フラクタル構造とは、大きな波の中に同じ形の小さな波が繰り返し現れるという、FXチャートに普遍的に存在するパターンのことを指します。
この概念を理解することで、ダウ理論やエリオット波動・チャートパターンといったトレード手法をより深いレベルで活用できるようになり、エントリー精度が大幅に向上します。
本記事では、フラクタル構造の基本的な意味からFXチャートへの具体的な活用法、メリット・デメリットまでわかりやすく解説します。
「なんとなくチャートを見ている」から卒業して、相場の本質的な構造を理解したトレードを目指したい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
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フラクタル構造とは

フラクタル構造とは、全体と部分が似た形をしている入れ子状の構造のことを指します。
「自己相似性」とも呼ばれ、図形の一部を拡大していくと、全体と同じような形が繰り返し現れるという特徴があります。
例として、下図のような三角形の一部を切り取っても全体と同じような三角形の構造が見られます。さらにその一部を切り取っても、同様の図形が現れる状態を指します。

フラクタル構造は一定の形が、規則的に繰り返されているイメージです。
血管の分岐構造や腸の内壁などもフラクタル構造で、イメージしやすいものではブロッコリーや雪の結晶などもあげられます。
FXの環境認識については以下の記事で詳しく解説しています。

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FXチャートの中のフラクタル構造

FXチャートのなかにもフラクタル構造が確認できる場面があります。ここからは、具体的にどのような状況でフラクタル構造が見られるのか解説していきます。
上位足の中の下位足
「日足のなかの4時間足」や「4時間足のなかの1時間足」「1時間足のなかの15分足」など、時間足を拡大することでフラクタル構造を見つけられます。
下図のように、上位足のなかには同じチャートの形をした下位足がよく見られます。

チャートを表示し、時間足を長期足から短期足へ順に切り替えて拡大していくと、フラクタル構造を見つけられることが多いです。
ぜひ実際に試してみてください。
このように上位ローソク足からも得られる情報はたくさんあり、上位足を見れば下位足の情報を掴むことが可能です。
エリオット波動の中のフラクタル構造

上図のように上位足の推進5波・修正3波の1つ1つの波のなかにもエリオット波動の波が形成されていることがあります。その結果、右図のように同じようなエリオット波動が見られます。
上位足で上昇波形が見られれば下位足でも上昇波形が見られて、上位足で下降波形が見られれば下位足でも下降波形が見られる。これがフラクタル構造なのです。
上級者のトレーダーが5分足や15分足でトレードするときにも、上位足から相場を確認する理由はここにあります。
エリオット波動とダウ理論の違いについては以下の記事で詳しく解説しています。

フラクタル構造を応用したトレード手法

FXチャートでフラクタル構造を確認してトレードするためには、少なくても2つ以上の時間軸が異なるチャートを分析するのが鉄則です。
ここではフラクタル構造を応用したトレード手法を3つ紹介します。
フラクタル構造のFX取引手法
それでは、1つずつ見ていきましょう。
ダウ理論
ダウ理論は、6つの基本法則から成り立つもので簡単にまとめると、高値・安値が上下しながら上昇していく「N字形の上昇トレンド」と高値・安値が上下をしながら下降していく「逆N字形の下降トレンド」のことです。

フラクタル構造にダウ理論に応用すると、下図のようにN字波動のなかのN字波動を見つけることが可能です。

上図では、高値aを超える際に日足と1時間足で似たような動きをしているためフラクタル構造だとわかります。
上フラクタル構造を見つけれられれば、より強いトレンドに乗り利益を伸ばせます。
FXのダウ理論については以下の記事で詳しく解説しています。

