうため、ボラティリティが高い相場ではより注意が必要です。
FXでATRを使用してボラティリティを把握することで利益を生みやすい相場を見極めたり、トレードにおけるリスク管理がしやすくなるというメリットがあります。
実際のチャートでボラティリティの把握の仕方を見ていきましょう。

「ATR (14, RMA) 1.597」は、過去14日間の平均値幅が1.597であることを示しています。
そのため、この日はおよそ159pips前後の値幅が動くと予想できます。
そして、この日の正午でまだ20pipsなどしか値動きしていない、といった場合は、これ以降の時間に大きく値動きすると予測出来ます。
逆に、150pipsすでに動いていたら、この日はもうほとんど値動きしないと予想できます。
このようにボラティリティを予測出来ます。
しかし、あくまでもATRは平均値であり日によって値動きは異なるので、この分析は参考程度に活用しましょう。
トレンドの方向・勢いの把握
ATRの高まりは相場の過熱感の上昇を示します。そのためATRを利用することで、トレンドの方向や勢いを分析しやすくなります。
ATRの動きから相場を分析する時の一般的な判断基準がこちらです。
- ATRが上昇した場合:トレンドの発生、現在のトレンドの強化
- ATRが横ばいの場合:現在のトレンドの継続、レンジ相場の発生
- ATRが下降した場合:トレンドの終了/転換、レンジ相場の発生
ATRはオシレーター系インジケーターです。本来オシレーター系のインジケーターは、レンジ相場(相場が一定の幅で上下動する相場)で効果的なですが、ATRはトレンドの把握にも長けています。
- オシレーター系インジケーターとは主に相場の「買われすぎ」「売られすぎ」を分析するインジケーターです。
実際のチャートで確認してみましょう。

チャートの上昇トレンドとATRの上昇が連動しています。ATRの上昇は、ローソク足の平均値幅が増えてきている状況を示します。
値幅が大きくなってきている、つまり多くのトレーダーから注文が入りだしていることが分かるので、トレンドが発生したと推測出来るのです。このようにATRの上昇はトレンドの発生を意味します。
逆に、以下のチャートは、チャートが上昇トレンドなのに対して、ATRは下降していて連動していません。

ATRの下降は、平均値幅が小さくなってきていることを示します。つまり注文を入れているトレーダーが少ないので、相場は盛り上がっていないことが分かります。
その後、チャートの上昇トレンドもすぐに終わってしまいました。よってATRが下降するとトレンドの終了を意味することが分かります。
ATRを活用することで、トレンドの方向や勢いを掴むことが出来ます。これにより、「トレンドが発生したけどATRは下降しているから、すぐトレンドが終わりそう。エントリーはやめておこう。」などとエントリーの判断基準となります。
利確や損切りなどの資金管理
ATRは利確や損切りなどの決済注文時に効果を発揮するテクニカル指標です。
FXの世界では、利益幅や損切り幅を直近のボラティリティから予測することが多いためです。ATRはボラティリティの平均を算出するので参考になります。
ATRを元に利確値・損切値を設定することが出来ます。
- エントリー時のATRの5倍の値を計算する
- エントリー価格にATRの5倍の値を足し引きして、それぞれ利確値と損切値に設定する
実際に計算してみましょう。
今回は、USD/JPY154.281(2024年11月16日現在)で、ATR=1.597の時に買いエントリーをする場合で考えます。
まずは、エントリー時のATRの5倍をします。
1.597×5=7.985
次に、エントリー価格にATRの5倍の値を足し引きします。それらを利確値・損切値に設定します。
利確値:154.281+7.985=162.266
損切値:154.281-7.985=146.296

ATRを利確/損切の値の設定に活用することで、エントリーする前から利確/損切を計算できるため決済のタイミングに迷わずトレードができます。
利確については、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひご覧ください。

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FXのATRのトレード手法

こちらでは実際にATRを使ったトレード手法にはどのようなものがあるか、具体的に解説していきます。ぜひこちらを参考にしてATRを効果的に生かしたトレードをしてみてください。
他の手法と組み合わせる
ATRはボラティリティの把握に最も適したインジケーターですが、エントリーのタイミングを測るのには最適とはいえません。
エントリーポイントを見極めるには他の移動平均線・ボリンジャーバンドなどのトレンド系インジケーターやフィボナッチなどのテクニカル指標と組み合わせて利用するのがおすすめです。
ATRと他のインジケーターやテクニカル指標それぞれの特徴を組みあわえてチャート分析を行うことでより利益を狙いやすくなります。

他の手法との組み合わせ
ATRと移動平均線の併用
ATRはオシレーター系インジケーターなのでトレンド系インジケーターとの併用がおすすめです。ここでは、トレンド系インジケーターの代表格である移動平均線との併用法を解説していきます。
そもそも移動平均線とは何?という方は以下の記事をご覧ください。

