損失はロスカットされるまで抱え続けてしまうのに、利益が出るとすぐに利確したくなる、そんな経験はありませんか?
このままでは、資産を短期間で失ってしまう恐れがあります。プロスペクト理論を理解しFX取引に取り入れることで、無駄な損失を抑えることが可能です。
本記事では、FXにおけるプロスペクト理論の克服方法に加えて、克服が難しい場合の具体的な対処法についても詳しく解説します。
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FXでのプロスペクト理論とは
プロスペクト理論とは、人は何かを得る嬉しさよりも損失の回避を重要視する傾向があり、何かを得るときはリスクを取らないのに損失を回避するときはリスクを取ることが判明しています。
FXでもプロスペクト理論が当てはまり、利益が出ているときはリスクをとってまで大きな利益を狙うことはないのに、損失が出ている場合は、リスクをとってロスカットぎりぎりまで損失から逃れようとする状態になりやすいです。その結果、損切りできずロスカットされてしまうのです。
ここからはFXでのプロスペクト理論についてさらに詳しく触れ、なぜ損切りができないのかを解説していきます。下記のプロスペクト理論の内容を知っておけば、損切りできない状態に陥ることはなくなるので、ぜひ参考にしてください。
FXのプロスペクト理論は、上記の3つがあります。それでは、1つずつ解説します。
多くの人は不合理な選択をする
プロスペクト理論によれば、人間は不合理な選択をするといわれています。
これから質問をするので、実際にどちらにするか選んでみてください。

- 条件なしで200万円もらえる
- 50%の確率で当たれば400万円もらえ、50%の確率でハズレれば何ももらえない
2つ目の質問です。あなたはどちらを選びますか?

- 条件なしで200万円もらえる
- 40%の確率で当たれば500万円もらえ、60%の確率でハズレれば何ももらえない
質問1では選択肢①を、質問②でも選択肢①を選びませんでしたか?どちらの質問も期待値(受け取れる金額×当たる確率)は200万円なのに、ギャンブル性の高い選択肢②を選びにくいことがわかります。
では、なぜどちらの質問でもギャンブル性の高い選択肢②は選ばれないのでしょうか。それはプロスペクト理論が影響しており、人は目の前に報酬があるとき、手に入らないといったリスクを避けるために堅実な選択肢を選びやすい傾向があるのです。
また質問からわかるように、人間はなにかを得るときはリスクをあまり取らない安定思考になりやすいことがわかります。
損失を回避したいという心理が大きい
いきなりですが、あなたには100万円の借金があります。
あなたはどちらを選びますか?

- 50万円の借金を減らし、残りの借金は50万円
- 硬貨を投げて表なら借金を0円に、裏なら借金は100万円
上記の質問であなたは選択肢②を選択しませんでしたか?先ほどの「人は不合理の選択をする」のトピックの質問では安定性の高い選択肢①を、しかし今回も期待値は同じこの質問では選択肢②を選ぶ人が大体数なのです。
人は得るときはリスクを取らずに安定を求める傾向があり、借金など損失があるときはリスクを取りやすい傾向があります。これがプロスペクト理論の本質です。
上記質問からわかるプロスペクト理論を簡単に要約すると、以下のようになります。
・人は得している場面ではリスクは取らないが、損している場面では損失を回避しようとリスクを取る傾向がある
・人は得るときより失う悲しさの方が2倍くらい強い
上記の要点をFXトレードに当てはめると、以下のようになります。
損失そのものを回避する心理からFXで損失が出ると、損失を確定させたくなくロスカットされるまで損切りできない状態に陥っているのです。これがFXで勝てない主な理由といわれています。
サンクコストを考えてしまう

サンクコストとは、今まで費やした資金や時間・労力を失うのが怖くなり、さらにお金などをかけて損をすることです。FXに当てはめると、損失が出ているのにも関わらず、これまで費やした分析や時間・お金をカットするのがもったいなくなり損切りできない状態です。
身近なものでもサンクコスト効果は当てはまり、例として「競馬」や「恋愛」があげられます。
競馬で4万円かけて当たりが出ない場合、下記のサンクコスト効果で競馬がやめられず、どんどんお金を投下してしまうことがあります。
- 4万円かけたのにやめてしまうと、費やしたお金がもったいなく感じる
- ここまでかけた時間・労力がもったいなく感じる
恋愛もサンクコスト効果が当てはまり、これまで恋人と過ごしてきた時間や使ってきたお金が多いほど、戻ってこない時間やお金が大きくなるため別れを切り出せないといわれています。競馬や恋愛以外にも映画やパチンコなどにもサンクコスト効果は当てはまります。
サンクコスト効果は、費やしたものが大きくなるほど切ることができない特徴があるため注意が必要です。FXでいえば、分析にかけた時間・資金が大きくなるほど損切りをした際に失うものが大きくなり損切りがしにくくなるのです。
損切り時は、サンクコスト効果に加え上記で解説した損失回避パイアスが働くため、損切りの場面と分かっていても、損失を受け入れることが難しく損切りしずらい特徴があります。
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FXのプロスペクト理論を克服する方法