エリオット波動
エリオット波動は、下図のように上位足の推進5波・修正3波で構成されたもので、1つ1つの波のなかにもエリオット波動の波が形成されています。

エリオット波動もフラクタル構造の応用ができるほど密接な関係があります。

波動を拡大すると小さな波動が現れ、同じような形をしているためフラクタル構造ができているのです。上位足の1波・2波のなかの時間足を細かく見れば中間足も同じようにエリオット波動が出現しており上位足のフラクタル構造ができています。
中間足では1~C波までおきており、中間足の時間軸を細かくすると、さらに下位足1〜C波が見つかりフラクタル構造ができています。
より精度の高いチャート分析ではエリオット波動を活用できます。以下の記事では、エリオット波動について詳しく解説しているので、参考にしてください。

チャートパターン
フラクタル構造が応用できる3つ目は、チャートパターンです。チャートパターンで有名なものでは、ヘッド&ショルダーやダブルトップがあげられます。
これらのチャートパターンにもフラクタル構造があり、ダブルトップのなかにダブルトップが形成されていたり、ヘッド&ショルダーを拡大するとヘッド&ショルダーのチャートパターンが見られることがあります。

長期の時間足から短期の時間足を見るなど、 複数の時間足を活用することで根拠を強くトレードできます。
以下の記事では、FXのチャートパターンを一覧で紹介していますので、参考にしてください。

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フラクタル構造を使うメリット

ここからはフラクタル構造を使うメリットついて解説します。
主にメリットは以下の2つです。順番に解説します。
より精度の高いトレードができる
フラクタル構造を利用する1つ目のメリットは、トレードの精度がより高くなる点です。
前述したように、フラクタル構造は必ず起きるものではありませんが、上位足から下位足を見ることでフラクタル構造を発見でき、買い・売りのエントリーの根拠が強くなるためエントリーしやすくなります。
ただフラクタル構造がを見つけたからといってなんでもエントリーするのではなく、エントリーをする1つの根拠としてFX取引をおこなうことで精度の高いトレードができます。
長期のトレンドを見つけやすい
フラクタル構造を意識すれば、長期足のトレンドが下位足でも発生しているかを確認でき、長期的なトレンドを見つけやすい特徴があります。
フラクタル構造を見つけられれば、1つ上の時間足を参考に主要なトレンドに乗れます。例として、ダウ理論で上位足が下降トレンドで、下位足でも下降トレンドのときにエントリーを入れることで、トレンドに乗ってトレードが可能です。
トレンド相場については以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。

フラクタル構造を使うデメリット

フラクタル構造のデメリットは「チャートの形にこだわりすぎてしまう」点です。
フラクタル構造は必ず起こるものではありません。そのためフラクタル構造が成立しているチャートでのみエントリーを試みると、取引の機会が減ってしまう状況に陥ってしまいます。FX取引をやるうえで、避けたい状況です。
上記の状態にならためにも、フラクタル構造はあくまでも1つの理論上の話に過ぎないことを理解し、他の分析方法や取引手法と掛け合わせながら取引をしていきましょう。
フラクタル構造を理解してFXに活かそう

本記事ではフラクタル構造について解説しました。フラクタル構造は、チャートの一部を拡大したときに、同じようなチャートになっていることをフラクタル構造といいます。
フラクタル構造は必ずしも起こるものではありませんが、チャート上で確認できれば大きなトレンドに逆らうことなくトレードが可能です。FXチャートではダウ理論やエリオット波動、チャートパターンなどでフラクタル構造が見られます。
フラクタル構造を使ったトレードは上級者向けのテクニックですが、慣れていけば精度の高いトレードができたり長期のトレンドに乗りやすかったりします。最初は誰でも初めてなので、少しずつ利用して慣れていきましょう。
- フラクタル構造とは「自己相似性」とよばれ、具体的にはある図形を分解しても同じ図形が再現されていく構造のことを意味する
- フラクタル構造を応用したトレード手法にはダウ理論・エリオット波動・その他のチャートパターンが挙げられる
- フラクタル構造を利用するメリットはより精度の高いトレードを見込めるのに加えて、長期のトレンドを発見できる可能性が高い事である
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