EMA(指数平滑移動平均線)とは、相場のトレンドを把握するために用いられるテクニカル指標です。
直近の価格により大きな比重を置いて計算されるため、SMA(単純移動平均線)よりも素早く価格変動を察知できるという特徴があります。
この記事では、EMA(指数平滑移動平均線)の概要やSMAとの違い、設定方法、トレード手法について解説します。
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EMA(指数平滑移動平均線)とは?

EMA(指数平滑移動平均線)は数種類ある移動平均線の中の1つで一定の期間の価格変動の平均値を表示してくれるテクニカル指標で、トレンドの方向や転換を把握するのに適したインジケーター・テクニカル指標です。
EMAは非常に有名で多くのトレーダーが意識しているため、EMA自体がサポートラインとして良く機能しています。
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EMAとSMA(単純移動平均線)の違い

SMA(単純移動平均線)は単純に一定期間の価格の平均値をチャート上に示してくれるテクニカル指標です。
SMAもトレンドを把握するのに役立ちますが、直近の値動きへの反応が遅いため、SMAだけでトレンド転換を捉えるのは困難な状況でした。
そんなSMAの欠点を補うために、直近の値動きに比重を置いて算出されるように作られたのがEMAです。
画像のようにEMAはSMAに比べて直近の値動きに反応しやすくトレンド転換を察知しやすいといった特徴があります。
EMAの計算方法

EMAの計算方法は次の通りです。EMAは、設定期間の数のローソク足から算出されています。
・1本目のローソク足の計算
設定期間の終値の平均値(SMAと同じ)
・2本目以降のローソク足の計算(α=平滑化定数)
前日のEMA+α×(当日終値-前日のEMA)
※α(平滑化定数)=2/設定期間
EMAの計算式で2本目以降のローソク足の計算の際に前日の終値との差が関係していることからも、直近の値動きへの反応を重視して作られていることがわかります。
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EMAの注目すべきポイント

EMAは主に次のポイントに注目して使います。
以下では注目すべき4つのポイントについてそれぞれ詳しく解説していきます。
ゴールデンクロス
EMAはゴールデンクロスに注目することで買い注文で利益を狙えます。
「ゴールデンクロス」とは短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に突き抜けた時にできる交差のことです。

ゴールデンクロスは、短期的な上昇の勢いが強いことを表しており、その後相場が大きく上昇する可能性のある買い注文のサインと捉えられます。
ただし、必ずしも上昇するとは限らないので上昇すると思い込まないようにしてその後の値動きに注目しましょう。

デッドクロス
EMAはデッドクロスに注目すれば売り注文で利益を狙えます。
「デッドクロス」とはゴールデンクロスの逆の動きで、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下に抜ける時にできる交差のことです。

デッドクロスが現れると、相場が下落するる可能性が高いと判断できます。
ただし、ゴールデンクロスと同様に必ず下落するわけではないのでその後の動きに注目してエントリーしましょう。

サポートライン
EMAは、その指標そのものをサポートラインとして活用することもできます。
サポートラインとは、下値を支え、これ以上は下がりにくいと考えられるラインのことです。
通常のサポートラインは上昇トレンドの安値を結んで引かれます。
価格がEMAまで下がってきたら反発の可能性を考えるようにしましょう。

ただし、必ずしも反発するとは限らないので、ライントレードなどと合わせて使うのがおすすめです。

レジスタンスライン
EMAは指標自体をレジスタンスラインとして使うこともできます。「レジスタンスライン」とは上値を支持してそれ以上上昇することはないと考えられるラインのことです。
レジスタンスラインは下降トレンドの直近の上値を結んで引かれます。チャートがレジスタンスラインに近づいたら反発の可能性を頭に入れましょう。