FXのプロスペクト理論を感情で克服しようとすると長期間の訓練が必要になります。そのため感情でプロスペクト理論を克服するのはおすすめしません。
FXのプロスペクト理論にハマっているを自覚する
自分がプロスペクト理論による心理状態に陥っていることを自覚しなければどんどんプロスペクト理論による心理状態に陥ってしまいます。
プロスペクト理論による心理状態に陥っていることを自覚した上で自分が合理的な判断をできているか、今一度思い返すことが大事です。
FXの損切りや利確のルールを決めておく
大切なのは、あらかじめFXの損切りや利確のルールを決めておくことです。
エントリーするときに利確や損切りの設定を、あらかじめ決めておくことで感情をコントロールできなくても資金を守ることが可能です。トレーダーが損切りを遅らせることで、利益を早まって確定させてしまう可能性があるため気をつけましょう。
市場分析や自身のリスク許容度によって、損切りと利確のポイントが決定されます。
取引記録をつける
取引記録をつけて自分の取引時の行動の傾向を知ることができれば、似たような状況に遭遇した際にプロスペクト理論による心理状態を避けた行動ができます。
もしプロスペクト理論に起因した損失を被ってしまったとしても、トレード記録をつけていればより長期的な目線でトレードを行えるようになるため、その損失を受け入れやすくなります。
また、長期的な視点を持つことで、短期的な損失を受け入れやすくなり、感情に振り回されずにトレードを続けられます。自己改善の機会を提供し、戦略的なアプローチを強化することも可能となります。
息抜きを挟む
プロスペクト理論はストレスが溜まっていると陥りやすい心理状態です。
プロスペクト理論による損失を避けるには損切りや利確が大事だが損切りもストレスが溜まる行為である行為であるため、今後冷静な取引をするためにも息抜きを挟むことが重要です。
感情に流されると、プロスペクト理論を克服することがさらに困難になります。
FXのトレードルールは、こちらの記事でわかりやすく解説しています。まだFXのトレードルールが決まっていない方はもちろん、自分のトレードルールは正しいか確認したい方も覗いてみてください。

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プロスペクト理論を克服できない時の対処法

プロスペクト理論を克服できない時の対処法
実力以上のポジションを持たない
実力以上の多額のポジションを保有してしまうと、より安全思考が強まりプロスペクト理論に陥りやすいです。
ポジション数が増えればそのぶん損失も大きくなる可能性が高まるため、損切りしにくくなりロスカットのリスクも高まります。
FX初心者は、まずは小さなポジションでローリスクなFX取引を行いましょう。
余剰資金を活用する
余剰資金を活用することで、トレーダーは心にゆとりを持ってFX取引を行うことができるため、リスクのある選択肢を選びやすくなります。これにより短期的な損失への恐れが軽減され、感情的なバイアスを避けることが可能です。
また、海外FXではボーナスが多く提供されているため、余剰資金を作りやすい環境が整っています。このボーナスを利用することで、資金を増やしリスクを分散させることができ、より柔軟な取引が可能になります。余剰資金とボーナスの活用は、トレーダーの自信を高め、取引パフォーマンスの向上につながるでしょう。
また、海外FXならボーナスがあるから余剰資金を作りやすいです。
逆指値注文を活用する
逆指値注文を活用することで、為替レートが不利なラインに達した際に自動的に売却できるため、感情に左右されずに損切りを行うことができます。
これにより、市場が急変しても迅速に対応でき、予想外の損失を防ぐことが可能です。また、リスク許容度に基づいて設定することで、冷静な判断を維持しやすくなります。
結果として、逆指値注文はトレード計画に基づく合理的な取引をサポートし、長期的な成功に繋がります。
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プロスペクト理論を理解してFXトレードに活かそう

本記事ではプロスペクト理論について解説しました。プロスペクト理論はFXだけでなく日常生活にも影響してきます。FXトレードでプロスペクト理論を克服するおすすめの方法は、あらかじめトレードルールを作っておくことです。
多くの人は不合理な選択をすること・損失回避欲は得している場面の2倍・サンクコスト効果などを考えて、トレードすることで損切りができない状態から卒業できます。
プロスペクト理論を理解してFXトレードに臨むことで、勝率はグッと上がります。本記事で学んだプロスペクト理論を活用し、FXトレードをしていきましょう。
- FXでのプロスペクト理論とは、損失の回避を重要視する傾向があり、何かを得るときはリスクを取らないのに損失を回避するときはリスクを取ることが判明している
- FXのプロスペクト理論を克服する方法は、「FXのプロスペクト理論にハマっているを自覚する」「FXの損切りや利確のルールを決めておく」「取引記録をつける」「息抜きを挟む」
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