実際のチャートで確認してみましょう。

短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上へ突き抜けることをゴールデンクロスと呼び、上昇サインになります。
上記のチャートでは、ゴールデンクロスが発生した後、ATRが上昇しています。ATRが上昇しているということは、前述の通りトレンドの発生を意味します。このようにエントリーの根拠を2つ見つけられるのです。
他にも、移動平均線において、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に突き抜ける、デッドクロスという下降サインもあります。デッドクロスもゴールデンクロスと同じようにトレードの根拠になります。
このように、ATRと移動平均線を組み合わせることでより根拠のあるトレードが出来るのでおすすめします。
ATRとエンベロープの併用
エンベロープとは、移動平均線を上下に一定の幅離したラインを表示する指標です。エンベロープの上下の線での反発を利用し、トレンドの反転ポイントを見つけたりします。
エンベロープは、ローソク足が下限に近づくと相場が売られ過ぎ、上限に近づくと相場が買われ過ぎ、を意味します。
実際のチャートでATRとエンベロープの併用法を確認していきましょう。

このチャートでは、エンベロープの上限にローソク足が近づいており、相場が買われ過ぎだと分かるのでトレンドの転換が起こると予測出来ます。
次にATRを見ます。ATRが上昇から下降に変わるところからトレンドの転換が起こっていると分かります。このように、エンベロープでトレンドの転換が起こることを把握してから、ATRで転換のタイミングを掴むことが出来ます。
ATRを利用した他のインジケーターを使う
ATRは単体のインジケーターとしてだけでなく、ATRを利用したATRバンド(ATRチャネル)というインジケーターとしても活用されています。ATRバンドとはATRと2本の指数平滑移動平均線で構成されたインジケーターです。

ATRバンドはボリンジャーバンドと形状や計算方法が似ています。ボリンジャーバンドがバンドの幅のばらつきを見て判断するインジケーターなのに対して、ATRバンドはバンドの幅の広さに注目するのが特徴です。
ATRバンドを利用することでボラティリティを視覚的に捉えられるのが最大のメリットだといえます。
またATRバンドとボリンジャーバンドを組み合わせて使うことでより高い精度で相場のボラティリティを分析できるので余裕がある場合は2つを組み合わせて使ってみてください。

ATRのおすすめのトレード手法は以上の通りです。FXGTで口座開設をしてこれらの手法を実践していきましょう。口座開設は以下のリンクから可能です。
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ATRをMT4・MT5で表示する方法

ここまでATRの使い方やトレード手法についてきましたが、こちらでは実際にATRをMT4やMT5で表示させる方法を紹介します。ATRはMT5に元から搭載されているインジケーターなので自分でダウンロードしなくても利用可能です。
MT4でのATR表示方法
ATRを表示するための2ステップ
①インジケーターから「Average True Range」を選択
ATR(Average True Range)はメインのチャートの上に表示されるのではなく、チャートの下の画面に表示させるタイプのインジケーターです。
相場の大きな流れを見てトレンドの方向性を予測するトレンド系インジケーターではなく、相場の「買われすぎ」「売られすぎ」を主に分析するオシレーター系インジケーターに分類されているのがATRです。
ATRをMT4で表示させたい場合はインジケーターからオシレーターを選んで「Average True Range」をクリックしてください。

②インジケーターの詳細を設定して表示
「Average True Range」をクリックしたら、期間・チャートのスタイル(ATRのグラフのラインの色・線の種類・太さ)・下限設定/上限設定(ATRグラフの上限下限の設定)を設定して「OK」をクリックするとチャートの画面にATRが反映されます。
なお、ATRの期間は14日間(日足の場合)とするのが一般的です。下限設定/上限設定は基本オフのままで良いです。

MT5でのATR表示方法
ATRをMT5で表示する2ステップ
①インジケーターから「Average True Range」を選択
MT5でATRを表示させる場合はインジケーターからオシレーターを選んで「Average True Range」をクリックします。

②インジケーターの詳細を設定して表示
「Average True Range」をクリックしたら期間・スタイル(ATRのグラフのラインの色・線の種類・太さの設定)を設定して「OK」をクリックするとチャートの画面にATRが反映されます。
MT4と同様、ATRの期間は14日間(日足の場合)とするのが一般的です。

MT4・MT5でのATRの表示方法は以上の通りです。FXGTで口座開設をして実際にATRを表示させてみましょう。
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ATRを活用してトレードをしてみよう
ATRはFXのトレードにおいて非常に重要なボラティリティを把握するのに役立つインジケーターです。ボラティリティを正確に把握することで利益を出しやすい相場を見つけたり、リスク管理がしやすくなります。
ATRは使い方によってボラティリティの把握だけでなく、決済価格の目安・エントリーの根拠づけといった幅広い活用の仕方が可能なインジケーターです。
またATR単体としてだけでなく、移動平均線やフィボナッチといった他のインジケーターやテクニカル指標と組み合わせて活用することでより精度の高いチャート分析ができるようになります。
MT4でのATRの表示方法は、本記事で確認し、さっそく実際のチャートに当てはめていきましょう。ぜひATRを有効活用してFXでトレードしてください。
最後に本記事のまとめです。
- FXのATRとは、Average True Rangeの略で、選択期間のローソク足1本あたりの平均値幅を示すオシレーター系インジケーター
- FXのATRの使い道は、「ボラティリティの把握」「トレンドの方向・勢いの把握」「利確や損切りなどの資金管理」
- FXのATRのトレード手法は、「ATRと移動平均線の併用」「ATRとエンベロープの併用」「ATRバンドを使う」がおすすめ
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