ただし、サポートライン同様必ず機能するわけではないので、他の手法と合わせて使うのがおすすめです。

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EMAを用いたトレード手法

EMAを用いたトレード手法は次の2つです。
EMAを用いたトレード手法
以下では2つのトレード手法についてそれぞれ詳しく解説していきます。
ゴールデンクロスとデッドクロス
EMAを2本以上使えばゴールデンクロスとデッドクロスをエントリーの根拠にして利益を狙えます。先程述べたように、ゴールデンクロスは上昇、デッドクロスは下落のサインと捉えることが可能です。
EMAの交差だけを根拠にするのではなく、ラインやフィボナッチなど他の手法も併用して根拠の1つとしてゴールデンクロスやデッドクロスを使うようにしましょう。
どんな相場でも必ずサイン通りに動くことはないため、より根拠の強いポイントでエントリーすることが重要になります。
グランビルの法則
グランビルの法則とは、米国のアナリストであるジョセフ・E・グランビルが考案した投資理論で、EMAの向きや勢いなどから相場の「買い」と「売り」を判断可能なパターンのことです。
グランビルの法則には買いと売りを判断できる相場パターンがそれぞれ4つずつあります。例えば、EMAが上昇または横ばいの状態で価格がEMAを下抜ければ売りのサインと判断可能です。
これは、ゴールデンクロスやデッドクロスと似ていますが、グランビルの法則なら1本のEMAで判断できます。「グランビルの法則」については別記事で詳しく解説しているのでそちらもあわせてご覧ください。

EMAと組み合わせやすいテクニカル指標

EMAと組み合わせやすいテクニカル指標は次の2つです。
以下では2つのテクニカル指標についてそれぞれ詳しく解説していきます。
移動平均乖離率
移動平均乖離率はEMAと組み合わせやすいテクニカル指標であり、おすすめです。「移動平均線乖離率」とは、EMAが価格とどれくらい離れているかを視覚的に判断できる指標で、乖離率が高くなれば反発する可能性が高いと判断できます。
乖離率が大きくなったら反発を予測できますが、正確な反発のタイミングは分かりにくいです。そのため、EMAを併用して反発が予測できるか確かめるのがおすすめ。
判断基準を増やした方がより精度の高い予測につながります。移動平均線乖離率については別記事で詳しく解説しているのでそちらもご覧ください。

CCI
EMAは、CCIとも相性の良いテクニカル指標です。CCIとは、金融商品の値動きに一定のサイクルを見出して買われすぎや売られすぎを視覚的に示してくれるオシレーター系のテクニカル指標です。
CCIを使えば反発しそうな価格かどうかは簡単に判断できますが、正確な反発ポイントは分かりにくく、だましも発生します。そこで、EMAでも確認すればより正確に変動を予測できるでしょう。

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MT4・5にEMAを設定する方法

MT4、MT5にEMAを設定する方法をMT5を例に紹介します。
まず、MT5画面上部のバーから「挿入」>「インディケータ」>「トレンド系」>「Moving Average」と選択していきましょう。

その後、設定画面で「種別」を「Exponential」にすれば移動平均線のうちEMAを選択できます。
自分のトレードスタイルに合わせて期間なども変更するのもおすすめです。

設定完了後、「OK」を押せばチャート画面にEMAが表示されます。

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EMAを利用する際の注意点

EMAを利用する際の注意点は次の2つです。
以下では2つの注意点についてそれぞれ詳しく解説していきます。
ダマシに気をつける
EMAを利用する際は、ダマシに気をつけてトレードしましょう。
EMAはゴールデンクロス・デッドクロスや、サポート・レジスタンスラインなどの使い方がありますが、SMAよりも直近の値動きへの反応が良いためダマシが発生する可能性があります。
ダマシを防ぐためにも、EMAを利用した手法のみを根拠にエントリーせずに、他の手法を併用するのがおすすめです。
設定期間をトレードスタイルに合わせるべき
EMAは自分のトレードスタイルに合わせて設定期間を決めましょう。EMAは設定期間で決めた数のローソク足を用いて算出されます。そのため、スキャルピングなど短期トレードをする際は期間の数値を小さくしてより値動きへの反応が早くなるようにすべきです。
反対に、長期目線で分析する際は期間の数値が大きいEMAを使いましょう。複数の期間設定のEMAをチャートに表示させるのもおすすめです。
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EMAを活用してトレードの幅を広げよう!
他の移動平均線と比べたEMAの特徴や、使い方はよくお分かりいいただけたでしょうか。EMAは多くのトレーダーが活用するテクニカル指標なので、チャート分析する際は1つの判断基準として活用するのがおすすめです。
EMAを活用して、他の手法と併用してみたりとトレードの幅を広げてみましょう。
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